全日本TT王者の中村龍太郎が2位ロイック・デリアックがラスト2周を独走し優勝 Jプロツアー「湾岸クリテリウム」

  • 一覧

 国内ロードレースのシリーズ戦「Jプロツアー」の第13戦「JBCF 湾岸クリテリウム2015」が7月26日、東京都江東区の東京都シンボルプロムナード公園特設コースで開かれ、終盤に独走したロイック・デリアック(キナン サイクリングチーム)が優勝した。キナンにとってはJプロツアーでのチーム初勝利となった。ツアー総合ポイント首位のルビーレッドジャージは畑中勇介(チームUKYO)が守っている。

独走でフィニッシュし勝利したロイック・デリアック(キナン サイクリングチーム)独走でフィニッシュし勝利したロイック・デリアック(キナン サイクリングチーム)

有力選手の予選落ちも

レース会場はショッピングモールに近く、観光客も足を止めてレースを観戦したレース会場はショッピングモールに近く、観光客も足を止めてレースを観戦した

 レースの舞台は、東京五輪に向けて開発が進む湾岸エリア。また大会は、自転車のお祭り「湾岸サイクルフェスティバル」と併催され、会場は臨海副都心のショッピングモールなどに隣接していることもあって、観光客を含む多くのギャラリーが詰めかけた。

 1周1450mのコースは、緩やかなアップダウンを往復する休み所のないレイアウト。この日は猛暑に見舞われ、大会の気温計で39度を指した時間帯もあり、選手は口々に暑さが敵だと話していた。

 予選は16周、23.2kmで争われ、1組30人弱で4レースを行い、各組の上位10人が決勝へと進出した。同じ組で同チームの選手が偏らないよう分けられたため、予選ではチームプレイが最低限しかできず、個人の力で決勝に進むことが求められる。短い距離ながら数人の逃げが決まる場面も多く、決勝進出をかけて激しいスプリントが繰り広げられた。

予選から激しいスプリントが行われ決勝への枠の獲得を目指した予選から激しいスプリントが行われ決勝への枠の獲得を目指した
パンティストッキングに氷を入れてクーリングを行うブルノ・ゲゼ(ニールプライド南信スバルサイクリングチーム)パンティストッキングに氷を入れてクーリングを行うブルノ・ゲゼ(ニールプライド南信スバルサイクリングチーム)

 一方、レース展開をつかめなかった有力選手も多く、優勝候補のスプリンター大久保陣(宇都宮ブリッツェン)、今年のツール・ド・熊野で総合優勝を果たしたベンジャミン・プラデス(マトリクスパワータグ)らが予選落ちした。

独走力を生かした中村の快走

40名が決勝のスタート切った40名が決勝のスタート切った

 決勝レースは24周回、34.8kmで争われ、予選時よりさらに気温が上昇する中で午後2時30分にスタート。直後からアタックが繰り返されるが、決定的な逃げは生まれず、集団は常に縦一列に伸びるハイスピードの展開となった。短い距離で勝負するクリテリウムらしく、コーナーを激しく攻める選手が多く、迫力の走りに観客からは歓声が沸いた。

有力な選手が含まれる逃げグループ有力な選手が含まれる逃げグループ

 6周を過ぎると、有力チームを中心とする10人が逃げグループを形成。佐野淳哉(那須ブラーゼン)や中村龍太郎(イナーメ信濃山形)らがここに加わった。メーン集団からは、スピードマンの窪木一茂(チームUKYO)と安原大貴(マトリックスパワータグ)の2人が追走したが、先頭集団ではスムーズにローテーションが行われているため、追いつくことができない。

 レースが折り返しに近づいた頃、先頭グループから全日本選手権個人タイムトライアル王者の中村が単独でアタックを仕掛ける。集団は一時お見合い状態になり、すぐに30秒ほどの差が生まれた。後方のメーン集団では宇都宮ブリッツェンがコントロールを開始し、ようやくまとまりをみせてペースアップ。前を行く中村と2位グループを追撃した。

 その2位グループから、こんどはデリアックが単独でアタック。中村と30秒ほどあった差を詰めて合流し、2人でフィニッシュを目指した。この頃から逃げグループはペースが上がらなくなり、協調体制が崩れる。ペースの上がったメーン集団が逃げグループを吸収し、先行する2人を追う展開となった。

逃げる中村に「脚を残しておけ」と指示を出すイナーメ信濃山形の中畑監督逃げる中村に「脚を残しておけ」と指示を出すイナーメ信濃山形の中畑監督
ハイペースで逃げている選手を追うメーン集団ハイペースで逃げている選手を追うメーン集団

 2人で協調体制をとっていた中村とデリアックだが、残り3周に入ってデリアックがアタックを仕掛け、単独での逃げ切りを目指した。中村は疲れを見せるが、集団に飲まれぬようペースを保つ。同じ頃、メーン集団からは入部正太朗(シマノレーシング)がアタックして前の2人を追った。

独走でフィニッシュを目指すロイック・デリアック(キナン サイクリングチーム)独走でフィニッシュを目指すロイック・デリアック(キナン サイクリングチーム)

 ペースが落ちないデリアックは残り2周回を走りきり、最後は後ろを振り返って勝利を確信し、ガッツポーズでフィニッシュした。中村も崩れず、粘りの走りを見せて6秒差で2位に入った。入部は3位に入賞。メーン集団は城田大和(宇都宮ブリッツェン)やチームUKYOを中心にペースを上げたが、前方の選手をとらえることができなかった。

(レポート 松尾修作)

左から2位の中村龍太郎(イナーメ信濃山形)、優勝のロイック・デリアック(キナン サイクリングチーム)、3位の入部正太郎(シマノレーシング)左から2位の中村龍太郎(イナーメ信濃山形)、優勝のロイック・デリアック(キナン サイクリングチーム)、3位の入部正太郎(シマノレーシング)
ルビーレッドジャージとピュアホワイトジャージを守った畑中勇介(チームUKYO)と新城雄大(那須ブラーゼン)ルビーレッドジャージとピュアホワイトジャージを守った畑中勇介(チームUKYO)と新城雄大(那須ブラーゼン)
女子の表彰。(左から)2位の合田祐美子(BH ASTIFO)、優勝の樫木祥子(ニールプライド南信スバルサイクリングチーム)、3位の古田佳美(竹芝サイクルレーシング)女子の表彰。(左から)2位の合田祐美子(BH ASTIFO)、優勝の樫木祥子(ニールプライド南信スバルサイクリングチーム)、3位の古田佳美(竹芝サイクルレーシング)


JPT結果
1 ロイック・デリアック(キナン サイクリングチーム)50分55秒
2 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)+6秒
3 入部正太朗(シマノレーシング)+18秒
4 野中竜馬(キナン サイクリングチーム)+25秒
5 ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+25秒
6 畑中勇介(チームUKYO)+26秒
7 窪木一茂(チームUKYO)+26秒
8 サルバドール・グアルディオラ(チームUKYO)+26秒
9 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)+26秒
10 鈴木龍(那須ブラーゼン)+27秒


Jプロツアーリーダー(ルビーレッドジャージ)
畑中勇介(チームUKYO)


U23リーダー(ピュアホワイトジャージ)
新城雄大(那須ブラーゼン)

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

JPT2015・レース

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載