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新型マドンなど新製品をアピール「トレックワールド」で2016年のモデルをチェック ロード、MTB、シティを幅広く展開

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 京都市で8月4~6日に行われた、トレック・ジャパンによる製品展示発表会「TREK WORLD JAPAN 2016」(トレックワールド ジャパン)では、同社が扱う国内発売製品の全ジャンルほぼ全車種が、一堂に会して展示された。トレックは新製品をまとめてリリースするのではなく、適宜発表・発売するスタイルとなっているが、国内では年に一度の大規模展示会とあって、今年になって発表された新製品が来場者の注目を集めた。

トレック ファクトリーレーシングのチームカラーに塗装された、「マドン レースショップリミテッド」トレック ファクトリーレーシングのチームカラーに塗装された、「マドン レースショップリミテッド」

大きく生まれ変わったマドンシリーズ

 今回のトレックワールドにおけるバイクの目玉はやはり、6月末に発表されたばかりの新型エアロロード「Madone」(マドン)シリーズだ。特徴的なKVF(Kammtail Virtual Foil)による空力性能を突き詰めると同時に、エンデュランスロードの「Domane」(ドマーネ)で培った独自の振動吸収テクノロジー「IsoSpeed」(アイソスピード)を、シートチューブを二重構造にする「tube-in-tube」という新たなスタイルで導入。高剛性なエアロロードながら画期的な乗り心地の良さを実現し、スーパーハイエンドバイクとしての一つの新しい形を提示した。

tube-in-tubeによるIsoSpeedの構造がよく分かる、新型マドンのカットモデルtube-in-tubeによるIsoSpeedの構造がよく分かる、新型マドンのカットモデル
IsoSpeedのジョイント部分IsoSpeedのジョイント部分
リアブレーキのワイヤーは、複数のチューブを貫通して引き回されるリアブレーキのワイヤーは、複数のチューブを貫通して引き回される

 一時はトレックのロードラインナップのメーンストリームとして、幅広いモデル展開を行っていたマドンだが、昨シーズンよりその位置をエモンダに譲って、ハイエンドに絞った展開となっている。新型マドンでもそれを引き継ぐ形で、700シリーズOCLVカーボンフレームの「マドン レースショップリミテッド」と、600シリーズOCLVカーボンフレームの「マドン9」のみのラインナップだ。

シマノ・デュラエースDi2完成車の「マドン9.9」シマノ・デュラエースDi2完成車の「マドン9.9」
シマノ・アルテグラ完成車の「マドン9.2」シマノ・アルテグラ完成車の「マドン9.2」

厚みを増したエモンダシリーズ

エモンダSLR 6(Red Smoke)エモンダSLR 6(Red Smoke)

 軽量性をコンセプトにする「Émonda」(エモンダ)は、今年春にアルミフレームの「エモンダALR」シリーズが加わったことで、非常に厚みのあるラインナップとなった。既存モデルにおいては、カラーや構成パーツなどのマイナーチェンジが行われている。

 最上級モデルとして700シリーズOCLVカーボンフレームを採用する「エモンダSLR」は、昨シーズンはトップモデルのSLR 10のみに奢られていたボントレガーのスピードストップ・ダイレクトマウントブレーキが、全モデルで標準装備となった。SLRと同じルックスで500シリーズOCLVの「エモンダSL」は、フレームセットが昨シーズンよりも5万円値下げになっている。

複雑な輝きを見せるエモンダSLR 6の「Red Smoke」カラー複雑な輝きを見せるエモンダSLR 6の「Red Smoke」カラー
エモンダSLRシリーズは、全モデルでボントレガー・スピードストップが標準装備にエモンダSLRシリーズは、全モデルでボントレガー・スピードストップが標準装備に
エモンダSL 8(Crystal White)。SLシリーズはフレームセット価格が値下げされたエモンダSL 8(Crystal White)。SLシリーズはフレームセット価格が値下げされた

 エモンダALRに近い価格帯のカーボンフレームモデル、「エモンダS」シリーズも継続ラインナップとなっており、幅広い選択肢をユーザーに提供する。シマノ・ティアグラ完成車なら20万円を切る価格設定で、フルカーボンバイクを手にすることができる。

 エモンダALRシリーズには既存のシマノ・アルテグラ、105仕様に加え、ティアグラ仕様の完成車「エモンダALR 4」が加わった。完成車税込15万円台という魅力的な価格設定となっている。

ティアグラ仕様のエモンダALR 4(Viper Red)。エモンダのデザインと設計思想を、アルミ素材で忠実に再現しているティアグラ仕様のエモンダALR 4(Viper Red)。エモンダのデザインと設計思想を、アルミ素材で忠実に再現している
細かな変化だが、ヘッドのトレックのエンブレムが、マークでなくバッジ仕様になったモデルが全カテゴリーで多く見られた。同モデル内でもカラーによって採用が分かれているなど、過渡期であることをうかがわせる細かな変化だが、ヘッドのトレックのエンブレムが、マークでなくバッジ仕様になったモデルが全カテゴリーで多く見られた
エモンダSL 5 WSDは、女性向けジオメトリーのWSD仕様エモンダSL 5 WSDは、女性向けジオメトリーのWSD仕様
シルクはIsoSpeed搭載の女性向けカーボンロード。シルクSLX WSDシルクはIsoSpeed搭載の女性向けカーボンロード。シルクSLX WSD
レクサは女性向けアルミロード。レクサS WSDは完成車12万円台レクサは女性向けアルミロード。レクサS WSDは完成車12万円台

