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眠れるパワーを呼び覚ますアミノ酸<1>運動時の体脂肪燃焼に着目した「VAAM」 ロードレースを戦い抜くための新しい戦略

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 最長7時間、距離300kmほどを1日で走ることもある自転車ロードレース競技。選手たちは、サドルの上でさまざまなことをやってのける。そのひとつが、食事や栄養・水分補給だ。過酷なレース展開の間に、選手たちが効率よく摂取しやすいエネルギー源を作りだそうと食品系各社がしのぎを削る中、「明治」が1995年に生み出した「VAAM(ヴァーム)」が自転車ロードレースにおいても脚光を浴びはじめた。運動時の体脂肪燃焼に着目する点が、VAAMの最大の特徴だ。VAAMの最上位シリーズ「スーパーヴァーム」を実戦で活用するプロチーム「ブリヂストンアンカー サイクリングチーム」が、5月23日の「ツアー・オブ・ジャパン」伊豆ステージを戦う場面に密着し、その効果を探った。

「ツアー・オブ・ジャパン2015」伊豆ステージのスタート前に顆粒の「スーパーヴァーム」を摂取するブリヂストンアンカー サイクリングチームの寺崎武郎(写真・柄沢亜希)「ツアー・オブ・ジャパン2015」伊豆ステージのスタート前に顆粒の「スーパーヴァーム」を摂取するブリヂストンアンカー サイクリングチームの寺崎武郎(写真・柄沢亜希)

お菓子感覚で摂取 “ガス欠”とさようなら

選手のことを安見正行さん(左)に質問する案浦美保代さん(中央)選手のことを安見正行さん(左)に質問する案浦美保代さん(中央)

 この日の会場には、明治の栄養士で、今季からブリヂストンアンカー サイクリングチームを担当する案浦(あんのうら)美保代さんも来場。「実際にレースを目の前で見るのは初めて」と、スタート前にアンカーのチームテントで選手の食べ物や飲み物を観察したり、チームのマッサーでレース中の選手への補給を担当する安見(あみ)正行さんに選手の好みなどを質問していた。

 シーズン中はフランスに拠点を置き、欧州各地、そして日本へと移動の多いブリヂストンアンカー サイクリングチーム。多忙な選手たちと実際に会ってコミュニケーションをとることも、案浦さんにとって貴重な時間だ。さっそく、選手の寺崎武郎に対して「レース前に飲むなら、顆粒あるいはドリンクタイプ」と、スーパーヴァームシリーズの摂取方法をアドバイスしていた。

ひとつひとつ確認して選手のバイクにドリンクをセットする安見正行さんひとつひとつ確認して選手のバイクにドリンクをセットする安見正行さん
ブリヂストンサイクル「ANCHOR RIS9」のボトルホルダーにセットされたドリンクブリヂストンサイクル「ANCHOR RIS9」のボトルホルダーにセットされたドリンク

 寺崎は、「お菓子感覚で飲める」とパイナップル風味の顆粒タイプが特に好物。まだ寒さの残る欧州のレースで、その効果を体感してきたという。寺崎は「スーパーヴァームを飲むようになってから調子がいい。エネルギーを使ってしまう寒い時期のレースでは、以前は最後にガス欠になりがちだったが、力を残せるようになった」と教えてくれた。

チームテントに置かれた補給食の箱チームテントに置かれた補給食の箱

 チームテントに置かれていた補給用の箱の中には、レース中の水分補給を意識した水に溶かすタイプの「ヴァームウォーターパウダー」をはじめ、チームに供給されている明治のスポーツ向けサプリメント(栄養補助食品)の「ザバス」がぎっしり。スタート前には、レース中に摂取するサプリメントを選手がそれぞれ選んでポケットに詰めていく場面も見られた。マッサーの安見さんは、「この1箱で選手6人の2ステージ分。(明治から)安定したサポートがあることは、本当に助かる」と感謝しつつ、てきぱきと準備に勤しんだ。

