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ブエルタ・ア・エスパーニャ2015 第2ステージチャベスが頂上ゴールを制しマイヨロホ獲得 ニバリがチームカーにつかまる違反で失格

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 ブエルタ・ア・エスパーニャの第2ステージが8月23日、アラウリン・デ・ラ・トレからカミニート・デル・レイまでの158.7kmで争われ、3級山岳の頂上ゴールをヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)が制し、総合リーダージャージのマイヨロホをはじめ4賞ジャージを全て獲得した。残り約31km地点で落車に巻き込まれたヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)は、メーン集団に復帰するためにチームカーにつかまりながら走ったとして、失格処分になった。新城幸也(チーム ヨーロッパカー)は6分33秒遅れの71位でゴールしている。

ヨアンエステバン・チャベス(左)がトム・ドゥムランを下してステージ優勝を遂げた<写真・砂田弓弦>ヨアンエステバン・チャベス(左)がトム・ドゥムランを下してステージ優勝を遂げた<写真・砂田弓弦>

 2015年のブエルタは、第2ステージにして早くも頂上ゴールが設けられた。113km地点とゴール地点に3級山岳が設けられたレイアウトで、ラスト5kmから約300mを駆け上る。第1ステージのチームタイムトライアルは総合成績に反映されなかったため、このステージの勝者が総合首位に躍り出る。

総合リーダージャージのマイヨロホを着て走ったペテル・ヴェリトス<写真・砂田弓弦>総合リーダージャージのマイヨロホを着て走ったペテル・ヴェリトス<写真・砂田弓弦>

 逃げに乗ったのはホセイシドロマシエル・ゴンカルヴェス(ポルトガル、カハルラル・セグロス RGA)ら6人。メーン集団はモビスター チーム、チーム カチューシャ、チーム スカイといった総合系ライダーを擁するチームがコントロールした。

 レース序盤でイアム サイクリングのデイヴィッド・タナー(オーストラリア、イアム サイクリング)とマッテーオ・ペルッキ(イタリア、イアム サイクリング)が落車。タナーはメーン集団に合流したが、ペルッキが今大会最初のリタイアとなった。さらに、1つ目の山岳を越えた残り約31km地点でメーン集団に大規模な落車が発生し、再び大きなダメージを負ったタナーと、プシェメスワフ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)がリタイアした。

落車の影響で遅れてゴールしたヴィンチェンツォ・ニバリ<写真・砂田弓弦>落車の影響で遅れてゴールしたヴィンチェンツォ・ニバリ<写真・砂田弓弦>

 この落車に巻き込まれたニバリはバイクを交換し、再スタートするまでに1分半ほどかかってしまった。アシストの力を借りて集団復帰を図り、自らも脚を使いながら残り約10kmでようやく合流した。逃げ集団の他のメンバーを引き離し単独で逃げていたゴンカルヴェスが吸収され、メーン集団は最後の上りに向かっていく。新城は集団前方でチームメートの位置取りのためにアシストとして働いた。

 残り4kmから新城のチームメートのシリル・ゴティエ(フランス)が単独でアタックを仕掛けた。ゴティエは1kmほどでメーン集団に捕まるが、そのタイミングでスピードを上げたのは総合優勝候補の一人であるナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)。この動きにトム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン)、ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ)が同調し先頭集団が形成された。

 先行するキンタナに対し、クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)やホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ)らは反応せず、メーン集団からはチャベスが単独で飛び出した。軽快な動きであっという間にキンタナらに追いつき、さらに先頭を引き続けた。するとキンタナが遅れはじめ、勝負は3人に絞られた。

 牽制気味の展開のなか、残り約500mからロッシュがアタックするが不発に終わり、チャベスのカウンターアタックでロッシュは脱落。ドゥムランは必死に食らいつくが、さらにスピードを上げたチャベスがこれをねじ伏せ、ステージ初優勝を飾った。ジロ・デ・イタリアのチームタイムトライアル優勝を除けば、個人として初のグランツールでの勝利だ。

ゴールした新城幸也<写真・砂田弓弦>ゴールした新城幸也<写真・砂田弓弦>

 総合勢では、最後にペースを上げたロドリゲスがキンタナと同タイムでゴール。数秒差でフルーム、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)、ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム)らがゴールしており、わずかながらタイム差がついた。ニバリはキンタナから約1分遅れでゴールしたが、集団に復帰する途中でチームカーにつかまっていたことにより、レース後に失格処分が科されている。

 第3ステージはミハスからマラガまでの158.4kmで争われる。平坦ステージだが、序盤に3級、中盤に1山岳が待ち受けており、さらに残り10kmの短い上りも越えれば、スプリンターにチャンスが訪れる。

(文 平澤尚威/写真 砂田弓弦)

第2ステージ結果
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 3時間57分25秒
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) +1秒
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) +9秒
4 ダニエル・マーティン(アイルランド、チーム キャノンデール・ガーミン) +14秒
5 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +26秒
6 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +26秒
7 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +30秒
8 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +31秒
9 ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ) +31秒
10 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +37秒
70 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +6分33秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 3時間57分15秒
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) +5秒
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) +15秒
4 ダニエル・マーティン(アイルランド、チーム キャノンデール・ガーミン) +24秒
5 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ) +36秒
6 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +36秒
7 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +40秒
8 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +41秒
9 ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ) +41秒
10 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +47秒
70 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +6分43秒

ポイント賞(プントス)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 25 pts
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 20 pts
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) 16 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 3 pts
2 ウァルテルフェルナンド・ペドラサ(コロンビア、コロンビア) 3 pts
3 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 2 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) 3 pts
2 トム・ドゥムラン(オランダ、チーム ジャイアント・アルペシン) 7 pts
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム スカイ) 11 pts

チーム総合
1 チーム スカイ 12時間2分56秒
2 アスタナ プロチーム +21秒
3 ロット・ソウダル +1分17秒

敢闘賞
ホセイシドロマシエル・ゴンカルヴェス(ポルトガル、カハルラル・セグロス RGA)

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