走りやすい田園コース、グルメ、足湯… 「温泉ライダー in SAKURA」の魅力を先取り

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「温泉ライダー in SAKURA」のコースを、大会ゲストライダーの針谷選手と走った「温泉ライダー in SAKURA」のコースを、大会ゲストライダーの針谷選手と走った

 11月17日に栃木県さくら市の公道で開催されるサイクルエンデューロ大会「温泉ライダー in SAKURA ~日本三大美肌の湯・栃木きつれがわ温泉~」。大会まで2ヶ月半となった9月上旬、「Cyclist」記者が大会ゲストライダーの針谷千紗子選手と一緒に、主催者の現地視察に同行して大会会場や周辺スポットを巡った。珍しい公道エンデューロコースは平坦で走りやすく、レース後に楽しめる温泉やグルメなどの観光スポットも豊富。地元産米のおにぎり提供や「温泉無料券」配布もあるといい、1日丸ごと楽しめる大会となりそうだ。

ほぼ平坦で走りやすいコース

 まずは大会コースを針谷選手とともに試走した。

針谷千紗子(はりがい ちさこ) 日本代表経験もある地元栃木県出身、期待の若手女子選手。ジャパンカップの女子レースでは2008年と2011年に3位入賞針谷千紗子(はりがい ちさこ) 日本代表経験もある地元栃木県出身、期待の若手女子選手。ジャパンカップの女子レースでは2008年と2011年に3位入賞
「温泉ライダー in SAKURA」コースマップ「温泉ライダー in SAKURA」コースマップ


スタート/ゴール地点となる駐車場前。ピットやイベントブースなどのメイン会場もここになるスタート/ゴール地点となる駐車場前。ピットやイベントブースなどのメイン会場もここになる

 スタート/ゴール地点となるのは、さくら市総合公園の駐車場前だ。メーン会場として、イベントブースや選手交替のためのピットなどが設けられる。

 スタートして一般道を200m弱走り、右折して公園内の道路に向かう。入り口は複合コーナーで、路肩には縁石などもあるので、慎重に進入してほしい。公園内は木々に囲まれ、緩いカーブもあって見通しは制限されるが、走っていて気持ちの良い区間だ。

 園内を500mほど走って一般道に出る。出口ゲート部分には段差があるが、当日は上にマットが敷かれるそうだ。信号のある交差点を抜けると、コースは約150mにわたって対面通行となる。当日は中央にフェンスが置かれるが、道幅が狭くなるので要注意だ。対面通行の区間を過ぎると、しばらくは片側2車線の道幅を一杯に使える区間が続く。この道路は試走当日も車の通行が多く、ここをイベント当日は5時間も止めてエンデューロを行うということで、地元のご厚意には驚くばかりだ。

公園道路への入口。複合コーナーと路肩の縁石などに注意しよう公園道路への入口。複合コーナーと路肩の縁石に注意しよう
公園内は木が生い茂っている公園内は木が生い茂っている
公園から出ると幅広の一般道に出る公園から出ると幅広の一般道に出る

 信号のある交差点を右折して、田園地帯の道路に入っていく。このエリアは見通しも良く走りやすい。コーナーは基本的に直角コーナーになるので、進入時はオーバースピードに気をつけたい。田んぼに囲まれた道路は、11月だと風が強くなる可能性もあるが、ふらつかずにまっすぐ自分の走行ラインを守って走ろう。

 田園道路が終わると、連続コーナーを抜けて狭い対面通行の場所に戻る。少し走って交差点を左に曲がると、メーン会場が見えてくる。1周5.3kmのコースだ。

田園地帯を進むコース。とても気持ちよい眺めだ田園地帯を進むコース。とても気持ちよい眺めだ

 コースは全体にほぼ平坦で、とても走りやすい印象を受けた。体力に自信のない人でも難なく走ることができ、レベルに合わせて楽しめるのではないだろうか。同行した針谷選手も好印象を抱いたようで、「見通しもすごく良く、安全なコースだと思います」とコメント。速く走りたい中・上級者は、うまく小集団を作って先頭交替して、風除けを分担すると良いだろう。

 実際に走ってみて、特別に危険な箇所はなかったが、専用サーキットではない公道なので、道幅や路面の変化、直角コーナーなど、レーススピードではある程度注意する必要があると感じた。針谷さんも「大きな道に出るコーナーが少し狭いのと、ピットの出入り口の合流には十分注意してほしいですね」とアドバイスしてくれた。

ブリッツェンも参加、各種イベントも充実

喜連川温泉は、中央温泉研究所により「日本三大美肌の湯」に選ばれている(資料写真)喜連川温泉は、中央温泉研究所により「日本三大美肌の湯」に選ばれている(資料写真)

 大会の舞台となるさくら市は栃木県中部、宇都宮市の北東に隣接しており、2005年に旧氏家町・喜連川町が合併して生まれた新しい市だ。桜の名所が多いことから命名されたという。また、市内の喜連川(きつれがわ)温泉は、その泉質から「日本三大美肌の湯」の一つに数えられている。

