産経新聞【総支局記者コラム】より歴史、文化、多島美あふれるサイクリストの聖地 尾道~今治を結ぶ「しまなみ海道」の魅力

  • 一覧

 広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」は、自転車で瀬戸内の大小の島々の「多島美(たとうび)」を堪能でき、国内外の自転車愛好家が訪れる「サイクリストの聖地」として知られる。「世界7大自転車道」と評されるほどの人気を博す場所にまた一つ、誇るべきポイントができた。歴史的建造物が点在する風情ある尾道の町並みが2015年4月、文化庁の日本遺産に認定されたのだ。 (産経新聞福山支局 児玉佳子)

瀬戸内の風景を望む夢の自転車道

広島県と愛媛県との県境にかかる「しまなみ海道」の多々羅大橋を駆け抜けるサイクリスト広島県と愛媛県との県境にかかる「しまなみ海道」の多々羅大橋を駆け抜けるサイクリスト

 しまなみ海道は2006年に全線開通した高速道路で、正式名称は「西瀬戸自動車道」。橋には自転車とミニバイク、歩行者の専用道路があり、サイクリストたちは島内の一般道も走りながら尾道~今治間を走破できる。

 橋や島々から眺める多島美の絶景は、米CNNが展開する旅行情報サイトで、「世界で最も素晴らしい7大自転車道の一つ」として紹介された。

 温暖で晴天が多く、雨量が少ない「瀬戸内式気候」が特徴の瀬戸内一帯は、もともとサイクリングに適している。穏やかな波が打ち寄せる海岸や点在する島々を眺めながら、やわらかな潮風と一体になれれば――。

 島々をめぐる自転車道は、まさにその「夢」を実現させてくれる場で、尾道、今治両市は開通当初から各所にレンタサイクルを設置。島の一般道に自転車道を示すブルーラインを表示するなど道路整備も進めてきた。

 行政だけでなく、島民が開設した休憩所や移住者による地域色を生かしたカフェなども、続々とオープン。尾道市で昨年3月に完成した全国初のサイクリスト向け複合施設「ONOMICHI U2」は、自転車に乗ったままチェックインできるホテルや、瀬戸内の食材を味わえるレストランなどが人気を集め、開業1年で約15万人が来場している。

「村上水軍」の博物館など観光名所も

 もう一つ注目したいのが、自転車で気軽に立ち寄れる島々の観光名所だ。

壮大な印象の因島大橋(米山一輝撮影)壮大な印象の因島大橋(米山一輝撮影)

 かつて尾道市因島を拠点に活躍し、広島市出身の作家・和田竜さんの著書でも知られる「村上水軍」の歴史や遺品を展示した城型博物館「因島水軍城」▽豪華絢爛(けんらん)な建築様式の美しさから、“西の日光”と呼ばれる生口島(いくちじま)の「耕三寺(こうさんじ)」▽頂上から瀬戸内一帯を望む「白滝山」など、自転車を楽しみながら、その土地の自然や文化、歴史に触れることができる。

 昨夏、取材の一環で初挑戦したサイクリングは、運悪く大雨に見舞われ、寒さと孤独と疲労で心が折れた。結果、途中断念となったままなので、「今年こそはリベンジしよう」と、心の中で意気込んでいる。

■私のふるさと広島
日本の原風景が残る港町・鞆(とも)の浦で知られる福山市。映画やドラマのロケ地にもなり、風情ある町並みと瀬戸内の「多島美」に心癒やされる自慢のまちです。

産経ニュースより)

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

しまなみ海道 尾道市

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載