バイクインプレッション2015「CANNONDALE CAAD12 BLACK INC.」 カーボンを凌駕するほどのアルミレーシングバイク

  • 一覧

 キャノンデールの2016年モデルは話題に事欠かない。なかでも、ハイエンド機を差し置いて注目を集めていると言ってもいいイチオシの車種が、アルミフレームのCAAD12(キャド・トゥエルブ)だ。前作CAAD10から1世代飛ばしたナンバーを与えられたニューマシンは、より高性能なアルミレーシングバイクとして、カーボンフレームを凌駕するほどの軽量化と高剛性化を果たしただけでなく、CAAD10に比べ50%以上も快適性を向上させたという。今回は国内発表会の会場から新星「CAAD12」の最速インプレッションをお届けする。

CANNONDALE CAAD12 BLACK INC.(キャノンデール CAAD12 ブラック INC.)CANNONDALE CAAD12 BLACK INC.(キャノンデール CAAD12 ブラック INC.)

CANNONDALE CAAD12 BLACK INC.(キャノンデール CAAD12 ブラック INC.)
価格:590,000円(完成車、税抜)
サイズ:44、48、50、52、54、56cm
カラー:サテンブラック/グロスブラック/ポリッシュクロームアクセント
問い合わせ先:キャノンデールジャパン http://www.cannondale.co.jp/

スペック

フレーム:CAAD12 SmartFormed 6069 Alloy,SPEED SAVE
フォーク:CAAD12,SPEED SAVE,BallisTec Hi-MOD full carbon
変速機:シマノ・デュラエース(F)&(R)
ギヤ:Cannondale HollowGram SiSL2 52×36T、シマノ・アルテグラ 11-28T(11s)
ホイール:マヴィック・キシリウムプロ
重量: N/A

ワイドで非対称なBB30aのシェルがダウンチューブとの接合面積を増やし、剛性を強化。シートチューブは下部がワイドにつぶされ、高い横剛性を確保する一方、縦方向には積極的にしなりを生んで、乗り心地と路面追従性を向上させているワイドで非対称なBB30aのシェルがダウンチューブとの接合面積を増やし、剛性を強化。シートチューブは下部がワイドにつぶされ、高い横剛性を確保する一方、縦方向には積極的にしなりを生んで、乗り心地と路面追従性を向上させている
ワンピースバリスティックカーボン構造のフロントフォークは、スーパーシックスEVO Hi-MODと同じデザインを採用ワンピースバリスティックカーボン構造のフロントフォークは、スーパーシックスEVO Hi-MODと同じデザインを採用
刷新されたSPEED SAVEマイクロサスペンションはスーパーシックス同様の2ゾーンコンセプトからなり、ステーの垂直方向のしなりを生かして接地性を高め、トラクションをより向上させた刷新されたSPEED SAVEマイクロサスペンションはスーパーシックス同様の2ゾーンコンセプトからなり、ステーの垂直方向のしなりを生かして接地性を高め、トラクションをより向上させた

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm

松尾 ボクが初めて買ったロードバイクが、CAAD8だったので、非常に乗るのが楽しみな一台でした。これまではレーシングアルミバイク=短距離のロードレース向きというのがおおよその決まり文句でしたが、CAAD12は長距離のロードレースにもその性能を十分発揮できると感じました。

米山 アルミフレームのCAADシリーズに、前シーズンのモデルにはなかったハイエンド・コンポーネント「デュラエース」搭載車が復活してきた。その点だけをみても、メーカーのこのバイクに対する自信が現れていると言っていいだろう。

松尾 本当にアルミなのか疑いたくなるほど、滑らかで乗り心地の良いレーシングバイクでしたね。前作のCAAD10から50%以上も乗り心地が良くなっているというのは、体感として納得です。アルミホイールとクリンチャータイヤの組み合わせでしたが、アルミバイクとしては最高峰のコンフォート性能だと思います。

米山 うん、ビックリさせられた。とにかく、本当に乗り心地が良い。アルミっぽい細かい振動を拾うところは若干あるものの、全体として非常にスムースな乗り味で、ロングライドにも向くはず。

松尾 路面の割れ目や継ぎ目などの荒れた場面では、ロードインフォメーションは伝えながらも、上を滑るように走り不快に思わせません。塊(かたまり)感が強く、硬さは感じます。でも下手なカーボンバイクより振動吸収性がいいのではないかと思うくらいで、なおかつ乗り味自体は“アルミらしさ”が伝わる不思議な感覚です。

米山 剛性感は、カーボンハイエンドのスーパーシックス・エボの場合、正直ちょっとボクにはしんどい部分もあったけれど、これは心地よいリズムでシッティング、ダンシングともに踏んでいくことができた。もちろん剛性不足を感じることは全くない。

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm

松尾 全体のバランスは高レベルで、新型のフォークとフレームのマッチングの良さが感じられました。加速の鋭さはマイルドになった印象でしたが、振動吸収性が高いからそう感じるだけで実際は進んでいると思うし、速度が乗ってからの加速がより気持ち良かったです。

米山 良いバランスのバイクで、特徴というか、クセはあまりないね。加速はゼロ発進から感じる軽さがあった。かといって、ただ軽いだけでなく、適度な引っかかりというか踏み心地もあってペダリングしやすい。上りでも軽快さが好印象で、下りはエボのものと同一設計という新開発のフロントフォークがしっかり踏ん張ってくれて、思ったラインをトレースできた。クセがなく、あまり意識せずとも速く走れるイメージ。

松尾 進み方はウィップを生かしたバネ感を使うというよりは、ホリゾンタルフレームらしい一体感を持って進みました。ハンドリングも自然で、古典的でありながら良さが光るバイクです。価格も手頃でよく走るバイクなので、個人的にも購入候補になりました。

米山 正直、カーボンバイクいらないかも…というくらい完成度が高い。105仕様の完成車もあり、ライバルメーカーに対しては少し高めの価格帯になるが、その価値は感じられる一台に仕上がっていると思う。

TEXT BY 齋藤むつみ

紹介ブランドのショップナビ店舗

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

50万円以上のロードバイクキャノンデール(Cannondale)のロードバイク

50万円~ アルミ キャノンデール バイクインプレッション ロードバイク

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載