新製品情報新型TCRは3グレード展開、Livに新クロスバイク登場 ジャイアントの2016年ラインナップ

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 ジャイアントのバイクやアクセサリーの2016年モデルが出揃った。9月1日に横浜市内で開かれた展示会では、6月にフルモデルチェンジが発表されている「TCR」カーボンモデルのラインナップや価格が明らかにされたほか、スポーティークロスバイク「ESCAPE(エスケープ)RX」のフルモデルチェンジ版や、女性向けのLivブランドからクロスバイク「ESCAPE R3 W」などが新たに登場した。(レポート 米山一輝)

完全刷新されたTCR。写真は現在開催中のブエルタ・ア・エスパーニャの第9ステージで優勝したトム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)の実車完全刷新されたTCR。写真は現在開催中のブエルタ・ア・エスパーニャの第9ステージで優勝したトム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)の実車

軽さを追求した「TCR」シリーズ

新型TCRの特徴的なシート集合部。スリム&スムーズ新型TCRの特徴的なシート集合部。スリム&スムーズ

 1997年にデビューしたTCRは、トップチューブが傾斜したコンパクトなスローピングフレームを、ロードバイクのスタンダードに押し上げた立役者と言えるだろう。今回はカーボンフレームがフルモデルチェンジされ、旗艦モデルとして最新の技術を投入すると同時に、2年前にデビューしたエアロロードのPROPEL(プロペル)と差別化を進め、軽量性を追求するなどヒルクライムにフォーカスした仕様になっている。

 フレームはカーボン素材の進化を背景に、構造をスリム化したり、使用するカーボンシート数を大幅に減らしたりすることで、フレームセットで181g・約12%の軽量化を達成したという。スリム化は空力性能の向上にも寄与。各チューブ間はなめらかにつながれ、応力集中を防いでいる。剛性にも妥協せず、非常に高い重量剛性比を実現。シートポストは振動吸収に優れるD-FUSE(ディーフューズ)と、エアロ性能に優れるVECTOR(ベクター)の両方の特長を併せ持つ、新形状の「VARIANT」(バリアント)タイプを採用した。

ADVANCED SL以外はシートポスト方式。新開発のVARIANTポストを採用ADVANCED SL以外はシートポスト方式。新開発のVARIANTポストを採用
ISP装備・アルテグラ仕様の「TCR ADVANCED SL 2」(税抜43万円)ISP装備・アルテグラ仕様の「TCR ADVANCED SL 2」(税抜43万円)

 TCRのカーボンバイクのラインナップは、Advanced-SLグレード素材でシートポスト一体型(ISP)の「TCR ADVANCED SL」と、Advancedグレード素材でシートポスト別体の「TCR ADVANCED PRO」、それにフレームはPROと同等でカーボンフォークがアルミコラムとなる「TCR ADVANCED」の3グレード展開。それぞれコンポーネントなどの仕様に応じて数タイプの完成車が用意される。SLとPROはフレームセットでの販売も行う。価格帯は従来モデルとほぼ変わらない水準に据え置かれた。

ADVANCED PROグレードでアルテグラ仕様の「TCR ADVANCED PRO 1」(税抜35万円)ADVANCED PROグレードでアルテグラ仕様の「TCR ADVANCED PRO 1」(税抜35万円)
ADVANCEDグレードは、手前の「TCR ADVANCED 1 KOM」(税抜25万円)を筆頭に「TCR ADVANCED 3」(税抜18万円)まで4モデル展開ADVANCEDグレードは、手前の「TCR ADVANCED 1 KOM」(税抜25万円)を筆頭に「TCR ADVANCED 3」(税抜18万円)まで4モデル展開

クロスバイクの目玉「ESCAPE RX」

 スポーティークロスバイクとして日本で独自に展開されている「ESCAPE RX」は、5年ぶりにフルモデルチェンジされ、スポーツ性、快適性、デザインなどすべての面で大幅にブラッシュアップされた。

エスケープRXがフルモデルチェンジ。カーボンフォーク・カーボンポスト・ティアグラ仕様の「ESCAPE RX 1」(税抜10万円)エスケープRXがフルモデルチェンジ。カーボンフォーク・カーボンポスト・ティアグラ仕様の「ESCAPE RX 1」(税抜10万円)

 アルミフレームはESCAPE R3などクロスバイクの標準的なモデルよりワンランク上のALUXX-SLグレードで、シートステーをアーチ状とすることで乗り心地を向上。またトップチューブ長が延長され、よりスポーティーな走り心地を実現する。トップチューブやダウンチューブは、横幅は広く、縦方向にはスリムに成型。剛性と乗り心地を両立し、見た目もよりスタイリッシュになった。

トップチューブやダウンチューブは複雑な造形で、剛性と振動吸収性を最適化。ワイヤーは内蔵となるトップチューブやダウンチューブは複雑な造形で、剛性と振動吸収性を最適化。ワイヤーは内蔵となる