選手たちがサプリメントを選んでポケットに入れていく選手たちがサプリメントを選んでポケットに入れていく
「ザバス ピットインゼリーバー」はレース中の補給に「ザバス ピットインゼリーバー」はレース中の補給に

タイミングや飲みやすさもポイント

「ヴァームウォーターパウダー」スティックをボトルに入れてレース用ドリンクを作る「ヴァームウォーターパウダー」スティックをボトルに入れてレース用ドリンクを作る

 ひと口にサプリメントといっても、レース前・中・後と摂取のタイミングによって求められる効果は異なり、戦況に応じて選手の身体に必要な成分も変わってくる。例えば、VAAMであれば運動する30分前、ザバスの「ピットインゼリーバー」は、バナナおよそ1本分のエネルギーをレース中に速やかに補給でき、「リカバリーメーカーゼリー」はレース後に摂取するたんぱく質と炭水化物(糖質)などをゼリードリンク状にしてパッケージされている。

 実際、レースを終えた選手たちは、精魂尽き果てて帰ってくる。味や食感、形体の違いなどによる飲みやすさや口にしやすさは、勝利を狙うだけでなく、あすへのリカバリーを左右する大切なポイントだ。

トマ・ルバ用に「ヴァームウォーターパウダー」ドリンクを作る安見正行さんトマ・ルバ用に「ヴァームウォーターパウダー」ドリンクを作る安見正行さん
「ヴァームウォーターパウダー」のボトルには独自に「VM」と書いたシールが貼られていた「ヴァームウォーターパウダー」のボトルには独自に「VM」と書いたシールが貼られていた

 この日のステージを3位で終えたトマ・ルバ(フランス)は、ヴァームウォーターパウダーを初めて口にした時から「これはいいね!」とお気に入り。普段から摂取カロリーなどを個人で厳密に管理しているルバにとって、通常のスポーツドリンクよりカロリーが少なく(※)、グレープフルーツ風味のヴァームウォーターパウダーは“低カロリーの味付きの水”といった感覚で飲めるのだという。

※「ザバス スポーツウォーター」が500mlで49.5kcalなのに対し、「ヴァームウォーターパウダー」は19kcal。

レース後に「最高時速95.9km」を記録したサイクルコンピューターを見せるダミアン・モニエレース後に「最高時速95.9km」を記録したサイクルコンピューターを見せるダミアン・モニエ

 レース後のチームテントでは、選手たちが思い思いにリカバリードリンクやフードを口にしていた。「この日の最高速度は時速90km以上だったよ! クレージーだね」とレースを記録したサイクルコンピューターを示したダミアン・モニエ(フランス)は、ザバスのプロテインやリカバリーに欠かせないアミノ酸を含有した「パワーアミノ2500」をミックスした安見さん特製ドリンクを飲み干した。

レース後、プロテインを手に一息つくダミアン・モニエレース後、プロテインを手に一息つくダミアン・モニエ
リカバリーのプロテインがないと怒るほどダミアン・モニエにとって大切。手前のスティックが「パワーアミノ2500」リカバリーのプロテインがないと怒るほどダミアン・モニエにとって大切。手前のスティックが「パワーアミノ2500」
ダミアン・モニエ(左)とはかつての戦友というトラック世界戦王者のフランソワ・ペルヴィス(François Pervis、中央)が応援に駆けつけたダミアン・モニエ(左)とはかつての戦友というトラック世界戦王者のフランソワ・ペルヴィス(François Pervis、中央)が応援に駆けつけた

体脂肪を活用するエネルギー戦略

アミノ酸の種類や結合によって働きは異なる。「スーパーヴァーム」(右)と「パワーアミノ2500」アミノ酸の種類や結合によって働きは異なる。「スーパーヴァーム」(右)と「パワーアミノ2500」

