賃上げ交渉のためにレースを妨害?オランダ警察がツール・ド・フランス開催地でストライキを計画 抗議ライドも

7月4日に開幕する「ツール・ド・フランス」のスタート地(グランデパール)となるオランダ・ユトレヒトで、オランダ警察が賃上げ交渉のためのストライキを計画していることが6月24日わかった。AFPなど複数のメディアが報じた。
NPB(オランダ警察組合)は、7月4日にユトレヒトで行われる第1ステージのレース開始直前に抗議ライドを行うとする声明を発表した。AFPによると、レースは正午にスタートする予定だが、NPBは午前11時から正午にかけて、第1ステージのコースを自転車で走る計画という。
またNPBは、翌5日にも「ロッテルダムのエラスムス橋で抗議を行う」と発表している。エラスムス橋はユトレヒトからゼーラントまで距離166kmで争われる第2ステージのおよそ80km地点にあたり、抗議は選手が通過中に行われるという。
レースに先行する広告キャラバン隊に対してもオランダ警察が検問を実施する予定で、競技運営の妨げになることは明らかだ。AFPによると、NPBは「警察がよりよい労働条件を求めて行動し、それによってツールの選手たちが止められているということが複数の欧州テレビの報道で明らかになれば、検問を終える」と示しているという。
オランダ警察はこれまでに、政府との労働協約交渉が進まない場合、ツール・ド・フランスのステージ上での抗議もありうると表明していた。警察側は3.3%の賃上げ、超過勤務手当の向上などを求めている。