 ワイヤーケーブルは内蔵され、外観はスッキリと美しい。乗り心地の面では、前後方向にしなりを生み出して積極的に振動を吸収するD-FUSEシートポストの採用も大きな話題だ。ワイヤー内蔵やD-FUSEシートポストは重量面では不利になるが、完成車全体で旧モデルより約100gの軽量化を達成しているという。

 ラインナップは3モデル。シマノ・ティアグラ仕様でカーボンフォーク・カーボンD-FUSEの「ESCAPE RX 1」と、シマノ・アセラ仕様の「ESCAPE RX 2」、シマノ・アルタス仕様でアルミフォーク・アルミD-FUSEとなる「ESCAPE RX 3」という布陣だ。RX 1は単色だが、RX 2は2色、RX 3は4色展開で、いずれもフレームカラーに合わせた色のアルマイトペダルが付属する。

「D」断面のD-FUSEシートポスト「D」断面のD-FUSEシートポスト
2色展開の「ESCAPE RX 2」(税抜8万円)2色展開の「ESCAPE RX 2」(税抜8万円)
4色をラインナップする「ESCAPE RX 3」(税抜6万9000円)4色をラインナップする「ESCAPE RX 3」(税抜6万9000円)

ESCAPE R3を女性向け「Liv」用にカスタマイズ

ベストセラークロスバイクを女性向け仕様にした「ESCAPE R3 W」(税抜5万5000円)ベストセラークロスバイクを女性向け仕様にした「ESCAPE R3 W」(税抜5万5000円)

 女性向けに独立ブランドで展開する「Liv」(リブ)では、クロスバイクのベストセラーであるESCAPE R3をベースに、女性向けにカスタマイズした「ESCAPE R3 W」が新登場した。シートチューブやトップチューブを短くして、またぎやすく扱いやすい形状にしたほか、ハンドル幅やクランク長も短くされ、一方でサドルは幅広の女性用を採用するなど、女性向けにきめ細かくカスタマイズされている。

 サイズはXXSからMまで用意され、価格は通常のR3と同じ5万5000円(税抜)。パステル調の3カラー展開で、いずれもパールカラーを採用する。なおXXSサイズは女性ユーザーが大半を占めるため、通常のR3ではXXSサイズは廃止された。

オンロードからオフロード、フィットネスまで、Livブランドでフルラインナップオンロードからオフロード、フィットネスまで、Livブランドでフルラインナップ
Livブランドはアクセサリーも女性専用のものを豊富に揃えるLivブランドはアクセサリーも女性専用のものを豊富に揃える

ホイールを刷新 シューズに新テクノロジー

見た目に大きな変化はないが、全面刷新されたホイールシステム見た目に大きな変化はないが、全面刷新されたホイールシステム

 ホイールは全面刷新され、実走時にスポークテンションが最適化される「DYNAMIC BALANCED LACING」という技術が投入された。カーボンホイールでは高度なカーボンテクノロジーをホイールにも応用し、軽量性や高剛性はもちろん、高いブレーキ性能と耐熱性をあわせ持つ、フルカーボンクリンチャーホイールとなっている。

 シューズでは画期的な新テクノロジー「ExoBeam」(エクソビーム)と「ExoWrap」(エクソラップ)が投入され、オンロード用の「SURGE」(サージ)、オフロード用の「CHARGE」(チャージ)と、ともにトップモデルが刷新された。

ロード用シューズのSURGE(税抜3万3000円)ロード用シューズのSURGE(税抜3万3000円)
MTB用シューズのCHARGE(税抜3万5000円)MTB用シューズのCHARGE(税抜3万5000円)

 ExoBeamはソール上で縦に伸ばしたビーム(梁)により、縦方向には高い剛性を、横方向には戦略的なねじれ柔軟性をもたせ、効率を上げつつ足にかかるストレスを軽減するものだ。ExoWrapは土踏まず部分から足全体をしっかりサポートする、優れたパワー伝達と快適性を実現するアッパーテクノロジーだ。

 ヘルメットはUCIワールドチーム「ジャイアント・アルペシン」の選手の活躍でおなじみの「REV」「RIVET」に、待望のアジアンフィットが登場した。

SURGEとCHARGEのソール面。ソールの特徴的なExoBeamによるフィン状のビームのフォルムと、土踏まず部分から足全体を包むExoWrapが分かるSURGEとCHARGEのソール面。ソールの特徴的なExoBeamによるフィン状のビームのフォルムと、土踏まず部分から足全体を包むExoWrapが分かる
エアロロードヘルメットのREV(左、税抜1万7000円)と、ロードヘルメットのRIVET(税抜1万6000円)。ともにチームモデルで、ノーマルタイプはそれぞれ1000円安いエアロロードヘルメットのREV(左、税抜1万7000円)と、ロードヘルメットのRIVET(税抜1万6000円)。ともにチームモデルで、ノーマルタイプはそれぞれ1000円安い

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