ツール・ド・フランスを走る最新エアロロード別府史之も驚いた高速巡航性能 トレックが新型「マドン」を国内でお披露目

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 トレック・ジャパンは7月9日、ツール・ド・フランス開催にあわせて発表した新型エアロロードバイク「Madone」(マドン)シリーズの日本での発表会を東京・南青山で開催した。発表会にはUCI(国際自転車競技連合)ワールドツアーを戦う別府史之(トレック ファクトリーレーシング)も出席し、新しいマドンについて「今までたくさんの自転車に乗ってきたが、こんなに速いバイクに乗ったことはない」などと語った。

新型マドンを掲げる別府史之新型マドンを掲げる別府史之

トレック史上最も多くのテクノロジーを採用

国内でお披露目された新型マドン国内でお披露目された新型マドン

 新型マドンは6月30日にツールの開幕地オランダで開かれたワールドプレミアで世界同時発表された。にもかかわらず、改めて日本で発表会を開くのは異例のことだ。

 あいさつに立ったトレック・ジャパンの田村芳隆社長は、「日本でも発表会を開く理由は、それだけ新型マドンが素晴らしい製品だから。ぜひ皆さんの目で確かめてほしい」と説明。「トレックは来年、創業40周年を迎えるが、その中でも6代目となる新型マドンは間違いなく、最も多くのテクノロジーを採用した製品」とアピールした。

あいさつするトレック・ジャパンの田村芳隆社長あいさつするトレック・ジャパンの田村芳隆社長
華やかに開かれた新型マドン発表会華やかに開かれた新型マドン発表会

 続いて、トレック・ジャパンの野口忍マーケティングマネージャーが、新型マドンの特徴である空力性能、振動吸収性能、インテグレーション(一体化・内蔵化)について紹介した。

 野口氏は「通常のエアロ効果が高いフレーム形状は、たいてい側面の面積が大きく、乗り心地はどうしても犠牲になる。エアロを突き詰めれば突き詰めるほど硬くなってしまう」と指摘する。しかし新型マドンは、シートチューブが二重構造の「チューブインチューブ」を採用。外のチューブはエアロ形状を極め、内部の円形チューブにはしなることで衝撃や振動をいなすIsoSpeed(アイソスピード)テクノロジーを導入することで、「エアロ性能を高めつつ快適性も高めた」という。

ヴェールが外され、お披露目された新型マドンヴェールが外され、お披露目された新型マドン
新型マドンについてプレゼンテーションするトレック・ジャパンの野口忍さん新型マドンについてプレゼンテーションするトレック・ジャパンの野口忍さん

集団内でも差がつくエアロ性能

 別府は、トレックのバイクを愛用する俳優の鶴見辰吾さんと一緒にトークショーへ登壇。司会を務めたサイクルライフナビゲーターの絹代さんが新型マドンに乗った印象をたずねると、別府は「高速走行でスピードが落ちず、トップスピードを維持したまま走り続けることができた。速過ぎる」と興奮気味に語った。

別府史之はこれまでにないスピードや快適性を備えた新型マドンについて驚きを語った別府史之はこれまでにないスピードや快適性を備えた新型マドンについて驚きを語った

 また、6月に出場したUCIワールドツアー「クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ」で、別府が集団内でチームメイトと3人で走っていた際、自分以外の2人が新型マドンだったというエピソードを披露。「僕の前の選手はスーッと離れていき、僕の後ろの選手はブレーキをかけていた。集団の中は空気抵抗が少ないのに、そこでスピードが変わってくるのはとんでもないこと」と、新型マドンの高速巡航性能に舌を巻いた。

新型マドンの性能の高さを紹介する別府史之新型マドンの性能の高さを紹介する別府史之
司会を務めたサイクルライフナビゲーターの絹代さん。ケーブル類を全てフレームに内蔵した新型マドンに驚き司会を務めたサイクルライフナビゲーターの絹代さん。ケーブル類を全てフレームに内蔵した新型マドンに驚き
自身が駆る新型マドンを持参した別府史之自身が駆る新型マドンを持参した別府史之

 鶴見さんは、「前モデルのマドンで、そこが終着点と思っていたのに、まさかここまで先に行くとは。ある意味、トレックの罪ですね」と笑いを誘い、「早く乗ってみたい。自転車仲間数十人と一緒に走って、アタック合戦をして(新型マドンの)性能の違いを見せつけたい。たぶんこの自転車を持ったら、練習量も増え、ますます自転車が面白くなるでしょうね」と期待した。

新型マドンを「ますます自転車が面白くなるバイク」と評した鶴見辰吾さん新型マドンを「ますます自転車が面白くなるバイク」と評した鶴見辰吾さん
マドンやエモンダなど、トレックのロードバイクを愛用している俳優の鶴見辰吾さん(右)マドンやエモンダなど、トレックのロードバイクを愛用している俳優の鶴見辰吾さん(右)

あらゆるケーブル類を内蔵化

 新型マドンは、エアロロードとして特化・進化するとともに、「最高の快適性を備えたエアロロード」として開発された。空力面では、新しいKVF(Kammtail Virtual Foil)チューブ形状を新型マドンのために設計。空気抵抗を最小限に抑える先端の切れたエアフォイル形状で、かつてないレベルの空力性能を備えたエアロフレームとフォークを実現した。

衝撃や振動を吸収するIsoSpeedテクノロジー衝撃や振動を吸収するIsoSpeedテクノロジー
翼のように開く保護シェル「Vector Wings」がフロントブレーキとそのケーブルを隠す翼のように開く保護シェル「Vector Wings」がフロントブレーキとそのケーブルを隠す
新設計の一体型エアロバー/ステムコンボ新設計の一体型エアロバー/ステムコンボ

 このほか、独自の一体型エアロバー/ステムコンボを新設計し、多くのレースバイクで散在しているあらゆるケーブル類を内蔵化。ダイレクトマウントブレーキをフレームと一体化し、空気抵抗を極限まで減らしている。電動式コンポのバッテリーやコントロールセンターをダウンチューブに内蔵する新テクノロジーも採用された。

文・上野嘉之 写真・平澤尚威

新型マドン発表会に出席した(左2人目から)別府史之と鶴見辰吾さん。トレックがサポートするトライアスロン選手の山本良介(左)と田山寛豪(右)も登場した新型マドン発表会に出席した(左2人目から)別府史之と鶴見辰吾さん。トレックがサポートするトライアスロン選手の山本良介(左)と田山寛豪(右)も登場した

新型 Madone ラインナップ

・Madone RSL H1:1,650,000円(税込)
・Madone 9.9 H2:1,450,000円(税込)
・Madone 9.9 WSD:1,450,000円(税込)
・Madone 9.5 H2:820,000円(税込)
・Madone 9.2 H2:650,000円(税込)
・Madone RSL H1 フレームセット:720,000円(税込)
・Madone 9 H2 フレームセット:550,000円(税込)

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