バイクインプレッション2015「TOMMASINI TECNO」 細身でエレガントなイタリアのハンドメイドスチールフレーム

  • 一覧

 イタリアの美しきハンドメイドフレーム。イリオ・トマジーニが1957年に創設した「トマジーニ」は、スチールフレームの溶接から塗装まで、イタリアの自社工場で職人の手によって制作する数少ない工房の一つだ。「TECNO」は細身で軽量なスチールチューブ「COLUMBUS・NEMO」をオリジナルのカットラグでジョイントし、優雅な塗装で仕上げたラグジュアリーなフレームだ。フレーム価格はカラーオーダー料を含み、さらには追加費用でスケルトンオーダーも可能なので、世界に1台だけの専用バイクを手に入れることができる。

TOMMASINI TECNO(トマジーニ テクノ)TOMMASINI TECNO(トマジーニ テクノ)

TOMMASINI TECNO(トマジーニ テクノ)
価格:410,000円(フレーム&フォーク、税抜)
カラーオーダー料込み
サイズ:49〜64(10mm刻み、16サイズ)
カスタムジオメトリー対応可能(料金別途30,000円、税抜)
カラー:カラーオーダー対応
問い合わせ先:アクションスポーツ http://actionsports.co.jp/tommasini.php

スペック

フレーム:COLUMBUS NEMO
フォーク:Tommasini AIR Nivacrom
変速機:カンパニョーロ・アテナ(F)&(R)
ギヤ:カンパニョーロ・アテナ50×34T、11-25T(11s)
ホイール:tradizione・アルマイトレッド 32H(リム)
重量:8.35kg(完成車)、1,600g(フレーム、カタログ値)

トラディショナルな雰囲気を醸し出す、メッキフォークとメッキラグ。ラグのオリジナルカットにも注目だトラディショナルな雰囲気を醸し出す、メッキフォークとメッキラグ。ラグのオリジナルカットにも注目だ
シートチューブ、トップチューブの接合部にもラグを採用。ワイヤー出口の小物もきれいな仕上がりだ。トップチューブにはIrio Tommasiniのサインが入るシートチューブ、トップチューブの接合部にもラグを採用。ワイヤー出口の小物もきれいな仕上がりだ。トップチューブにはIrio Tommasiniのサインが入る
スチールパイプはCOLUMBUS・NEMOを採用し、オリジナルのイタリアンラグで接合される、由緒正しきイタリアンハンドメイドフレームだスチールパイプはCOLUMBUS・NEMOを採用し、オリジナルのイタリアンラグで接合される、由緒正しきイタリアンハンドメイドフレームだ

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm

米山 乗って改めて思うけれど、スチールフレームには色褪せない良さがあるよね。この乗り味が最新のカーボンバイクよりも好きだという人が、必ずいる。

松尾 ルックスももちろんなんですが、乗っていて楽しい。これぞロードバイク!という面が魅力的ですね。現代の最新カーボンバイクは、「振動吸収性が良く、ライダーに負担をかけない設計なのでスピード出していないように感じる。ゆえに実際はハイスピード」というものが多いですが、今回のトマジーニ・テクノはまったく逆で、速く走らせていないのにライダーを楽しくさせるバイクです。イタリアのクロモリは“もっと踏みたい”と思わせる設計の知識が詰まっているんだなと、しみじみ感じました。

米山 うん。ボクは糸を張ったような優れた直進安定性と、カーボンのような柔らかい吸収ではないものの、スチールならではの味わいのある振動吸収性が魅力になっていると感じたよ。

松尾 カーボンとは違った乗り心地の良さがありますね。カーボンはフレームの表面で減振させて、クロモリはパイプ全体で振動を収めている感じ。試乗車に装着されていたような手組みホイールと合わせて使うと、乗り心地も見た目もマッチしますね。

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm

米山 1990年前後のレースバイクを思い起こさせるルックスは、現在主流のものとは一線を画した美しさがある。試乗車は、パーツはちゃんと現行のコンポーネントを使っているんだけど、シルバーのカンパニョーロ・アテナは見た目もバッチリ合っている。重量も懸念するほど重いわけでもなく、ストレスなく気持ち良く走ってくれた。

松尾 数値化すると高くはないと思いますが、もっと踏みたいと思わせる剛性と、高いスタビリティ。リア側に軸をおいているので、身体全体でバランスを取りやすいです。

米山 最新のハイエンド機に乗っていても、スチールフレームは別腹という感じで、こういうバイクも1台欲しくなるね。レースでの戦闘力うんぬんを言わないのであれば、十分選択肢になりえる1台だ。

松尾 フォークの肩やBB付近の造形、塗装の綺麗さに目を引かれ、眺めるだけでも満足感は高いですよね。趣味のライドを楽しめる良いロードバイクだと思います。

tomasini-7

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

30~50万円のロードバイク

30~50万円 トマジーニ バイクインプレッション ロードバイク

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載