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ブエルタ・ア・エスパーニャ2015 第4ステージバルベルデが上りスプリントで技ありの勝利 マイヨロホはチャベスが堅守

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 ブエルタ・ア・エスパーニャ第4ステージは8月25日、エステポナからベヘール・デ・ラ・フロンテーラまでの209.6kmで争われ、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)が優勝。今大会初勝利、ブエルタ通算10勝目を挙げた。新城幸也(チーム ヨーロッパカー)はトップと1分39秒差の61位でステージを終えた。総合首位のマイヨロホは、ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)が守っている。

スタート前にリラックスするアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)スタート前にリラックスするアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)

 前日の第3ステージに続いて、平坦ステージと位置付けられた。コースはスタートから終盤にかけてほぼフラット。しかし、ラスト4kmから2kmにかけて高度約200mを一気に駆け上がり、残り1kmでいったん下るものの、最後の500mからフィニッシュまでは再び上り基調となる。選手たちにとっては、スピードはもとよりパワーも試される最終局面のレイアウトだ。

 スタート直後に飛び出した6選手がしばらく先行。メーン集団に対し最大で13分30秒のリードを得たが、残り100kmを切ってからはその差がみるみるうちに縮まっていった。メーン集団はペテル・サガン(スロバキア)擁するティンコフ・サクソが終始コントロールを続けた。

メーン集団に大きな差をつけて逃げた小集団メーン集団に大きな差をつけて逃げた小集団

 レース後半に入り、総合優勝候補の1人であるティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)やアンドルー・タランスキー(アメリカ、チーム キャノンデール・ガーミン)らが落車する場面があったが、いずれも大事には至らず。アシストの力を借りて集団に復帰し、来たる勝負どころに備えた。

 しばしレースを先導した逃げメンバーだったが、距離を追うごとに人数を減らしていき、やがてマルケル・イリサル(スペイン、トレック ファクトリーレーシング)とジミー・アングルヴァン(フランス、チーム ヨーロッパカー)の2選手に絞られた。ペースが上がるメーン集団に対し粘りを見せたものの、結果的に残り11kmで捕まってしまった。これを機に、レースは上り勝負に向けた攻防へと移っていった。

 ティンコフ・サクソやチーム スカイ、チーム カチューシャなどが集団前方を確保しながら、上りが始まるラスト4km地点へ。すると、上り開始とともに数選手がアタック。トッシュ・ヴァンデルザンド(ベルギー、ロット・ソウダル)が一時トップに立ち、続けてペリョ・ビルバオ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)が独走を試みるが、残り2kmまでにメーン集団にキャッチされた。代わって飛び出したのは、サムエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシングチーム)とニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ)。力のある2人はアタックの勢いそのままに緩斜面、下りの区間をクリアし、数秒のリードを保って、ラスト1kmのフラムルージュを通過した。

 フィニッシュへと続く最後の上りでロッシュが先頭に立ち、サンチェスを引き離す。2人を追い続けたメーン集団からは、バルベルデやサガンらが猛然と追い込んできた。そして、残り100mでついにロッシュを捕えた。バルベルデがトップに立つと、サガンの差し込みを許さずそのままフィニッシュラインを通過。コーナーが連続した最終局面の走りでは、しっかりと最短ラインを確保し、サガンらライバルに隙を見せなかった。

スプリントでアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)が、前日ステージ優勝のサガンを下して勝利スプリントでアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)が、前日ステージ優勝のサガンを下して勝利

 バルベルデは、この勝利でブエルタ通算10勝目。2009年には総合優勝を果たすなど、数々の実績を残している地元グランツールで、新たな勲章を手にすることとなった。

リーダーの座を守ったチャベスリーダーの座を守ったチャベス

 終盤の上りで大幅に人数を減らしたメーン集団だったが、総合上位陣はいずれも遅れることなくフィニッシュ。総合首位のレッドジャージ、マイヨロホはチャベスがキープ。ポイント賞のグリーンジャージ、プントスはサガンが繰り上げで着用していたが、このステージで2位となり、晴れて正式なポイントリーダーとなった。

 8月26日に行われる第5ステージは、ロタからアルカラ・デ・グアダイラまでの167.3km。フィニッシュ手前数百メートルは上り基調だが、コース全体を通じほぼフラットなレイアウトで、スプリンター向けのステージと言えそうだ。残り18km地点に設けられた中間スプリントポイントを含め、スプリンターチームの思惑がさまざま働く激しい展開が予想される。選手たちは落車やメカトラブル、風による集団分断など、思わぬ落とし穴に注意をしながらレースを進めることが求められる。

(文 福光俊介/写真 砂田弓弦)

第4ステージ結果
1 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 5時間7分30秒
2 ペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) +0秒
3 ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ) +0秒
4 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) +0秒
5 ホセイシドロマシエル・ゴンカルヴェス(ポルトガル、カハルラル・セグロス RGA) +0秒
6 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +0秒
7 ジュリアン・シモン(フランス、コフィディス ソリュシオンクレディ) +0秒
8 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) +0秒
9 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +0秒
10 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
61 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +1分39秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 13時間11分31秒
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) +5秒
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) +15秒
4 ダニエル・マーティン(アイルランド、チーム キャノンデール・ガーミン) +24秒
5 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +28秒
6 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +35秒
7 ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ) +36秒
8 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +36秒
9 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +40秒
10 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +47秒
59 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +8分22秒

ポイント賞(プントス)
1 ペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) 45 pts
2 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 35 pts
3 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 31 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 オマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) 13 pts
2 ウァルテルフェルナンド・ペドラサ(コロンビア、コロンビア) 7 pts
3 ナトナエル・テウェルドメドヒン・ベルハネ(エリトリア、MTN・クベカ) 7 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 9 pts
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 13 pts
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) 15 pts

チーム総合
1 チーム スカイ 39時間45分44秒
2 アスタナ プロチーム +21秒
3 モビスター チーム +2分24秒

敢闘賞
マルケル・イリサル(スペイン、トレック ファクトリーレーシング)

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