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ジロ2015 チームNIPPOの挑戦<第15ステージ>ホテルの前で選手への補給を担当 欧州の選手はスポーツドリンクよりも水を飲む

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 第15ステージを終え、5月25日は最後の休息日。いよいよ終盤戦です。

 ジロ・デ・イタリアはサンレモからグルッとイタリアを巡り、現在はイタリア北端まで辿り着きました。しばらくは北の国境沿いに山岳地帯を走り、ゴールのミラノを目指します。北の山はまだまだ寒く、夜はジャケットが必需品です。

補給地点で選手にサコッシュを渡すのはマッサーの役目。時々メカニックが手伝うこともある ©NIPPO Vini Fantini補給地点で選手にサコッシュを渡すのはマッサーの役目。時々メカニックが手伝うこともある ©NIPPO Vini Fantini

トラックは時速30kmでエンヤコラ

 私はトラックで山岳地帯を移動してきました。少しお古なトラックは、時速30kmでエンヤコラと。ここにきて“宝物”が火を吹いてしまっては元も子もないので、無理をせずに山を走っています。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザのトラックは山岳地帯をゆっくりと進む ©NIPPO Vini FantiniNIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザのトラックは山岳地帯をゆっくりと進む ©NIPPO Vini Fantini

 そんななか、選手は疲労満タンの身体にムチを打って全力で駆け上っているわけですから、自転車競技は本当に過酷ですね。

 さて。昨日は先回りしたホテルの前をレースが通過したので、ホテルに入る準備と並行して、選手への補給を行いました。さすがにドタバタしましたが、無事に選手に補給を手渡すことができました。

 私はメカニックなので、道路に立って選手に補給を渡すことは、あまりありません。しかし同期でチームNIPPOに入った坂本マッサージャーにとって、補給はそれこそレース中の大仕事ですから、やはり緊張するそうです。今ごろ彼は、ツアー・オブ・ジャパンを終えてホッとしているところでしょうか?

伝統の重み 新しい空気が入りづらい?

 補給に関しては、欧州にきて驚いたことがあります。日本ではレース中の飲み物といえば基本的に電解質の入ったスポーツドリンクなどをイメージしますが、こちらでは水を飲みます。

 もちろん電解質ドリンクもエネルギードリンクも飲みますが、それよりも基本は水。

 深い理由はまだつかめていないですが、これが欧州の“普通”なんだそうです。昔からの方法、とも言えるかもしれませんね。

選手に渡す補給ドリンクは水が基本 ©NIPPO Vini Fantini選手に渡す補給ドリンクは水が基本 ©NIPPO Vini Fantini

 日本では、ロードレースは“発展途上のスポーツ”というイメージがありますから、科学的で新しいものはどんどん取り入れて試していくのでしょう。しかし欧州には伝統という非常に重いモニュメントが飾られていますから、その点、新しい空気がスムーズに入りづらいこともあるのでしょうか。そんなことを若造ながら思うこの頃です。

 さぁ、貴重な休息日。しっかりと息を抜いてパワーを溜め、最後の1週間を迎えたいと思います。

 それでは、ぼちぼちいこか。

(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ メカニック 福井響)

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