 VAAMには、体脂肪を活用して発揮されるスズメバチの驚異的な運動能力に着目して再現した、スズメバチアミノ酸混合物「V.A.A.M.(Vespa Amino Acid Mixture)」が配合されている。V.A.A.M.は17種類のアミノ酸から成り、スーパーヴァームシリーズに3000mg、ヴァームウォーター(パウダー)には1500mg含まれる。

 体脂肪がエネルギーになる過程は、糖質の場合よりも長い時間を要する。そのメカニズムは、まずグリセロールと脂肪酸(FA)が結合して形成されている体脂肪を分解し、脂肪酸を血中に放出。それが代謝されることにより、エネルギー物質「ATP(アデノシン3リン酸)」が作られるという流れだ。

レース序盤に、先頭グループに入ったブリヂストンアンカー サイクリングチームの内間康平(中央手前)と寺崎武郎レース序盤に、先頭グループに入ったブリヂストンアンカー サイクリングチームの内間康平(中央手前)と寺崎武郎

 間違ってはならないのは、「VAAMを飲めば力があふれだす」わけではないし、「VAAMを飲めば減量できる」ということでもない点だ。というのも、アミノ酸「V.A.A.M.」は体脂肪の分解に作用するものの、それが代謝されなければ脂肪酸はグリセロールと再び結合して元の場所に戻るからだ。つまり、運動をしなければ効果がない。

 そこでVAAMは、運動時のエネルギー戦略に役立ってくる。エネルギー源の主役である糖質の難点は、体内での貯蔵量が最大2000kcal(※)程度に限られてしまうこと。一方、体脂肪は4万2000kcal(※)の貯蔵があり、体脂肪を効率的に活用することで最後まで力を発揮する原動力となる。

※体重約60kg、体脂肪率約10%で体脂肪がすべてエネルギー化した場合の数値。

 自転車ロードレースにあてはめれば、糖質のエネルギーをスタートアップに活用し、集団が落ち着いてくる中盤以降は体脂肪からのエネルギーを併用。脳へのエネルギー供給には脂肪ではなく糖質が欠かせないため、糖質を浪費しすぎないことが重要だ。底をつくことなく最終局面まで持ち越された糖質は、ラストスパートのパワーに結びつくほか、集中力を保って戦い抜くレース運びにも貢献する。

 レース前、スーパーヴァームについて笑顔で語っていた寺崎は、この日のレースで、優勝したヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ)らとともに序盤から逃げ続け、最終周回へ先頭で突入していった。レース後寺崎は、「完全に(自分の世界に)入っちゃっていました」と集中しきったレースを振り返った。

先頭で最終周回に突入していった寺崎武郎(手前)先頭で最終周回に突入していった寺崎武郎(手前)
クーラーボックスの中身を確認する安見正行さん(右)と案浦美保代さんクーラーボックスの中身を確認する安見正行さん(右)と案浦美保代さん
レース中に西薗良太へボトルを手渡す瞬間。安見正行さんの視線はもう次の選手をとらえていたレース中に西薗良太へボトルを手渡す瞬間。安見正行さんの視線はもう次の選手をとらえていた

水谷監督が語る“100%回復”の大切さ

補給食をまとめて渡すサコッシュバッグの中身。手作りのジャムパンも入っている補給食をまとめて渡すサコッシュバッグの中身。手作りのジャムパンも入っている

 現役時代に、「補給ジェルを摂取するとトレーニング時のパフォーマンスや回復に違いを感じた」と話すのは、ブリヂストンアンカー サイクリングチームの水谷壮宏監督。最初は「水とシロップだけでいいだろうと思っていた」のに、実際はスポーツドリンクを飲むと「後半も体力が残っていると実感した」と当時を思い起こした。

 水谷監督はまた、「VAAMやザバスのようなサプリメントを使ったから調子がよくなるのではない。目的は“体調をキープすること”」だと強調する。プロ選手は常に、いい練習の後にいい回復をして、レースに挑む。睡眠やマッサージ以外に回復を助けるのがサプリメントだというのだ。

