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ブエルタ・ア・エスパーニャ2015 第6ステージラスト2kmでアタックを決めたチャベスが大会2勝目 前日失ったマイヨロホを1日で奪還

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 ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージは8月27日、コルドバからシエラ・デ・カソルラまでの200.3kmで争われ、ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)がラスト2kmからの上りでアタックを決め今大会2勝目を飾った。総合成績でも再び首位に立ち、前日の第5ステージで一度失っていたマイヨロホを、自らの脚で1日で取り戻した。新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー)は2分42秒差の70位でゴールしている。

今大会2つ目の区間優勝を飾り、1日でマイヨロホに返り咲いたヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)今大会2つ目の区間優勝を飾り、1日でマイヨロホに返り咲いたヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)

 この日のステージは細かいアップダウンを繰り返し、ラスト3kmから始まる3級山岳を頂上ゴールでフィニッシュするレイアウト。平坦が少なく、逃げが決まりやすいと前評判が聞かれるステージだ。逃げ切ると総合成績をジャンプアップできる可能性もあったため、逃げに乗りたい選手が多いと予想された。

 しかし、逃げたい選手が多すぎたために、レースは開始直後からアタックが頻発するがなかなか決まらず、非常に速い序盤戦の展開となった。1時間以上の攻防の末、スティーヴン・カミングス(イギリス、MTN・クベカ)やニキ・テルプストラ(オランダ、エティックス・クイックステップ)、シリル・ゴティエ(フランス、チーム ヨーロッパカー)など強力なメンバーが入る6人の逃げ集団が形成される。メーン集団ではリーダージャージのトム・ドゥムラン(オランダ)を擁するチーム ジャイアント・アルペシンがコントロールを行った。

エスケープグループエスケープグループ

 高温で乾いた気候の影響か、選手は頻繁にボトルを取りに後方のチームカーへと下がる姿が見受けられた。長距離ステージでは水分補給がリザルトに反映することは必至だ。背が低い木々が並ぶ一面オリーブ畑の中を、選手たちは縦に伸びた集団で進んだ。

 脚が揃い、快調に飛ばす逃げ集団だったが、総合系のチームがコントロールに加わりタイム差が徐々に縮る。残り50km地点で3分ほどあったが、残り20km地点では1分少々とメーン集団がペースを完全にコントロールし、逃げ切りの可能性はほぼなくなった。逃げ集団では残り約15km地点に設定されたスプリントポイントを争うことなく通過。その後、追い抜き競技のスペシャリストのカミングスが逃げ集団から1人でアタックし単独走を開始した。

 メーン集団は先頭が1人になったことでペースが若干緩みながらも、ラストの上りへ向けて有力選手が前方へと位置を上げた。残り9km地点でカミングス以外の5人を吸収し、フィニッシュへ近づいてからは再びペースアップ。残り3kmで上りが始まる頃になると縦に長く伸びながら上りへ突入した。

 残り2.3km地点で首位から1秒差の総合成績2位につけるチャベスが、鋭いアタックでメーン集団から飛び出すと、逃げていたカミングスを抜き去り、急勾配を駆け上った。集団はお見合い状態になるなか、マイヨロホを着るドゥムランが自ら単独でチャベスを追った。しかし、チャベスのペースは落ちることなく脚は回り続け、そのままフィニッシュした。

チャベスが再び上りゴールを制したチャベスが再び上りゴールを制した

 ドゥムランはチャベスに追いつくことができず、後方から迫ったダニエル・マーティン(アイルランド、チーム キャノンデール・ガーミン)にゴール前で交わされ3位となった。

1日でマイヨロホを失ったトム・ドゥムラン1日でマイヨロホを失ったトム・ドゥムラン

 チャベスは大会2勝目を飾るとともに、ドゥムランに5秒のタイム差をつけてゴールしたため、自らの脚でマイヨロホを取り戻した。同時にコンビナータジャージを堅守している。ポイント賞はペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)、山岳賞はオマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)が守っている。

 翌日行われる第7ステージは、ホダルからラ・アルプハラまでの191.1kmで争われる。ラスト18kmから上りが始まり、最大勾配が14%の1級山岳での山頂ゴールだ。総合を狙う選手が動くことがほぼ確実と予想され、マイヨロホの行方が注目される。

(文 松尾修作/写真 砂田弓弦)

第6ステージ結果
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 4時間46分16秒
2 ダニエル・マーティン(アイルランド、チーム キャノンデール・ガーミン) +5秒
3 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) +5秒
4 ルーベン・プラサ(スペイン、ランプレ・メリダ) +11秒
5 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +11秒
6 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +11秒
7 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +11秒
8 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) +11秒
9 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +11秒
10 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) +11秒
70 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +2分42秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 21時間55分13秒
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) +10秒
3 ダニエル・マーティン(アイルランド、チーム キャノンデール・ガーミン) +33秒
4 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) +36秒
5 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +49秒
6 ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ) +51秒
7 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +55秒
8 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +56秒
9 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +57秒
10 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +1分8秒
53 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +11分23秒

ポイント賞(プントス)
1 ペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) 61 pts
2 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 56 pts
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 47 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 オマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) 13 pts
2 ウァルテルフェルナンド・ペドラサ(コロンビア、コロンビア) 7 pts
3 ナトナエル・テウェルドメドヒン・ベルハネ(エリトリア、MTN・クベカ) 7 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 7 pts
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 13 pts
3 ダニエル・マーティン(アイルランド、チーム キャノンデール・ガーミン) 18 pts

チーム総合
1 チーム スカイ 65時間57分47秒
2 アスタナ プロチーム +36秒
3 チーム カチューシャ +3分55秒

敢闘賞
ミゲルアンヘル・ルビアノ(コロンビア、コロンビア)

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