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日向涼子「エタップ・デュ・ツール」への道集団走行も、雨の峠も克服 エタップに懸ける日向涼子さんのトレーニング記録<後編>

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 フランスで開かれる山岳サイクリング大会「エタップ・デュ・ツール」挑戦を目指してきたモデルの日向涼子さんは、いよいよきょう7月19日に大会本番を迎える。スタートは日本時間午後2時、ゴールは日本時間で夜になる見通しだ。Cyclistが取材を重ねてきた日向さんのトレーニング記録<後編>は、ヒルクライマーの日向さんが苦手としてきた集団走行や下り坂、そして懸念される悪天候への対応にどう取り組んできたかを振り返ります。

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神戸・六甲山で集団走の練習に臨む日向涼子さん =2015年6月神戸・六甲山で集団走の練習に臨む日向涼子さん =2015年6月

フィッティングを徹底的に探求

 5月に新しい愛車、トレック・ドマーネを入手した日向さん。しかし、ただ自転車を新調するだけでは済まない課題があった。それはポジション調整。従来、日向さんはヒルクライムに特化したライディングを志向してきたため、重心は前寄りになり、やや重いギアを踏む傾向もあった。しかしエタップ・デュ・ツールは距離140km、獲得標高は4000m超に及ぶ過酷な耐久レースのため、上り坂だけでなく下りや平坦な道をスムーズに走るフィッティングが必要だ。

新しい愛車「ドマーネ」の納車時に、トレック・ジャパンのスタッフと共に入念にセッティングした新しい愛車「ドマーネ」の納車時に、トレック・ジャパンのスタッフと共に入念にセッティングした =2015年4月
トレックのフィッティングサービスの専門スタジオ「Pedalforth Fitting」(ペダルフォース・フィッティング)を訪問。主宰するビンセント・フラナガンさんとポジションについて意見交換したトレックのフィッティングサービスの専門スタジオ「Pedalforth Fitting」(ペダルフォース・フィッティング)を訪問。主宰するビンセント・フラナガンさんとポジションについて意見交換した =2015年6月
実は、工具はちょっと苦手でした…KTCから日向さんに供給されたデジタル型トルクレンチ「デジラチェ」を使い、自分自身の手でセッティングに挑戦実は、工具はちょっと苦手でした…KTCから日向さんに供給されたデジタル型トルクレンチ「デジラチェ」を使い、自分自身の手でセッティングに挑戦

 このため、トレック・ジャパンの専門スタッフらと何度も意見を交わし、ヒルクライムレース出場のスケジュールも勘案しながら、エタップを走りきるためのポジションを徹底的に探求し、少しずつ近づけていった。

 特にサドルは、時間をかけながら低く、後退した位置へと移行。これにより下り坂やコーナーでの安定感をを確保すると同時に、より滑らかなペダリングを獲得した。

上り、下りにそれぞれ適切なポジション

 6月、<前編>で紹介したスラローム練習に臨んだ翌日、日向さんは神戸・六甲山系で、トレック・ジャパンの野口忍さんらとともにグループライドに参加し、山岳での集団走行について指導を受けた。

険しいつづら折れの急坂を上る日向涼子さん(前から2番目)険しいつづら折れの急坂を上る日向涼子さん(前から2番目)
講師役のトレック・ジャパン野口忍さんに続いて上る日向涼子さん講師役のトレック・ジャパン野口忍さんに続いて上る日向涼子さん
神戸・六甲山の上りでトレインに加わる日向涼子さん神戸・六甲山の上りでトレインに加わる日向涼子さん

 以前は1人や少人数で練習することが多かったという日向さんだが、1万人以上が参加するエタップ本番では、ほとんどの場面で集団走行になると予想される。そこで野口さんから、集団走行に安全に加わる方法や、自身の体力を温存するテクニック、さらに、下りの高速走行で集団から遅れないための心がけなどを伝授された。

 特に、足や腰の使い方ひとつでバイクに対する重心のかかり方が変わり、挙動に影響することを習得。空気抵抗の低減を踏まえ、上りでも下りでもそれぞれ適切なポジションをとることを学んだ。

下り坂でスピードを殺さず駆け抜ける技術を学んだ下り坂でスピードを殺さず駆け抜ける技術を学んだ
下りの右コーナーに進入する場面。外側の足に体重をかけ、内側のひざを少し開いてバランスをとる日向涼子さん下りの右コーナーに進入する場面。外側の足に体重をかけ、内側のひざを少し開いてバランスをとる日向涼子さん
一緒に坂道を上りきった仲間たちと笑顔で称えあった一緒に坂道を上りきった仲間たちと笑顔で称えあった

豪雨だって怖くない!

