「ポタガール埼玉」のイベントレポート楽しむ要素がありすぎ! これぞ究極の大人の遊び「白州の森バイクロア」
毎年11月にさいたま市の秋ヶ瀬公園で開催される「秋ヶ瀬の森バイクロア」は、埼玉の自転車の魅力を発信する「ポタガール埼玉」メンバーもお気に入りのイベント。それがパワーアップし、2015年5月23日と24日、山梨県北杜市で「おとなとこどものじてんしゃ運動会&キャンプ 白州の森バイクロア」として開催されました。「“地元イベント応援団”ポタガールとしては駆けつけなければ!」と、ポタガールまさみん(龍野雅美)とチズ(金子千鶴)が遊びに行ってきました。まさみんがレポートをお届けします。
レース参戦で来たことを忘れてしまう楽しさ

初めにお伝えしておきたいのが、「きちんとレースに参加してきました」ということ。だって、レース以外のイベントメニューが充実しすぎ&楽しすぎで、自分たちですら「えーっと、私たち何しに来たんでしたっけ?」と思ってしまうくらい。
今回の会場となった山梨県北杜市の「白州・尾白の森名水公園べるが」は、甲斐駒ケ岳や八ヶ岳を背景に新緑が美しく、都心からのアクセスも良く、その名の通り清水が流れるリゾートエリア。昼過ぎに到着すると、すでに多くの人がテントを立て、BBQを楽しんでいました。「かんぱ~い♪」という声もあちこちから聞こえてきて、すでに盛り上がっている様子。
今回、私たちのテーマは「のんびりキャンプ」。レンタルした「キャンバステント SIBLEY 400アルティメットプロ」は、写真で見た印象以上に広々としていて、キャンプの雰囲気を盛り上げてくれるとってもステキなテントでした。スタッフさんの計らいでテントの中もすごくオシャレ空間に演出されていました!


“大人の社会科見学”は来年リベンジ

出展エリアがまた、楽しくて…。おいしそうなお肉の焼ける音に誘われて、もちろん食べました。ビールもおいしくいただきましたよ! 地元のスイーツを食べたり、気になる自転車アイテムやかわいいウエアを物色したり…女子には天国。いや、危険地帯?
のんびりキャンプの予定だったのに、日本最高峰といわれるBMX/MTBのエアートリックショー(ジョンプショー)を観たり、試走をしたりと、気が付けばアクティブな時間を過ごしていました。

そのほか会場外では、「白州の水を巡るライド」というツアーが開催されていました。参加された方から話をうかがうと「すっごく楽しかった。次は絶対行ったほうがいいよ!!」とかなり強い推薦までいただいてしまいました。ツアーでは白州をベースに活動する写真家兼農家時々猟師(!?)のワタナベ/カズヒロさんがガイドをつとめ、甲斐駒ケ岳神社の参拝や、「信玄餅」など白州の味が楽しめる「金精軒」本店、日本酒「七賢」をつくる山梨銘醸などを訪れたそうです。「大人の社会科見学として、言うことなし」だったそう。ムムム、これは来年リベンジしなくては。
西と東のサイクリストをつなぐ場

今回の私たちの目玉は、“チズ特性の燻製BBQ”。事前に予習済み…とはいうもののそれなりに格闘している横で、まさみんは隣のおいしそうな匂いを嗅ぎ付け、遊びの達人なるおじさまたちをナンパ(笑)。
オリーブオイルで揚げるカツレツに、七輪で作る魚のカマ焼き。関西各地から集まったというサイクルシェフこと赤井宏充さんたちは、普段からシクロクロスを楽しんでいるそう。東京からも、名古屋からも車だと約3時間でアクセスできる白州は、関東と関西のよい交流の場にもなっていました。
日が落ちる頃には、ナイトレース、音楽、キャンプファイヤー、さらには鹿の解体&ジビエ料理などエンターテインメントが満載。名水流れる土地で醸造されたウイスキー「白州」をたしなむころには「あれ、明日走るんだっけ? お風呂入って帰ろか」という空気感さえ醸造されてしまいました。
オフロードを大胆に走るワクワク

…それでもやっぱりちゃんと走ってきました!
レースは、レディースやビギナー向けなどいくつかのカテゴリーに分けられ、同じコースを走りました(上級者のみロングコースも採用)。私たちは「チームラリーフレンドクラス」で参加。「ファミリークラス」も同時出走のため、なごやかな雰囲気の中、スタート!
まさみんは、実はシクロクロスほぼ未経験。秋ヶ瀬の森バイクロアでしか走ったことがありませんでした。今回は、普段街乗りや旅で使用しているクロスバイクに、シクロクロス用のタイヤを装着してレースにのぞみました。
最初はヒヤヒヤしていたのですが、これが楽しい! ロードタイヤでは走れない道も大胆に先に進めることができるし、何よりあの水路の中に飛び込んでいく瞬間が最高にワクワクするんです。もちろん自転車を担いで斜面を上るときなんかは、力を振り絞っていく辛さもあるのだけど、「とにかく前に進むんだっ」と夢中になれる楽しさはシクロクロスの最大の魅力。
レース中はいろいろな方から「ポタガール、がんばれ!」と声をかけていただけたのですが、とてもそちらに応える余裕もなく、まさに歯をくいしばって走り続けました。つらかったけど、楽しかった!



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たった一日で、自転車乗る人でも乗らない人でもこんなに楽しめてしまう白州の森バイクロア。今度は「キャンプしに行こうよ」と友人を誘っても、詐欺にはならないと思うまさみんでした。