日向涼子さんのドマーネ実車も展示

 ドマーネシリーズは、これといった大きな変更はなく、カラー構成などのマイナーチェンジといったところ。会場で目を引いたのは、モデルでサイクリストの日向涼子さんが愛用しているカスタム仕様のドマーネ6、通称“アンジー”の実車が展示されていたことだ。日向さんはこのバイクで過酷な「エタップ・デュ・ツール」を見事完走。アルプスの山岳を走る日向さんのパネルとともに飾られ、参加者の注目を集めていた。

 このほか会場には、イェンス・フォイクト氏のアワーレコードバイクなども展示されていた。

日向涼子さんの愛車、プロジェクトワンでカスタムしたドマーネ、通称“アンジー”日向涼子さんの愛車、プロジェクトワンでカスタムしたドマーネ、通称“アンジー”
イェンス・フォイクト氏が昨年9月、アワーレコード新記録を達成した際のバイクイェンス・フォイクト氏が昨年9月、アワーレコード新記録を達成した際のバイク

IsoSpeedテクノロジーが各ジャンルに波及

 マウンテンバイク(MTB)では、今年に入ってから更新されたクロスカントリー用フルサス「Top Fuel」(トップフューエル)、クロスカントリー用ハードテール「Procaliber SL」(プロキャリバーSL)などが勢ぞろいした。注目はプロキャリバーSLで、IsoSpeedを初めてクロスカントリー向けに採用した。ハードテールのダイレクト性に高い振動吸収性をプラスし、さらに「Boost148/110ハブスペーシング」「Control Freak」などの最新機構も搭載する。展示会場にはクロスカントリーの全日本チャンピオン、山本幸平選手が使用するプロキャリバーSLの実車も展示された。

プロキャリバー9.9SL(Matte Carbon Smoke)プロキャリバー9.9SL(Matte Carbon Smoke)
「トップフューエル」シリーズ。奥がカーボンフレームのトップフューエル9.8SL(Powder Blue)、手前がアルミフレームのトップフューエル8「トップフューエル」シリーズ。奥がカーボンフレームのトップフューエル9.8SL(Powder Blue)、手前がアルミフレームのトップフューエル8
トップフューエル9.8SLのリアサス、リンク付近。ケーブル内蔵システム「Control Freak」も見えるトップフューエル9.8SLのリアサス、リンク付近。ケーブル内蔵システム「Control Freak」も見える

 シティー系は、クロスバイクのFXシリーズに、最上級モデルとして「7.9FX」が登場した。エンデュランスロード「ドマーネ」の500シリーズOCLVカーボンフレームをそのまま使用し、シマノ105のパーツで組み上げたもので、フラットバーながら本格ロードバイクと同様の走りが可能。もちろんIsoSpeedテクノロジーが、極上の乗り心地を実現する。400シリーズOCLVのドマーネフレームに、シマノ・ティアグラのパーツを採用した7.7FXも継続となる。

500シリーズOCLVカーボンフレーム、IsoSpeedにシートマストキャップという、ドマーネ5と同じフレームを採用する7.9FX(Trek Black)500シリーズOCLVカーボンフレーム、IsoSpeedにシートマストキャップという、ドマーネ5と同じフレームを採用する7.9FX(Trek Black)
7.4FXはリア9速の700cクロスバイク。オレンジ(Firebrand)は新色7.4FXはリア9速の700cクロスバイク。オレンジ(Firebrand)は新色
7.2FXはリア8速のクロスバイク。新色のWaterloo Blue7.2FXはリア8速のクロスバイク。新色のWaterloo Blue
リア9速仕様の8.4DS(Viper Red)。DSシリーズは700x38cのホイールに前サス、前後ディスクブレーキを装備リア9速仕様の8.4DS(Viper Red)。DSシリーズは700x38cのホイールに前サス、前後ディスクブレーキを装備

 このほかにも700cクロスバイクとしてリア9速仕様の「7.4FX」、リア8速の「7.2FX」、またデュアルスポーツとして街中からトレイルまで対応する、前サスペンション付きの700cフラットバー「DS」シリーズといったラインナップが連なる。各モデルともカラー構成などがマイナーチェンジしている。

 また、国内向けカタログには掲載されていないが、ファット系バイク「FARLEY」(ファーリー)「STACHE」(スタッシュ)が限定でラインナップされる。

29x3.0"ホイールを装備する「スタッシュ5 29+」29x3.0"ホイールを装備する「スタッシュ5 29+」
27.5x3.8"ホイールを装備する「ファーリー5」27.5x3.8"ホイールを装備する「ファーリー5」
26x4.7"ホイールを装備する「ファーリー9」26x4.7"ホイールを装備する「ファーリー9」

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