初心者からトッププロまでが集う“夏の風物詩”畑中勇介が逃げ集団9人のスプリントを制し優勝 シマノ鈴鹿国際ロードレース大会

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 8月22、23日の2日間、三重県鈴鹿市の「鈴鹿サーキット」で第32回シマノ鈴鹿ロードレース大会が開催された。レースは、スキルや性別、年齢別などにクラス分けされ、トッププロが参戦した最上級カテゴリー「シマノ鈴鹿国際ロードレース大会」では、チームUKYOの畑中勇介が優勝。序盤に飛び出した選手たちがそのまま逃げ切りを決め、最後は9人のゴールスプリントで勝負が決した。(レポート 福光俊介)

畑中勇介(チームUKYO)が9人のゴールスプリントをが制して優勝。シマノ鈴鹿国際ロードレース大会は2011年以来の自身通算2勝目畑中勇介(チームUKYO)が9人のゴールスプリントをが制して優勝。シマノ鈴鹿国際ロードレース大会は2011年以来の自身通算2勝目

2日間たっぷりロードレースに親しむ大会

シマノ鈴鹿国際ロードレースのスタート。国内外のトップライダーが走り出した。コースはモータースポーツで使用される通常の逆回りとなるシマノ鈴鹿国際ロードレースのスタート。国内外のトップライダーが走り出した。コースはモータースポーツで使用される通常の逆回りとなる

 シマノ鈴鹿ロードレースは、2日間さまざまなクラス分けのもとレースが行われる。ロードバイクに乗り始めたばかりのビギナーから、競技志向の強い上級レーサーまで、ライダー1人ひとりに合ったカテゴリーが選択でき、幅広くレースに親しむことができる。ロードレーサーにとっては、夏の風物詩的ビッグイベントだ。

 例年大会2日目には、国内外トッププロレーサーによる国際ロードレースが実施される。ホビーレーサーが走った同じコースを異次元のスピードで駆け抜ける、ハイレベルな戦いを間近で見られるのも大会の魅力だ。

 今回は、海外から3チームが招待された。なかでも、サイクルロードレース界最高峰のカテゴリーであるUCIワールドチームに属するチーム ジャイアント・アルペシンの参戦に注目が集まった。今年のジロ・デ・イタリアを完走したケレブ・フェアリー(アメリカ)とジ・チェン(中国)、さらにチーム1年目のカーター・ジョーンズ(アメリカ)が来日。そのほか、BMCレーシングチーム傘下の育成チーム「BMCデヴェロップメントチーム」、オランダの若手育成チーム「SEGチーム」が出場。国内トップチーム・選手が海外勢を迎え撃つ形となった。

序盤に飛び出したグループが逃げ切り

4周目に14人の逃げグループが形成された4周目に14人の逃げグループが形成された

 サーキットを10周、51.8kmで争われた国際ロードのレースは、4周目に形成された14人の逃げグループが先行。中盤以降、複数の追走グループが先頭を行く選手たちを追う展開となった。

 しかし、逃げグループは後続の追い上げを許さなかった。宇都宮ブリッツェンの5人を筆頭に、愛三工業レーシングやシマノレーシングなども複数選手を送り込むことに成功。国内トップチームがレースの主導権を握ったまま終盤へと突入し、逃げ切りが濃厚な状況を作り出した。トップレーサーにとっては短い距離のレース、一瞬の判断力が問われるハイスピードの攻防が続く。

逃げグループは協調体制が保たれ、終盤に入ってもペースが落ちなかった逃げグループは協調体制が保たれ、終盤に入ってもペースが落ちなかった

 8周目途中の上りではリカルド・ガルシア(スペイン、キナン サイクリングチーム)が、10周目には増田成幸(宇都宮ブリッツェン)とジ・チェンがそれぞれ強力なアタックを繰り出したが、決定的なリードを奪うには至らない。優勝争いは9人に絞られ、ゴールスプリントに委ねられた。

8周目、リカルド・ガルシア(キナン)がアタックするもリードは奪えず8周目、リカルド・ガルシア(キナン)がアタックするもリードは奪えず
ラスト1周の鐘と同時にアタックした増田成幸とジ・チェンラスト1周の鐘と同時にアタックした増田成幸とジ・チェン

 最終コーナーを曲がって最後の直線へ。宇都宮ブリッツェンはスプリントトレインを組んで、大久保陣で勝負する公算だ。一気にスピードが上がる。ゴールへはわずかに上り基調となる直線でグングンと加速したのは畑中。先頭へ躍り出るとすぐに優勝を確信し、力強いガッツポーズでフィニッシュラインを通過した。

“夏休み明け”を好発進した畑中 UKYOはチームTTも優勝

インタビューに答える畑中。「スプリントになれば勝負できる自信があった」と振り返ったインタビューに答える畑中。「スプリントになれば勝負できる自信があった」と振り返った

 レース後、「スプリントに入る際の集団内でのポジションは悪かったが、上手く走って勝つことができた」と振り返った畑中。国内レースでのライバルたちの動きをしっかりとチェックしながら走ったほか、スキル・シマノに所属していた2008年にチームメートだったジ・チェンの動きも読めていたといい、ベテランらしい走りで2011年以来2度目の国際ロード勝利をものにした。

 夏場の休養明けでの勝利に喜ぶと同時に、「ツール・ド・北海道や、シーズン最大の目標であるジャパンカップに向けたいい弾みがつくレースになった」と述べた。

 2位は福田真平(愛三工業レーシング)、3位は木村圭佑(シマノレーシング)、4位は大久保と、結果的に上位4位までを日本人選手が占めた。地の利を生かして、海外勢に付け入る隙を与えなかった。

 なお、大会1日目の22日には、日本自転車競技連盟(JCF)登録チームを対象としたチームタイムトライアル(23.2km)が行われ、こちらも畑中らチームUKYO(畑中、窪木一茂、湊涼、山本隼)が、唯一平均時速50km/hを超える走りで優勝した。

国際ロード上位6選手の表彰国際ロード上位6選手の表彰

シマノ鈴鹿国際ロードレース(58.1km)結果
1 畑中勇介(チームUKYO) 1時間18分36秒
2 福田真平(愛三工業レーシング) +0秒
3 木村圭佑(シマノレーシング) +0秒
4 大久保陣(宇都宮ブリッツェン) +0秒
5 リカルド・ガルシア(スペイン、キナン サイクリングチーム) +0秒
6 ヴァレンティン・ベイルファルド(スイス、BMCデヴェロップメントチーム) +0秒
7 秋丸湧哉(シマノレーシング) +1秒
8 ジ・チェン(中国、チーム ジャイアント・アルペシン) +3秒
9 伊藤雅和(愛三工業レーシング) +3秒
10 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) +16秒

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