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ジロ・デ・イタリア2015 第17ステージコモ湖からスイスへ 強力なランプレトレインが発射したモドロが今大会2勝目

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 ジロ・デ・イタリア第17ステージは5月27日、ティラーノからルガーノまでの134kmで行われ、集団スプリントを万全のリードアウトを受けたサーシャ・モドロ(イタリア、ランプレ・メリダ)が制して、今大会2勝目を挙げた。個人総合勢に変化はないが、ポイント賞ジャージのマリアロッサがジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック ファクトリーレーシング)へと移った。

集団スプリントを制したサーシャ・モドロ(イタリア、ランプレ・メリダ)が第13ステージに続き今大会2勝目を挙げた集団スプリントを制したサーシャ・モドロ(イタリア、ランプレ・メリダ)が第13ステージに続き今大会2勝目を挙げた

 この日のコースは北イタリアの避暑地として名高いコモ湖をかすめ、今年のジロで初めてイタリア国外に出て、スイスのルガーノにゴール。山岳は序盤に3級山岳が1つあるだけで、中盤以降は小さなアップダウンをこなすのみの平坦なレイアウトだ。最終日を除けばスプリンターが活躍できる最後のステージといえる。

 レースはパレードから正式スタート直後に3人が飛び出し、マルコ・バンディエーラ(イタリア、アンドローニジョカットリ)、イイヨ・ケイス(ベルギー、エティックス・クイックステップ)、ジャコモ・ベルラート(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が逃げグループを形成した。集団はこの逃げを容認し、すぐに3分ほどの差が開いた。

序盤から逃げた3人序盤から逃げた3人

 総合成績に影響を及ぼさないであろうステージで、総合成績を争わない選手による逃げとあって、メーン集団は逃げを容認し、スプリンターを擁するチームがコントロール。ジャイアント・アルペシンが集団の先頭に選手を多く配置し、トレック ファクトリーレーシングや、ランプレ・メリダもそれぞれ牽引にアシストを送り込んだ。

 風が強いのか、メーン集団は縦に長く伸びた状態で進行。距離の短いステージとあってメーン集団は大きなタイム差を許さず、とはいえ早く捕えることもなく、徐々に逃げとの差を縮めていった。

 2度の中間スプリントポイントは、逃げの3人が争わずに通過。4位争いのメーン集団では、前日までポイント賞争いで僅差の1位と2位につけるエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チーム スカイ)とニッツォーロがスプリント争いをみせる。最初のポイントではヴィヴィアーニ、ニッツォーロ、2つ目はニッツォーロ、ヴィヴィアーニの順で通過し、中間スプリントではまったくの互角となった。

 レースは2つ目の中間スプリントを終えると、コモ湖畔を抜け、ゴールのあるルガーノ湖畔に向けて小さな丘を越える。残り27km、上りに入ってすぐに逃げの3人が吸収された。

 すかさず上りでアタックしたのが、パトリック・グレーチュ(ドイツ、アージェードゥーゼール ラモンディアル)だ。これにアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ソウダル)、続いてホンダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMC レーシングチーム)が追随し、新たに3人が逃げる形となった。

 ただ、3人は足並みが揃わない。ここからハンセンがペースアップし、単独で先行。メーン集団とは20秒の差がついた。集団ではジャイアント・アルペシンが追走を先導する。

終盤、単独で飛び出したハンセン終盤、単独で飛び出したハンセン

 ハンセンはハイペースを保ち逃げ続けたが、ルガーノ湖畔に出て残り10kmでついに集団へ吸収。メーン集団はリーダーチームのティンコフ・サクソが先頭でペースを保った。いよいよ国境を越えてスイスへと入り、残り6kmから最後の小さな丘越えに突入。上りではトムイェルト・スラフトール(オランダ、チーム キャノンデール・ガーミン)がわずかに先行し、つづら折れのコーナーが続く下りでは今度はルーカ・パオリーニ(イタリア、チーム カチューシャ)が集団から飛び出して先行した。

 残り2kmは平坦。丘越えでやや乱れた集団だが、ニッツォーロを引き連れたトレック ファクトリーレーシングがパオリーニを捕え、勝負はスプリント争いへ。残り1kmで集団先頭に躍り出たのはランプレ・メリダだ。最終発射台となるマクシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)が勢い良く加速すると、そこから飛び出したモドロは先頭を譲らず、第13ステージに続き再びジロのゴールスプリントを制した。

今大会2勝目をアピールするモドロ今大会2勝目をアピールするモドロ

 ステージ2位は、こちらも第13ステージの再現となってしまったニッツォーロ。惜しくも勝利には届かなかったものの、ヴィヴィアーニに先着したことでついにポイント賞争いの首位に立ち、リーダージャージのマリアロッサに袖を通した。総合上位勢に波乱はなく、それぞれが無事に翌日へと駒を進めた。

 翌第18ステージからは、いよいよ総合争いのクライマックスとなる山岳3連戦に突入する。メリデからベルバニアに至る第18ステージは170kmで争われ、後半にそびえ立つ1級山岳モンテ・オローニョでは、上りはもちろんのこと、山頂からゴールに向けて約30km続くダウンヒルでの攻防も注目される。

文 米山一輝・写真 砂田弓弦

第17ステージ結果
1 サーシャ・モドロ(イタリア、ランプレ・メリダ) 3時間07分51秒
2 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック ファクトリーレーシング) +0秒
3 ルカ・メズゲッツ(スロベニア、チーム ジャイアント・アルペシン)
4 ハインリッヒ・ハウスラー(オーストラリア、イアム サイクリング)
5 ダヴィデ・アッポッローニオ(イタリア、アンドローニジョカットリ)
6 スティグ・ブルークス(ベルギー、ロット・ソウダル)
7 フアンホセ・ロバト(スペイン、モビスター チーム)
8 アレクサンドル・ポルセフ(ロシア、チーム カチューシャ)
9 ケヴィン・レザ(フランス、エフデジ)
10 ニック・ファンデルレイス(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ)
57 別府史之(トレック ファクトリーレーシング) +35秒

個人総合(マリアローザ)
1 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) 68時間12分50秒
2 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ プロチーム) +4分02秒
3 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +4分52秒
4 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター チーム) +5分48秒
5 ユーリ・トロフィモフ(ロシア、チーム カチューシャ) +8分27秒
6 レオポルド・ケニッグ(チェコ、チーム スカイ) +9分31秒
7 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMC レーシングチーム) +9分52秒
8 スティーフェン・クルイシュウィック(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) +11分40秒
9 アレクサンドル・ジェニエス(フランス、エフデジ) +12分48秒
10 ライダー・ヘシェダル(カナダ、チーム キャノンデール・ガーミン) +13分01秒
112 別府史之(日本、トレック ファクトリーレーシング) +3時間17分01秒

ポイント賞(マリアロッサ)
1 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック ファクトリーレーシング) 159pts
2 サーシャ・モドロ(イタリア、ランプレ・メリダ) 142pts
3 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チーム スカイ) 134pts

山岳賞(マリアアッズーラ)
1 スティーフェン・クルイシュウィック(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) 92pts
2 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) 91pts
3 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ プロチーム) 73pts

新人賞(マリアビアンカ)
1 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 68時間17分42秒
2 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、チーム キャノンデール・ガーミン) +43分29秒
3 ファビオ・フェッリーネ(イタリア、トレック ファクトリーレーシング) +1時間27分23秒

チーム総合
1 アスタナ プロチーム 204時間16分15秒
2 モビスター チーム +24分57秒
3 BMC レーシングチーム +33分48秒

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