総合優勝は祐誠高校が獲得学法石川の渡邉歩が逃げ集団のスプリントを制して優勝 インターハイ・ロードレース

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 インターハイの自転車競技は最終日の8月10日、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)でロードレースが行われ、前半に飛び出した逃げグループが最後まで逃げ切り、このなかでのゴールスプリントを制した渡邉歩(学法石川)が高校ロード王者の栄冠を勝ち取った。

インターハイ・個人ロードレースで優勝した渡邉歩(学法石川)インターハイ・個人ロードレースで優勝した渡邉歩(学法石川)

前半に飛び出した小集団

メーンスタンド前をスタートする集団メーンスタンド前をスタートする集団

 3日間のトラックレースを終え、大阪・岸和田競輪場から鈴鹿サーキットに場所を移しての個人ロードレース。サーキットフルコースの5.81kmを18周回、104.58kmを144人の選手が争った。通常のモータースポーツとは逆回りとなり、フィニッシュライン前後のホームストレートが緩い上り坂になる。

 スタート後、まずジュニアロードのアジア&全日本王者の沢田桂太郎(東北)ら10人が逃げ集団を形成し、メーン集団から20秒ほどリードしたが、3周目に設定された1回目のスプリント賞を沢田がとった後にメーン集団に吸収された。

序盤の10人の逃げ序盤の10人の逃げ
1回目のポイント賞は沢田桂太郎(東北)が獲得1回目のポイント賞は沢田桂太郎(東北)が獲得

 5周目に新城銀二(八重山)が逃げを試みるものの吸収され、続いて岩見勇希(鹿町工)、渡邉歩(学法石川)、菅野将志(横浜創学館)、松崎広太(取手一)、大前翔(慶応)の5人の逃げができた。

 気温が高くなる中、5人の逃げは後続から最大2分近い差を築いた。しかし12周目に逃げと集団の差が約25秒に縮まり、ここで岩見が脱落。代わりに集団から中村圭佑(昭和第一)、石原悠希(真岡工)がブリッジして合流し、先頭は6人となった。13周目で菅野と松崎が脱落し、4人の逃げ集団のまま最終周回に突入。ここまで2回目と3回目のスプリント賞は、大前が獲得した。

5周目に逃げを試みる岩見勇希(鹿町工)、菅野将志(横浜創学館)、松崎広太(取手一)5周目に逃げを試みる岩見勇希(鹿町工)、菅野将志(横浜創学館)、松崎広太(取手一)
渡邉歩(学法石川)、沢田桂太郎(東北)、大前翔(慶応)渡邉歩(学法石川)、沢田桂太郎(東北)、大前翔(慶応)
最終ストレートを登るメーン集団最終ストレートを登るメーン集団
渡邉歩(学法石川)、岩見勇希(鹿町工)、菅野将志(横浜創学館)、松崎広太(取手一)、大前翔(慶応)の5人の逃げ集団渡邉歩(学法石川)、岩見勇希(鹿町工)、菅野将志(横浜創学館)、松崎広太(取手一)、大前翔(慶応)の5人の逃げ集団
渡邉歩(学法石川)、大前翔(慶応)、中村圭佑(昭和第一)、石原悠希(真岡工)、岩見勇希(鹿町工)の6人の逃げ集団渡邉歩(学法石川)、大前翔(慶応)、中村圭佑(昭和第一)、石原悠希(真岡工)、岩見勇希(鹿町工)の6人の逃げ集団
石原悠希(真岡工)、大前翔(慶応)、中村圭佑(昭和第一)、渡邉歩(学法石川)の4人の逃げ集団石原悠希(真岡工)、大前翔(慶応)、中村圭佑(昭和第一)、渡邉歩(学法石川)の4人の逃げ集団

 レースはフィニッシュへに向け、後続集団が懸命に差を縮めようとするものの、逃げる4人には届かない。最終コーナーを抜け、いよいよホームストレートに来てのスプリント対決。まず石原が若干遅れ、中村も離れて渡邉と大前が僅差の争いとなった。わずか一車輪差で先着したのは渡邉。前半から逃げ続ける積極的なレース運びの末に、高校生最大のタイトルを手にした。

