新製品情報トレックが新型「マドン」発表 新設計の振動吸収機構を搭載、エアロ性能と快適性を両立

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 TREK(トレック)がツール・ド・フランス開幕を控えた6月30日、オランダのザイストで新型「Madone」(マドン)シリーズを発表した。エアロロードに特化して新たなフォルムとなり、進化した空力性能と、振動吸収テクノロジーIsoSpeed(アイソスピード)による高い快適性を実現した。

フルモデルチェンジを果たしたTREK Madone(トレック・マドン)。写真は最上級モデルのMadone RSL H1フルモデルチェンジを果たしたTREK Madone(トレック・マドン)。写真は最上級モデルのMadone RSL H1

刷新されたエアロロード

ツール・ド・フランス2015が開幕するオランダで6月30日、新型マドンの国際発表会が開かれたツール・ド・フランス2015が開幕するオランダで6月30日、新型マドンの国際発表会が開かれた

 軽さと空力性能を両立させたロードレーサーとして、マドンは過去10年間、トレックのロードバイクのメーンストリームに君臨してきた。しかし2014年、トレックは軽さをさらに追求した「Émonda」(エモンダ)シリーズを発表。ロードバイクの中心モデルがエモンダに移行したことで、マドンの位置付けも変化が求められた。

 フルモデルチェンジされた新型マドンは、エアロロードとして特化・進化するとともに、「最高の快適性を備えたエアロロード」として開発されたという。

究極のエアロダイナミクスを追求した新たな「KVF(Kammtail Virtual Foil)チューブ形状」究極のエアロダイナミクスを追求した新たな「KVF(Kammtail Virtual Foil)チューブ形状」

 空力面では、新型マドンのために新しいKVF(Kammtail Virtual Foil)チューブ形状を設計。空気抵抗を最小限に抑える先端の切れたエアフォイル形状で、かつてないレベルの空力性能に引き上げ、洗練されたエアロフレームとフォークを完成させた。

 新型KVFフォークは、専用成形の軽量カーボンドロップアウトを装備。横剛性を高めたことにより、激しい下りやタイトなコーナーでも、より確かなハンドリングを実現する。

二重構造のシートチューブでしなりを確保

 エンデュランスロード「Domane」(ドマーネ)のために開発されたIsoSpeedテクノロジーが、新たにマドン用の「マドン IsoSpeed」として再設計された。シートチューブを二重構造「tube-in-tube」とし、外側にエアロ形状のチューブ、その内側にIsoSpeedのしなりをもたらす独立したチューブが設けられている。

 この新発想のIsoSpeedテクノロジーと、マドンの高度なエアロデザインを組み合わせることで、競合バイクより57.5%もバーティカルコンプライアンス(縦方向の衝撃吸収性)に優れたエアロロードバイクとなっているという。

シートチューブの内部は二重構造になっている。赤く塗り分けられた部分がしなることで、振動を吸収するシートチューブの内部は二重構造になっている。赤く塗り分けられた部分がしなることで、振動を吸収する
ドマーネでデビューした「IsoSpeedテクノロジー」をエアロバイクに応用。快適性を追求するドマーネでデビューした「IsoSpeedテクノロジー」をエアロバイクに応用。快適性を追求する
シートチューブとトップチューブの交差部に搭載される「IsoSpeedテクノロジー」の結合部シートチューブとトップチューブの交差部に搭載される「IsoSpeedテクノロジー」の結合部

全てを内蔵するインテグレーション設計

 また新型マドンは、これまでにないトータルインテグレーション設計となっている。独自の一体型エアロバー/ステムコンボは、トレックの開発史上最も滑らかで空気抵抗を究極まで抑えた形状を誇り、多くのレースバイクで散在しているあらゆるケーブル類を内蔵可能だ。

 また、ダイレクトマウントブレーキは、フレームへ完全に組み込まれ、空気抵抗を削減し、軽量化にも貢献している。フロントブレーキキャリパーとそのケーブルは、「Vector Wings」(ベクター・ウィングス)と呼ばれる保護シェルで囲われ、デザイン面でもシンプルな外見となっている。

極限まで空気抵抗を落としたハンドルやブレーキ。ケーブルは全て隠されている極限まで空気抵抗を落としたハンドルやブレーキ。ケーブルは全て隠されている
保護シェル「Vector Wings」がフロントブレーキとそのケーブルを隠す保護シェル「Vector Wings」がフロントブレーキとそのケーブルを隠す
その名の通り、翼のように開く「Vector Wings」その名の通り、翼のように開く「Vector Wings」
シートステーのブリッジにダイレクトマウントされるリアブレーキシートステーのブリッジにダイレクトマウントされるリアブレーキ
フレーム内に電動ドライブトレイン用のバッテリーを収納する「Control Center」(コントロールセンター)フレーム内に電動ドライブトレイン用のバッテリーを収納する「Control Center」(コントロールセンター)

 さらに、史上初の内蔵型電動ドライブトレイン用バッテリーポート「Control Center」(コントロールセンター)を装備。ダウンチューブ上部にアクセスポートを設け、ケーブル内蔵のルーティングや調整機構、またDi2のジャンクションやバッテリーをここに内蔵し、便利にアクセスすることが可能だ。

 機械式の変速システムにも対応しており、この場合はポートにフロントディレイラーの調整ダイヤルを収納できる。

フレームに内蔵された「Control Center」(コントロールセンター)の内部フレームに内蔵された「Control Center」(コントロールセンター)の内部
ワイヤー引きの機械式変速にも対応するワイヤー引きの機械式変速にも対応する

ハイエンドグレードで展開 フィットは3種類

 旧マドンはエモンダの登場時に、ミッドレンジ以下を廃止してハイエンドグレードのみの展開となった。新型マドンでもこの方針は継承され、OCLV 700シリーズのカーボン素材を採用した「RSL(Race Shop Limited)シリーズ」と、OCLV 600シリーズ採用の「9シリーズ」のみの展開となる。

 フィット(フレームジオメトリー)は3種類が用意され、トレックの中で最も低くアグレッシブかつエアロなレースフィットの「H1」がRSLシリーズに、トレックが契約するプロ選手を含むほとんどのライダーに適切なポジションを与えてる万能なフィットの「H2」と、より多くの女性にフィットするよう設計された「WSD(Women’s Specific Design)フィット」が、9シリーズに採用されている。

 なお、カスタムプログラム「プロジェクトワン」は、8月ごろに登場する予定だ。

H2フィットの「Madone 9.9 H2」H2フィットの「Madone 9.9 H2」
WSDフィットの「Madone 9.9 WSD」WSDフィットの「Madone 9.9 WSD」

Madone ラインナップ

・Madone RSL H1:1,650,000円(税込)
・Madone 9.9 H2:1,450,000円(税込)
・Madone 9.9 WSD:1,450,000円(税込)
・Madone 9.5 H2:820,000円(税込)
・Madone 9.2 H2:650,000円(税込)
・Madone RSL H1 フレームセット:720,000円(税込)
・Madone 9 H2 フレームセット:550,000円(税込)

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