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ブエルタ・ア・エスパーニャ2015 第1ステージ砂上を走るチームTTでブエルタ開幕 BMCがステージ優勝、初日のマイヨロホはヴェリトス

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 ブエルタ・ア・エスパーニャの第1ステージは22日、プエルト・バヌスからマルベリャまでの7.4kmのチームタイムトライアル(TT)で争われ、BMC レーシングチームが8分10秒6でステージ優勝を飾った。総合首位の証である赤いジャージのマイヨロホは先頭でゴールに飛び込んだペテル・ヴェリトス(スロバキア、BMC レーシングチーム)が獲得している。

トップタイムを出したBMC レーシングチームの先頭でゴールしたペテル・ヴェリトス(スロバキア)が、深紅のリーダージャージ「マイヨロホ」に今大会最初に袖を通したトップタイムを出したBMC レーシングチームの先頭でゴールしたペテル・ヴェリトス(スロバキア)が、深紅のリーダージャージ「マイヨロホ」に今大会最初に袖を通した

 80周年記念大会として開催される今大会の最初のステージはチームTTでスタートした。チームは9人でスタートし、フィニッシュでは先頭から5人目のタイムをそのチームのリザルトとして順位を争う。コースは上りがなく、海沿いの平坦で直線基調だが、砂で覆われた区間を多く走る。また、プロフィール上では表れないテクニカルなコーナーや、橋、路面のギャップなど、選手がリスクを取らなければならない場面が頻繁に見られるレイアウトだ。そのため、主催者はこのステージには総合タイム差をつけないことを発表。区間優勝を争うことのみを目指すステージとなった。

 レースはワイルドカードで出場を決めたプロコンチネンタルチームのMTN・クベカを皮切りに、チームごとに5分間隔でスタート。トラック競技やTTで好成績を残すスティーヴン・カミングス(イギリス、MTN・クベカ)の走りが期待されるなか、8分40秒1のタイムでフィニッシュ。他チームはこれをターゲットタイムとして、ステージ優勝を目指した。

 総合タイム差がつかないレースとなり、このステージに対する姿勢がチームによってはっきり異なった。MTN・クベカのタイムを最初に破ったチーム ロットNL・ユンボは8分18秒8でフィニッシュ。途中で遅れる選手を切りながら6人でゴールし、選手たちは全力を尽くした表情が見えた。しかし、後にスタートしたアージェードゥーゼール ラモンディアルのタイムは9分10秒で、9人揃って余裕の表情で皆がフィニッシュラインを越えた。ステージ優勝を狙いたいチームはコースを攻め、優勝は狙えないチームや、総合成績を狙い、落車や疲労などのリスクを取りたくないチームは、余裕を持った走りで力を使わずにフィニッシュした。

 初のブエルタ・ア・エスパーニャ出場となる新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー)擁するチーム ヨーロッパカーは10番目の出走。全体的にコーナーを攻めず、安全にコースを走りきり、10分25秒6のタイムでこの日のステージを終えた。

サガンを先頭に走るティンコフ・サクソサガンを先頭に走るティンコフ・サクソ

 好タイムを出したのがオリカ・グリーンエッジで、キャメロン・メイヤー(オーストラリア)らTTを得意とする選手が率いて8分11秒9でトップに躍り出た。しかし、その10分後にスタートしたティンコフ・サクソがスタートから3.5km地点にある中間計測で6秒上回り、最終的に0.5秒差でオリカ・グリーンエッジを下して暫定1位に。先頭ではペテル・サガン(スロバキア)が2番目の選手を引き離してゴールし、好調さをアピールした。その後、エティックス・クイックステップやロット・ソウダルが好記録を出すも、ティンコフ・サクソに届かなかった。

 この好記録を破ったのが、昨年の世界選手権チームTTで優勝を果たしたBMC レーシングチームだ。平均時速54km/hで駆け抜け、8分10秒6のトップタイムでフィニッシュ。9人のうち4人を使いきり、タイムの計測対象ぎりぎりの5人でのゴールとなった。

コーナーを駆け抜けるBMC レーシングチームコーナーを駆け抜けるBMC レーシングチーム

 その後、総合成績を狙う強豪選手擁するアスタナ プロチーム、モビスター チーム、チーム スカイなどがスタートを切るも、TTバイクのDHバーすら握らない選手が多く見られた。総合タイム差がつかないことで、総合を狙うチームや選手にとっては無駄なリスクは負いたくないレースとなった。よって、無難な走りでゴールを目指す結果となり、BMC レーシングチームのタイムを上回ることはなかった。

 最終出走のチーム カチューシャのタイムが途中で8分10秒を超えたため、BMC レーシングチームの優勝が確定。チームの先頭でフィニッシュラインを切ったペテル・ヴェリトスがマイヨロホを獲得した。ステージ優勝を狙ったチームにとっては1秒以内の争いになり、テクニカルなコースを走る僅差の戦いが繰り広げられたレースとなった。

表彰でシャンパンファイトするBMC レーシングチームの選手表彰でシャンパンファイトするBMC レーシングチームの選手

 マイヨロホを獲得したヴェリトスは「レースを走るみんなにとって難しいレースとなったが、転ばなくてよかった。勝てたのは作戦が良かったのだと思う」とコメントした。なお、マルティン・ケイゼル(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ)が山岳賞ジャージ、ポイント賞をペテル・サガン、キャメロン・メイヤーがコンビネーションジャージを獲得している。これは今ステージの特別ルールで、上位4チームの先頭でフィニッシュした選手にそれぞれ与えられたものだ。

 翌日行われる第2ステージはアラウリン・デ・ラ・トレからカミニート・デル・レイまでの158.7kmで、ラスト5kmは300mを上る山頂ゴールで争われる。今大会は1、2週目から山岳ステージが多く用意されており、コンディションも合わせている選手が多いと予想され、2日目から総合系の選手による勝負が注目される。

文・松尾修作 写真・砂田弓弦

第1ステージ結果
1 BMC レーシングチーム 8分10秒
2 ティンコフ・サクソ +1秒
3 オリカ・グリーンエッジ +1秒
4 チーム ロットNL・ユンボ +8秒
5 エティックス・クイックステップ +10秒
6 トレック ファクトリーレーシング +11秒
7 ロット・ソウダル +18秒
8 カハルラル・セグロス RGA +18秒
9 モビスター チーム +24秒
10 コフィディス ソリュシオンクレディ +27秒

個人総合(マイヨロホ)
ペテル・ヴェリトス(スロバキア、BMC レーシングチーム)

チーム総合
BMC レーシングチーム

敢闘賞
キャメロン・メイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

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