奥多摩湖畔を出発する日向涼子さん(右)とヒルクライムの師匠、ハシケンさん奥多摩湖畔を出発する日向涼子さん(右)とヒルクライムの師匠、ハシケンさん

 7月に入ると、エタップに向けた最終調整の一環として、東京・奥多摩から山梨にかけて100km超の山岳コースを走るトレーニングライドを企画。日向さんのヒルクライムの師匠である自転車ライターのハシケンさんと一緒に現地へ向かった。ただ、この日は朝から断続的に強い雨が降り、ライドを開始できるかどうかさえ危ぶまれた。

この日は激しい雨中のライドとなったこの日は激しい雨中のライドとなった
大雨にもかかわらず、「エタップ本番の悪天候に備えるにはちょうどいい」と練習に励む日向涼子さん大雨にもかかわらず、「エタップ本番の悪天候に備えるにはちょうどいい」と練習に励む日向涼子さん

 それでも日向さんは、「エタップで雨に降られることを想定した練習にちょうどいい」と高いモチベーションをみせ、小降りになったタイミングを見計らってライドをスタートした。安全性や体調への影響を考慮し、ライドのコースは奥多摩湖から山梨側の柳沢峠までに短縮した。

豪雨の中でもがく! 鬼気迫る走りをみせる日向涼子さん豪雨の中でもがく! 鬼気迫る走りをみせる日向涼子さん
ゴールの柳沢峠はもうすぐ。ラストスパートをみせる日向涼子さんゴールの柳沢峠はもうすぐ。ラストスパートをみせる日向涼子さん

 途中、雨足は何度も強まり、坂道では雨水が川のように流れる場所もあった。それでも、一心不乱にペダルを踏み続ける日向さんは、ペースを緩めることがなかった。豪雨を見かねて、Cyclistスタッフがライドを中止するかどうか問いかけた際、日向さんは「私は大丈夫。まだ行けます」と力強く返答した。

 無事に柳沢峠へゴールした日向さんは、「これで、エタップで悪天候に見舞われても走りきる自信がついた」と、さわやかな笑顔を見せた。

 ヒルクライムレースを中心に活動してきた日向さんには、エタップ出場に向けて、長距離での耐久力、下り坂や平坦な道での走力、集団走行への適応力などさまざまな課題があった。しかし、それらを一つずつ確実に克服。パワー、テクニック、精神力のすべてを高め、サイクリストとして格段の進歩を遂げてきた。7月19日のエタップ本番には、これまでの努力と情熱、そしてサポートしてくれた方々への感謝の思いを胸に刻んで完走を目指す。

走り終えると、過酷なトレーニングの直後とは思えないさわやかな笑顔走り終えると、過酷なトレーニングの直後とは思えないさわやかな笑顔
これでエタップ・デュ・ツールへの準備は万端! 頑張ってきます!これでエタップ・デュ・ツールへの準備は万端! 頑張ってきます!

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美女をエスコートする男前 フォード「マスタング」

 7月に最終調整のライドに取り組んだ際、日向さんが移動に使用したクルマはフォード「マスタング 50 Years Edition」。問答無用のカッコよさ。スレンダーな美女をエスコートするワイルドな男前、といった風情だ。

フォード「マスタング 50 Years Edition」と日向涼子さんフォード「マスタング 50 Years Edition」と日向涼子さん

 重量が1660kg、車体の幅は1920mmもあるフルサイズのスポーツカーだが、エンジンの排気量は4気筒2260ccとファミリーカー並み。しかしフォードの最新テクノロジー「エコブースト」ターボにより、最大出力341ps、最大トルク44.3kgという強大なパワーを低回転から発揮し、豪快に加速する。燃費は、従来モデルと比べ画期的に向上した。

フォード「マスタング」のリアビューフォード「マスタング」のリアビュー
従来モデルよりも流麗さを増したフォード「マスタング」従来モデルよりも流麗さを増したフォード「マスタング」
フォード「マスタング」の室内フォード「マスタング」の室内

 またプレミアムカーにふさわしいボディー剛性を誇り、ハンドリングも乗り心地も高水準。レザーシート、8エアバッグ、リアビューカメラなど装備面も抜かりはない。

 しかし何といってもマスタングの魅力は、マスタングというアイデンティティにある。アメリカの自由を象徴するかのような、大胆で伸びやかな個性。理屈抜きで胸が高鳴るスーパー・スポーツが、日本では車両本体価格465万円(税込)で入手できる。

 

エタップ挑戦をサポートするブランド

  • FORD
  • TREK
  • FESTINA
  • wave-one
  • au損保
  • KTC
  • Cybus

 

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