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私の落車<カルテ2>帽子を守って前転、チェーンが外れて横転…夫婦で落車経験が豊富 40代男性

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【落車カルテ2】

Tさん(40代 男性)
ロードバイク歴:30年近く(中学生>>現在)

<事故発生状況>
・落車経験は複数回
1.14歳:ハンドル操作を誤って前転し、頭から落下
2.19歳:道路工事現場でバイクが引っかかって落車
3.社会人:バスを引き離そうとして横転
4.結婚後:遅れないようにと必死についてくる妻が何度も転倒

前転し、頭を3針縫う

 中学2年生のとき、親にロードバイクを買ってもらったんですよ。たしか「カリフォルニアスカイ」って名前で、よくいじっていたものでした。当時は東京都杉並区に住んでいたのですが、一家で八王子まで行く用事があったときに、自分だけ自走してみようと思い立ちました。車で向かう両親とは現地で落ち合うことにしました。距離は30kmくらいだったでしょうか。

 行きは無事に到着しましたが、帰り道、走りだしてすぐに事故りました。坂を下っているとき、かぶっていた帽子が風で飛ばされかけたので、とっさに「守らなくちゃ!」って手でおさえたんですね。急にハンドルから手を離したものだから、バランスを崩して、自転車と一緒にキレイに前転ですよ。頭から落ちました。バイクといっしょにコケるとケガをしにくいなんて言われますが…幸いにも傷は浅かったので、頭から血を流しながら杉並まで走りました。

 帰ってすぐ病院に行きました。頭頂部を3針縫うだけで済んでよかったです(笑)。このときの経験は今も生きていて、守るべき最優先は己の身体、落下物は二の次。走行中に(ハンドルに取り付けた)スマホが落下したとしても、気にしないって決めています。壊れたところで、命のほうが大切ですからね。

チェーンが落ちて倒れ、バスにひかれそうになる

若かりし頃のTさん。ランドナーでツーリングを楽しんでいた若かりし頃のTさん。ランドナーでツーリングを楽しんでいた

 大学ではサイクリング部に入部しました。当時、乗ることが多かった「ランドナー」というツーリング車は、フロントフォークの両サイドにキャリアバッグを付けていまして、それが工事現場の柵に引っかかってずっこけたこともありましたね。スピードは大したことなかったので、かすり傷だけでした。

 社会人になってからも落車は何度かありますよ。雨の峠の下りで後輪がスリップして倒れたり、ダートの下りでコントロールを失って転んだり。

 特に反省の多い落車は、バスの目の前で右側に倒れたときです。目白通りを走っていて、バスの前で信号待ちをしていました。100mほど先にバス停があったので、「バスに追い越される前に引き離してやろう」と思って、信号が青になった瞬間にダンシングで勢い良く飛び出しました。そしたら、チェーンが外れて右足がスカッとなり、ポテッと右に倒れたんです。バスがスピードに乗っていなかったので、ひかれることはありませんでしたが、痛いやら恥ずかしいやら…。

濡れた路面は自転車の大敵。Tさんは、雨の峠の下りで後輪がスリップして倒れた経験がある濡れた路面は自転車の大敵。Tさんは、雨の峠の下りで後輪がスリップして倒れた経験がある
街の中で速さを競うと、危険は格段に大きくなる街の中で速さを競うと、危険は格段に大きくなる

車を抜き去り、ドヤ顔したくなる心理

 どうしてバスを引き離そうとしたかって? バスの後ろで待たされたくなかったのが理由です。ただ、バスをさっそうと追い抜いて、ドヤァって顔をしたかったって気持ちも…実は少しありました。「ロードバイクはこんなに速いんだぜっ!」って格好をつけようとしていたんです。誰に対してのアピールなのかわかりませんが(笑)

 しかも、フロントのギアがシングルで、チェーンの脱落を防ぐチェーンキャッチャーもつけておらず、ただでさえチェーン落ちしやすい状態だったことを忘れていました。このときの経験で、マシンを過信しちゃダメって肝に銘じました。ちなみにヘルメットはかぶっていて、おかげで頭は無傷でした。

真っ暗なトンネルは自転車泣かせ

 結婚してからの落車はほぼないんですが、妻が何度かコケています。子供が生まれる前は一緒にツーリングに出かけたもので、私が前、妻が後ろを走るのですが、私の後輪に前輪をハスらせて(接触させて)倒れたり、カーブで曲がりきれず落車したり。