 「その時の体調が100%であれば100%、50%であれば50%――というように、選手たちが調整してきたコンディションを保ち、レースで発揮するためにサプリメントは欠かせない。スタート前に100%のコンディションだった選手も、レースを終えると20%ほどにまで落ちてしまう。レース中はスタミナが消耗し、常に100%をキープするのは無理なので、50%くらいをずっとキープしていくイメージ。雨といった悪天候時には、エネルギーが枯渇し動けなくなるマイナス状態“ハンガーノック”になりがち。そんなレースでは『補給食忘れるなよ』と常に声をかける」

冷えすぎないよう事前にクラーボックスから出す際、滑らず手渡しできるよう水滴をとっておく冷えすぎないよう事前にクラーボックスから出す際、滑らず手渡しできるよう水滴をとっておく
選手が来たら、取りやすい位置にボトルを差し出す選手が来たら、取りやすい位置にボトルを差し出す

 この日のステージは、日本サイクルスポーツセンター内に設置された1周12.2kmの周回コースを10周する122km。レース時間は、トップの選手で3時間26分だった。

「ツアー・オブ・ジャパン」伊豆ステージを日本人最高位でフィニッシュした初山翔(左)をねぎらう水谷壮宏監督「ツアー・オブ・ジャパン」伊豆ステージを日本人最高位でフィニッシュした初山翔(左)をねぎらう水谷壮宏監督

 水谷監督は、アップダウンが繰り返されるコースを走る選手をチームカーで追いながら「水だけの選手と、ザバスを選ぶ選手がいるとすれば、液体であろうとゼリーであろうと、ザバスが含んでいるミネラルやビタミンを摂取している選手のほうが絶対に後半持ちます」と断言した。さらに続けて、「ただし、○○を摂ったから調子がいいという選手はいない。それは極端に言えば100%が110%になるということで、それではドーピングになってしまう」と話した。

「SAVASの文字の下くらいがちょうどいい濃度なんだ」と安見正行さん「SAVASの文字の下くらいがちょうどいい濃度なんだ」と安見正行さん
リカバリーのためにプロテインを飲む寺崎武郎リカバリーのためにプロテインを飲む寺崎武郎

◇         ◇

 ロードレースという長時間の戦いで、集中力を切らすことなくゴールに飛び込んでくる選手はどれくらいいるのだろうか。ゴール後、選手たちはすべてを出し切った表情でそれぞれリカバリー食を手に取り、翌朝には100%の状態にまで戻そうと真剣に“回復”に取り組んでいた。

 「いまある実力を出し切ることが大切なんだ」と記者に語った水谷監督。コンディションを保つ難しさ、そしてVAAMをはじめとするサプリメントの頼もしさを改めて感じた。

「ツアー・オブ・ジャパン」伊豆ステージを走り終えたブリヂストンアンカー サイクリングチーム。左から水谷壮宏監督、初山翔、西薗良太、寺崎武郎、内間康平、トマ・ルバ、ダミアン・モニエ「ツアー・オブ・ジャパン」伊豆ステージを走り終えたブリヂストンアンカー サイクリングチーム。左から水谷壮宏監督、初山翔、西薗良太、寺崎武郎、内間康平、トマ・ルバ、ダミアン・モニエ

「VAAM」の主な製品

 ブリヂストンアンカー サイクリングチームは、レースやトレーニング時に「スーパーヴァームシリーズ」「ヴァームウォーターパウダー」を使用している。

「スーパーヴァームシリーズ」のボトル缶(右)と顆粒「スーパーヴァームシリーズ」のボトル缶(右)と顆粒

●スーパーヴァーム(ボトル缶)
 内容量: 200ml
 エネルギー: 54kcal
 税抜価格: 296円
●スーパーヴァーム顆粒
 内容量: 4g×10
 エネルギー: 16kcal(1袋)
 税抜価格: 2,300円
●ヴァームウォーターパウダー
 内容量: 5.5g×30
 エネルギー: 19kcal(1袋)
 税抜価格: 2,700円

VAAM

【提供:明治】

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