違法なものではないのに…とメーカー困惑「さすべえ大丈夫?」改正道交法施行で問い合わせ相次ぐ… 大阪府警は「使用控えて」

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大阪名物の「さすべえ」がピンチ?自転車事故多発の厳罰化1カ月で問い合わせ相次いでいる大阪名物の「さすべえ」がピンチ?自転車事故多発の厳罰化1カ月で問い合わせ相次いでいる

 悪質な自転車運転者に講習を義務づける改正道路交通法が施行され、1カ月が経過した。全国的にイヤホンやスマートフォンを使いながらの運転を気にかける人が多い中、大阪府警にはこんな声が寄せられているという。「『さすべえ』は大丈夫なのか」-。自転車のハンドルに傘を固定するための傘スタンドだ。府警は「けがをさせたら安全運転義務違反に問われる可能性も」として使用を控えるよう呼びかけているが、製造・販売元は「違法なものではないのに…」と困惑している。

スマホに匹敵

 「片耳イヤホンはダメなんですか?」

 「自転車に乗りながらスマホで話すのは?」

 改正道交法が施行された6月1日以降、全国の都道府県警察にこんな相談が相次いだ。講習の対象となる危険行為は14類型あるが、警察庁によると、イヤホンやスマホの利用に関する相談が大半だという。

 そんな中、大阪が異色の傾向をみせている。

 「スマホや携帯電話の問い合わせが多いのは同じだが、さすべえもそれに並ぶくらい」と府警担当者。ある警察署では、1日4~5件寄せられた相談のすべてがさすべえに関してだったこともあるという。

 さすべえは、アイデアグッズを製造・販売する「ユナイト」(愛知県清須市)の商品。自転車の片手運転にならないように、傘を自転車に固定するアーム状の道具で、ハンドルに取り付ける。

 「大阪のおばちゃん」が愛用しているとされ、街中では雨傘、日傘を問わずに利用する姿がみられる。同社も「正確な数字はないが、販売先は半分以上が大阪だろう」としている。

 さすべえに代表される傘スタンドについて、府警は「使用は控えてほしい」という。なぜか。

理想は雨がっぱ?

傘立てスタンドは〝大阪名物〟だ。スーパーに駐輪する多くの自転車に取り付けられている =大阪市天王寺区傘立てスタンドは〝大阪名物〟だ。スーパーに駐輪する多くの自転車に取り付けられている =大阪市天王寺区

 道交法や大阪府道路交通規則には、視界を妨げるような車両の積載物などについて規定があり、府警は「傘スタンドに傘を取り付けた場合、傘の幅が(自転車の幅より)0.3mはみ出したり、高さが2mを超えたりすると違反」と説明する。

 さらに、使用者の視界が妨げられたり、風でふらついたりしたことにより事故を起こした場合、安全運転義務違反に問われる可能性があるという。「雨の日は雨具を着て運転を」(府警担当者)というわけだ。

 だが、「法律違反の商品でもないのに使わないよう呼びかけられても…」と困惑するのは製造・販売元のユナイト。担当者は「高さが調整できるため視界を妨げることはないし、重量はわずか620gで不安定にはならない」と強調する。

 警察庁が交通マナーを定めた「交通の方法に関する教則」は、携帯電話やヘッドホンの使用を禁止する一方、「傘を自転車に固定して運転するときも(中略)危険な場合があります」との記述にとどめており、同社担当者は「禁止行為ではないと思っているが、人込みや強風では使用しないなどの注意喚起は今後もしていきたい」と話している。

産経ニュースWESTより)

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