真っ暗なトンネルは自転車泣かせ。内部で転倒すると大きな事故につながりかねない真っ暗なトンネルは自転車泣かせ。内部で転倒すると大きな事故につながりかねない

 伊豆へツーリングに行ったとき、ヒルクライムの途中で長いトンネルに出くわしました。昼間でも中は真っ暗。クルマはかなりのスピードで追い抜いていく。車道より一段高い場所に、ガードレールはないものの狭い歩道があったので、そこをおっかなびっくり走らせていました。で、恐れていたことが起きまして、後ろにいた妻の前輪が車道に落ちたんです。で、そのまま右側にバターンと…。後ろから車が来ていなかったから無傷で済みましたが、タイミングが悪かったら確実にひかれていたシチュエーションでしたね。真っ暗なトンネルは本当に自転車泣かせです。

体力に差がある者同士でのツーリングは要注意

 私ではなく、妻のほうが落車が多いのはナゼだろうと考えた結果、たどり着いた答えが「体力差」です。どういうことかというと、体力に劣る妻は私のペースについてくることで消耗させられてしまって、注意が散漫になってしまっているのです。遅れないよう一生懸命に走るだけでイッパイイッパイなんですね。それに加えて、自転車を操る技術にも差があります。このことに気づいてからは、妻の負担にならないペースと強度で走るよう心がけています。

峠に向かう上り坂。こんな道をグループで走る際には、体力差を勘案しないといけない峠に向かう上り坂。こんな道をグループで走る際には、体力差を勘案しないといけない

 男女のように体力差がある組み合わせで走る場合、パートナーに迷惑をかけたくないがために、弱い者が無理をしてしまうものなんですね。夫婦のように連れ添っている仲であっても、「つらいから休ませて」とは言い出しにくいのかもしれません。もしくは単に意地を張っているだけか(笑)。知り合い同士くらいの緩い間柄だと、なおさらですよ。

「疲れた」「休ませて」と訴える勇気を

 私からのアドバイスは、当たり前ですが「男性(or 体力に勝るほう)が相手の疲労度に心を配って、適度に休憩をいれる配慮を見せましょう」ですね。「会話が減る」とか「話しかけてもうわの空」は疲労がピークに近いサイン。急に無口になってきたら、早めに休ませてあげてください。あと、わかりやすいルートを走る時は、弱い方が前を走るのもいいですよ。

 そして、疲れている人は遠慮せずに「疲れた」「休もう」と訴えてほしい。ムキになったらしわ寄せが来るし、危険です。下りで自分の限界速度を越えて飛ばし、コントロールできずに派手にコケるってこともあります。日本人特有の、相手を慮る優しさが、こういうときは裏目に出ます。無理は絶対に禁物ですよ。

<今回の教訓>

「遠慮する その気遣いが 命取り 疲れたときは 正直に言え」

(取材・編集 中山順司)

中山 順司中山 順司(なかやま・じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」を運営。”徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ローディの方はもちろん、これからロードバイクを始めようかとお考えの方が、「こんなコンテンツを読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。

ご家族で自転車に乗るなら「家族タイプ」がおすすめ <PR>

 自転車事故にはさまざまなパターンがありますが、自損事故で多いのは、段差での転倒です。けがの状況は、肩など上半身の打撲や擦過傷、また足の捻挫といったケースがみられます。
 
 以前、au損保で扱った事例として、小学生と年配の女性が乗る自転車同士が信号のないT字路で衝突し、年配の女性が大たい骨を骨折する大けがを負った事故がありました。このように若い方ならとっさに避けられても、年配の方だとけがの程度も重度になることが多いです。
 
 au損保の自転車向け保険「あうて ケガの保険Bycle(バイクル)」では、申込者本人のみが補償対象となる「本人タイプ」のほかに、そのご家族も対象となる「家族タイプ」があります。ご家族が何人でも保険料は変わらないので、ご家族3人以上であれば、「本人タイプ」で加入するよりも保険料がお得です。
 
 一般的に、「年齢が高いと保険の加入は難しい…」と思われがちですが、「あうて ケガの保険Bycle(バイクル)」の「家族タイプ」では、契約者の家族には年齢制限がないため、ご年配の方まで補償の対象になります。ご家族皆さんで自転車に乗るのであれば、「お守り」の1つとして保険を検討してはいかがでしょうか。

【提供:au損害保険株式会社】

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