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ブエルタ・ア・エスパーニャ2015 第3ステージサガンが大会最初のスプリントステージを勝利 カンチェッラーラが体調不良でリタイア

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 ブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージは8月24日、ミハスからマラガまでの158.4kmで争われ、ペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)が優勝。今大会最初のゴールスプリント勝負を制した。新城幸也(チーム ヨーロッパカー)はトップとタイム差なしの52位でフィニッシュ。総合首位のマイヨロホは、ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)がキープしている。

ペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)が大集団スプリントを制してステージ優勝ペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ)が大集団スプリントを制してステージ優勝

 大会を主催するウニプブリク社は、このステージを「2015ブエルタ最初のスプリントステージ」と述べ、前日の頂上フィニッシュとは違った趣のコースを設定。とは言いつつも、中盤には最大勾配15%を数える1級山岳プエルト・デル・レオンが待ち受け、スプリンターの行く手を阻む可能性がある。スプリンターチームがどのようにレースをコントロールするかがポイントとなった。

前日の落車で顔面を36針縫ったパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ プロチーム)。スタートしたもののリタイアする前日の落車で顔面を36針縫ったパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ プロチーム)。スタートしたもののリタイアする

 第2ステージで起こった大規模落車に関連して、チームカーによる助力行為で失格となったヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)をはじめ、負傷した選手ら4人がこの日のスタートラインにつくことができなかった。さらには、マルクス・ブールクハート(ドイツ、BMC レーシングチーム)がアクチュアル(正式)スタート前のニュートラルゾーンでリタイアを決意。顔面を20針以上縫い、体の数カ所を打撲したパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ プロチーム)も序盤でバイクを降りた。

 レースは8選手がリードして進んだ。14km地点の3級山岳、76km地点の1級山岳頂上はともにオマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)が1位通過し、ステージ終了後の山岳賞ジャージ獲得を決めた。メーン集団は、ティンコフ・サクソが主導権を握り、逃げグループとのタイム差をおおよそ3分以内にキープする徹底したレースコントロールを見せる。やがて、逃げのメンバーが1人、また1人と脱落していき、メーン集団とのタイム差も縮まっていった。

 残り20kmを切って、逃げはアレシクー・グジャール(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル)とマールテン・チャリンギ(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ)の2人に絞られた。粘りを見せた両選手だったが、先にグジャールが力尽きると、ベテランのチャリンギも残り14km地点でメーン集団に吸収されてしまう。いよいよスプリントに向けて、集団の動きが活性化していった。残り10kmのポイントでジェローム・クザン(フランス、チーム ヨーロッパカー)がアタックを試みたものの失敗。ティンコフ・サクソやチーム スカイ、アスタナ プロチームが集団前方を確保し、ペースを上げていった。

2つ目の上り、レオン峠を行くエスケープグループ2つ目の上り、レオン峠を行くエスケープグループ

 テクニカルなコーナーや時速90kmを超えようかという下り坂を経て、迎えた最終局面。ラスト1kmで集団先頭を確保したのはチーム ジャイアント・アルペシンだ。エーススプリンターのジョン・デゲンコルプ(ドイツ)は絶好のスプリントポジション。サガンやナセル・ブアニ(フランス、コフィディス ソリュシオンクレディ)がその後ろを確保した。

 そしてゴールスプリント。まず飛び出したのはデゲンコルプだ。しかしその脇から抜群の加速を見せたのはサガン。ブアニも迫ったが届かず、サガンのステージ優勝が決まった。今シーズン8勝目、グランツールでは2013年ツール・ド・フランス第7ステージ以来の勝利を挙げた。

集団から遅れるカンチェッラーラ。このあとレースを去る集団から遅れるカンチェッラーラ。このあとレースを去る

 大きなトラブルなくレースが進行したこともあり、ステージ115位までがトップと同タイム。総合上位陣には大幅な変動はなく、チャベスが危なげなくマイヨロホをキープしている。あわせて、プントスとコンビナーダも引き続き手にした。また、新城もメーン集団内で1日を終えている。一方で、大会開幕時から胃の不調が伝えられていたファビアン・カンチェッラーラ(スイス、トレック ファクトリーレーシング)が途中リタイアで大会を去ることとなった。

 翌25日の第4ステージは、エステポナからベヘール・デ・ラ・フロンテーラまでの209.6km。コースは全体を通してほぼフラットで、平坦ステージにカテゴライズされているが、ラスト4kmから2kmにかけて高度にして約200mを一気に駆け上がる。残り1kmでいったん下るが、最後の500mからフィニッシュまでは上りスプリントだ。上れるスプリンターや、一瞬の加速に優れるパンチャーに優位に働くことが予想される。

(文 福光俊介/写真 砂田弓弦)

第3ステージ結果
1 ペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) 4時間6分46秒
2 ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス ソリュシオンクレディ) +0秒
3 ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、チーム ジャイアント・アルペシン) +0秒
4 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMC レーシングチーム) +0秒
5 マクシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ランプレ・メリダ) +0秒
6 クリスティアン・スバラーリ(イタリア、MTN・クベカ) +0秒
7 ミッチェル・ドッカー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
8 ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック ファクトリーレーシング) +0秒
9 ビセンテ・レイネス(スペイン、イアム サイクリング) +0秒
10 トム・ヴァンアスブロック(ベルギー、チーム ロットNL・ユンボ) +0秒
52 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +0秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 8時間4分1秒
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) +5秒
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) +15秒
4 ダニエル・マーティン(アイルランド、チーム キャノンデール・ガーミン) +24秒
5 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +35秒
6 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +36秒
7 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +38秒
8 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +40秒
9 ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ) +40秒
10 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +47秒
69 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +6分43秒

ポイント賞(プントス)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 25 pts
2 ペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) 25 pts
3 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 20 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 オマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA) 13 pts
2 ウァルテルフェルナンド・ペドラサ(コロンビア、コロンビア) 7 pts
3 ナトナエル・テウェルドメドヒン・ベルハネ(エリトリア、MTN・クベカ) 7 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 7 pts
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 11 pts
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) 16 pts

チーム総合
1 チーム スカイ 24時間23分14秒
2 アスタナ プロチーム +21秒
3 ロット・ソウダル +1分17秒

敢闘賞
オマール・フライレ(スペイン、カハルラル・セグロス RGA)

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