ツール取材日記「きょうのきいろ」<10>コニャックで小休止 ゴールドに輝く芳醇な1杯のファンタスティックな余韻

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ホテルのバーでは選ぶのに困るほどのコニャックのボトルが並んでいたホテルのバーでは選ぶのに困るほどのコニャックのボトルが並んでいた

 ツール・ド・フランスは7月13日、ピレネー山脈の入り口の町ポーで1回目の休息日を迎えた。しかし、そこまでの移動が長かった…12日に第9ステージのチームTTがゴールしたフランス北西のプリュムレックから、スペイン国境付近まで一気に南下するのだ。運営陣を含む大掛かりな移動に合わせて、プリュムレックではプレスセンターが1時間半早く店じまいし、翌日はポーのプレスセンターのオープンが午後とされた。記者はクルマで大移動した際、プリュムレックから約370km、ポーまで約330kmの中間地点コニャックにピットインした。そう、ブドウが原料のブランデー「コニャック」を味わうために。(コニャック 柄沢亜希)

 コニャックに到着した日曜の夕方、街の中心に位置するショッピング街の商店は閉ざされ、人影はまばらだった。コニャックはかつて塩の交易で繁栄したと聞いたので、船着場となるシャラント川を訪ねてみた。そこに待ち構えていたのは、世界に知られるコニャックブランド「ヘネシー」の社屋。重厚な建物の上空にブランドの旗が高々と翻り、まるで城のようだ。

コニャックブランド「ヘネシー」の社屋。まるで城のようだコニャックブランド「ヘネシー」の社屋。まるで城のようだ
塩やコニャックを積んだ荷馬車が行き交ったであろう石畳の道塩やコニャックを積んだ荷馬車が行き交ったであろう石畳の道

 塩商人がコニャックから持ち帰るみやげ物としては、ワインは味や風味が変わりやすい。日持ちがよく高級酒でもあるブランデーの生産が発展したのは、歴史の必然だったのかもしれない…と、重い酒樽や塩を運ぶ馬車が頻繁に通ったであろう石畳の轍(わだち)を見つめながら思った。

 夜、ホテルのバーを訪れると、壁一面に並ぶコニャックのボトルに圧倒された。グラス1杯8ユーロから140ユーロまで(およそ1100円~2万円)。何を注文しようか迷っていると、居合わせた客が「どんな味が好み?」と声をかけてくれた。ノルウェーとデンマークから訪れたディーラーたちだそうだ。「これはファンタスティックだよ」とおすすめされた「X.O.」等級のコニャックをいただくと、飲み干した後に残る甘みが後を引き、たまらないほど贅沢な余韻に酔いしれた。

美しいゴールドカラーに芳醇な香り、贅沢なあと味…美しいゴールドカラーに芳醇な香り、贅沢なあと味…

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