“観戦有料化”で質の高い運営目指す三重県のMTBレースがUCI公認に昇格 「勢和多気国際クロスカントリー大会」10月3、4日開催

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2014年に作られたプロセクション「古道」。多気町にある熊野古道「女鬼峠」(めきとうげ)をモチーフにした石畳セクションだ。最後は落差1mのドロップオフとなっており、勢いよく飛び出さないとクリアできない2014年に作られたプロセクション「古道」。多気町にある熊野古道「女鬼峠」(めきとうげ)をモチーフにした石畳セクションだ。最後は落差1mのドロップオフとなっており、勢いよく飛び出さないとクリアできない

 マウンテンバイク(MTB)の国際自転車競技連合(UCI)公認レース「勢和多気国際クロスカントリー大会」が10月3、4日、三重県多気町の「勢和の森マウンテンバイクパーク」で開催される。地元・多気町の役場を中心に、地域が一体となってコース作りから大会運営までを担うMTBレースで、4年目の今大会はUCI公認へと昇格。また、質の高いレースを創造するため、観戦有料化に踏み切る点も特徴だ。

世界を見据えた本格コース

 多気町は公募で採用した自転車の技術専門官を擁し、MTBで町おこしに取り組んでいる自治体として知られている。勢和の森MTBパークは、プロの手で監修され、トップ選手に評判の高い本格的なMTBクロスカントリーコースだ。世界レベルを見据えて整備が続けられており、今年は新たにプロセクションが増設されるなど進化を遂げている。

2015年に新設されたプロセクション「キャニオン」。約2mのギャップがあるジャンプセクションで、地面を走らせて通過することはできない。ここを攻略できず迂回路を選択すれば大幅なタイムロスとなる。キャニオンの設計は前技術専門官の清水一輝プロ(写真で跳んでいるのも本人)2015年に新設されたプロセクション「キャニオン」。約2mのギャップがあるジャンプセクションで、地面を走らせて通過することはできない。ここを攻略できず迂回路を選択すれば大幅なタイムロスとなる。キャニオンの設計は前技術専門官の清水一輝プロ(写真で跳んでいるのも本人)
2014年に作られたプロセクション「猪落」(ししおとし)。約45度の急斜面の途中で直角に向きを変えなくてはならない最難関セクションだ2014年に作られたプロセクション「猪落」(ししおとし)。約45度の急斜面の途中で直角に向きを変えなくてはならない最難関セクションだ

 大会は昨年、JCF(日本自転車競技連盟)の公式戦(Jシリーズ)に組み込まれ、今年はさらに国際大会へと進化する。また、欧州の一部トップレースと同様に、会場での観戦を有料とする。国内の自転車競技では珍しい取り組みだが、そこには主催者が「魅せる」大会づくりにこだわり、選手や観戦者と一体になってハイレベルの大会を創り上げたいという意思が込められている。

 会場には応援グッズを完備するほか、観客との交流を重視したスペシャルチームブースエリアを設定するなど、大会運営の随所に盛り上げるための工夫が凝らされる。

町役場の“自転車専門官”に中島崚歩選手

2015年春に多気町の技術専門官に就任した中島崚歩さん。昨年好評だった“モンペ”姿の大会ポスターを、中島さんをモデルにリメイク2015年春に多気町の技術専門官に就任した中島崚歩さん。昨年好評だった“モンペ”姿の大会ポスターを、中島さんをモデルにリメイク

 今大会の実行委員会には、今年4月に多気町役場技術専門官に就任したMTBクロスカントリー選手の中島崚歩さんが加わる。中島さんはJCFのMTBナショナルランキングで上位につける若手のホープ。普段は草刈機をかついでコース整備を担うかたわら、練習に励む日々を過ごしている。

MTB選手としても活躍している中島崚歩さんMTB選手としても活躍している中島崚歩さん

 多気町で働きながら選手生活を送る中島さんは、「たくさん地域の方が応援してくれている。コースが近く、よい環境で練習ができるので、誰よりも速く走れるように頑張ります」と意気込んでいる。

ワンデイ登録費用は主催者が負担

勢和多気の表彰台で名物となっている米俵。優勝者には米一俵(60kg)が贈られる <写真は2014年大会>勢和多気の表彰台で名物となっている米俵。優勝者には米一俵(60kg)が贈られる <写真は2014年大会>

 同時に、MTB競技の間口を広げ、公認レースに出たことのない愛好家もエントリーできるよう、「ワンデイ登録」を活用しやすい環境を整えた。公認レースに出場するためには日本自転車競技連盟(JCF)への登録が必要になるが、今大会ではワンデイ登録について主催側が登録料を負担する。大会参加の費用負担を引き下げ、より多くのライダーによるチャレンジを待っている。

 また、大会初日にはエキシビジョン種目としてクロスカントリーチームリレーを開催。優勝チームには昨年までと同様に、名物の米一俵が進呈される。

 大会ポスターは、「この興奮を一度味わってください」をテーマに、地元のお母さんが真心こめて作ったマウンテンバイク・キャラ弁当のバージョンも制作された。地域の人々が何らかの形で自転車に関わることが、多気町の「自転車のまちプロジェクト」の目標とされている。

2015年大会ポスター第1弾。自転車販売店などに掲出される2015年大会ポスター第1弾。自転車販売店などに掲出される
2015年大会ポスターの第2弾「地域に生かす自転車のチカラ」。地元のママさんたちにMTBのキャラ弁を作ってもらった2015年大会ポスターの第2弾「地域に生かす自転車のチカラ」。地元のママさんたちにMTBのキャラ弁を作ってもらった

 大会への参加申し込みはスポーツエントリーで受け付ける。締め切りは9月17日。


勢和多気国際クロスカントリー大会(UCI 1.3)概要
開催日:2015年10月3日(土)・4日(日)
主催:勢和多気カップ実行委員会
会場:勢和の森マウンテンバイクパーク(三重県多気郡多気町古江1041-2)
公認:国際自転車競技連合、日本自転車競技連盟
後援:公益財団法人三重県体育協会、三重県自転車競技連盟
連絡先:勢和多気カップ実行委員会事務局
〒519-2211 三重県多気郡多気町丹生1806-3 (株)地域資源バンクNIU内
(電話)0598-49-4800

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