 当日のゲストライダーには、針谷選手のほか、宇都宮ブリッツェンの選手や栗村修監督が参加予定。大会MCはサイクルライフナビゲーターの絹代さんが務める。

 さらに、大会を盛り上げるためのさまざまなイベントやブース出展、参加特典も企画されている。

 まず嬉しいのは“日本三大美肌の湯”といわれる泉質の温泉を源泉から運び込む足湯のサービスだ。会場内に仮設ブースを設け、長丁場のレースの合間、走行中の休憩、またレース後のケアに是非とも利用したい。

コース脇一杯に広がる稲穂。当日はここで収穫されたお米を使ったおにぎりが振舞われるコース脇一杯に広がる稲穂。ここで収穫されたお米を使ったおにぎりが振舞われる

 また、地元のお米を使ったおにぎりが振る舞われる。今回の取材ではコース脇に一面の稲穂が広がっていた。イベント当日は刈り取られた後になってしまうが、その田んぼで収穫されたお米が使用される予定。新米ならではの味わいをレース中に味わいたい。他にも地元農産物を使った鍋の振る舞い、試食・販売、地元業者や企業による出店ブース、警察車両などの展示も予定されている。

 参加者には市内の一部温泉を無料で利用できる「温泉無料券」が配られる。レース後に立ち寄ってしっかり疲れを癒したい。また入賞者にはお米をはじめとした地元農産物などのほか、「美肌の湯」にちなんだ女性向けプレゼントも用意されるという。

レース後はグルメ・温泉・ショッピングなど

「街の駅 本陣」は大正期の警察署を改装したものだ。中には所長室や留置所などの部屋割りがそのまま残される「街の駅 本陣」は大正期の警察署を改装したものだ。中には所長室や留置所などの部屋割りがそのまま残される

 さて、レース後に行ってみたいさくら市内のスポットをいくつか紹介しよう。まずはコースから15分ほど車を走らせた場所にある「街の駅 本陣」。大正期に建てられた警察署の建物をそのまま使っていて、1階はカフェレストランとなっている。ここでは栃木県が誇るブランド豚「あさの豚」を使ったメニューが食べられる。

 イチ押しは「あさの豚ステーキ定食」(1650円)。肩ロース部分をじっくり焼き上げたステーキを、おろしダレでいただく。とてもジューシーで美味だ。豚と言えば定番の「豚しょうが焼き定食」(900円)も捨てがたい。いずれも地元産コシヒカリのライスがおかわり自由だ。

あさの豚ステーキ定食。ご飯も地元のお米だあさの豚ステーキ定食。ご飯も地元のお米だ
豚しょうが焼き定食豚しょうが焼き定食
道の駅きつれがわ。温泉はもちろん、地域特産品もたっぷり楽しめる道の駅きつれがわ。温泉はもちろん、地域特産品もたっぷり楽しめる
「内川の湯」「荒川の湯」があり、男湯女湯は日替わりとなる「内川の湯」「荒川の湯」があり、男湯女湯は日替わりとなる

 食事の後は温泉。この日は「道の駅きつれがわ」にお邪魔した。キツネのマスコットキャラクター「コンタくん」が目印。きつれがわにキツネ……単なるダジャレというわけではない。市内を流れる荒川(東京に流れる荒川ではなく、ひたちなか市へ流れる那珂川水系の川)の上流部は、かつて「狐川」と呼ばれ、それが変化して喜連川になった。コンタくんのネーミングも、そんな歴史に由来しているのだという。

 ここは内湯・露天風呂・サウナ・水風呂のある男女日替わりのお風呂と、水着着用で家族一緒に楽しめるクアハウス(歩行浴、ハーブバス、シルキーバス、電気風呂、ストロングバス、子供プールなど)を備えている。喜連川温泉の中で最も新しい温泉施設だ。

 敷地内には特産品販売所や、地元農産物を販売する「ふるさと直売所」などがあり、温泉以外にもさまざまな地域の恵みに触れられる場所になっている。価格もお手頃な商品が多かったので、ぜひ立ち寄ってチェックしてみてほしい。

特産品展示販売所はお土産物がいっぱい。針谷選手は「温泉パン」を購入特産品展示販売所はお土産物がいっぱい。針谷選手は「温泉パン」を購入
「早乙女温泉」もオススメ。73度の無菌源泉を沸かさず循環もせずにかけ流しという贅沢な温泉だ「早乙女温泉」もオススメ。73度の無菌源泉を沸かさず循環もせずにかけ流しという贅沢な温泉だ

北関東のプチ観光スポット

 東京から車で2時間あまりで着くさくら市は、近いがゆえに見落としている観光地かも知れない。派手さはないが、自転車エンデューロ大会と合わせて、日帰りで1日たっぷり楽しむことができるはず。そんなさくら市の魅力を色々と発見できた取材だった。桜並木も立派だったので、サクラが咲く季節にもぜひ訪れてみたいところだ。

文・写真 米山一輝

■大会公式ホームページ
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