フィニッシュラインへスプリントをかける渡邉歩(学法石川)、大前翔(慶応)、中村圭佑(昭和第一)の後ろに大集団フィニッシュラインへスプリントをかける渡邉歩(学法石川)、大前翔(慶応)、中村圭佑(昭和第一)の後ろに大集団
僅差で渡邉歩(学法石川)がスプリントで制する僅差で渡邉歩(学法石川)がスプリントで制する
渡邉歩(学法石川)と矢吹監督渡邉歩(学法石川)と矢吹監督

渡邉「このまま逃げられると散々言い合いました」

個人ロードレース表彰個人ロードレース表彰

 渡邉はレース後、次のように語った。

 「めっちゃキツかったです。最終周回までローテーションを回して、後続との差を安定させようと皆で言いました。ローテーションしながら40秒まで縮まって追走も来ていたけど、このまま逃げられると散々言い合いました」

 「自分は脚が残っていたのでうまく回復させつつ回して、下りでペースを上げて自分の脚を使わないようにしました。周りは脚を使っていたようなので、スプリントで勝てると自信があり、それにかけました」

ロードレース学校対抗は学校法人石川高等学校が獲得。優勝旗を手にする渡邉ロードレース学校対抗は学校法人石川高等学校が獲得。優勝旗を手にする渡邉

 「スプリントは自分から仕掛けたら負けると思っていたので、できるだけ待っていました。最終コーナーで2人が待てなくて前に出て、最後に大前選手が前に出てくれた。それを冷静に判断して、あとは気合で押し切りました。自分はスプリントの失敗を何回もしていて、今までの失敗が生かされたと思いました」

 「きのう(同じ学法石川の)小玉選手が(ポイント・レースで)勝ったので、自分が勝てば最高の気持ちになると思い、途中から行くしかないと決めました」

◇      ◇

 団体総合はトラック競技でポイントを稼いだ祐誠高等学校が、久留米工業大学附属高等学校時代と合わせて、14年ぶり3回目の総合優勝となった。

(文・写真 中尾亮弘)

学校対抗総合成績表彰学校対抗総合成績表彰
今年新調された優勝旗を手にする祐誠高等学校今年新調された優勝旗を手にする祐誠高等学校

個人ロードレース結果
1位 渡邉歩(学法石川)2時間33分02秒5
2位 大前翔(慶応)2時間33分02秒8
3位 中村圭佑(昭和一学園)2時間33分05秒6
4位 石原悠希(真岡工)2時間33分10秒4
5位 中川拳(帯広三条)2時間33分10秒6
6位 石井駿平(前橋工)2時間33分11秒1
7位 天春雄也(暁)2時間33分11秒3
8位 小嶋健太(金沢)2時間33分12秒1
9位 小野寛斗(横浜)2時間33分12秒2
10位 佐藤彗斗(取手一)2時間33分12秒4

平成27年度全国高等学校総合体育大会
1位 祐誠高等学校 50点
2位 学校法人松翠学園岐阜第一高等学校 39点
3位 福島学校法人石川高等学校 23点
4位 岐阜県立岐南工業高等学校 20点
5位 鳥取県立倉吉西高等学校 15点
6位 松山聖陵高等学校 14点
7位 奈良県立榛生昇陽高等学校 14点
8位 長崎県立鹿町工業高等学校 13点

秩父宮記念杯第66回全国高等学校対抗自転車競技選手権大会
1位 祐誠高等学校 50点
2位 学校法人松翠学園岐阜第一高等学校 39点
3位 岐阜県立岐南工業高等学校 20点
4位 鳥取県立倉吉西高等学校 15点
5位 学校法人石川高等学校 14点
6位 松山聖陵高等学校 14点
7位 奈良県立榛生昇陽高等学校 14点
8位 長崎県立鹿町工業高等学校 13点

第60回全国高等学校自転車道路競走中央大会
1位 学校法人石川高等学校 9点
2位 慶應義塾高等学校 7点
3位 昭和第一学園高等学校 6点
4位 栃木県立真岡工業高等学校 5点
5位 北海道帯広三条高等学校 4点
6位 群馬県立前橋工業高等学校 3点
7位 暁高等学校 2点
8位 金沢高等学校 1点

 

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