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ジロ・デ・イタリア2015 第14ステージ好調なキリエンカが個人TTでステージ優勝 マリアローザはアールからコンタドールへ

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 ジロ・デ・イタリアの第14ステージは23日、59.4kmの個人タイムトライアル(TT)が行われ、唯一1時間17分台でゴールしたヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チーム スカイ)がステージ優勝を飾った。アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)は総合首位のファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム)を逆転し、再びマリアローザに袖を通した。

個人タイムトライアルを制したヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チーム スカイ)個人タイムトライアルを制したヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チーム スカイ)

 今大会では最初で最後となる個人TTはトレビーゾからバルドッビャデネまでの59.8kmで行われた。17.6km地点の第1計測地点を平坦で通過し、4級山岳に設定された第2計測ポイント通過。第3計測地点まで下り、最後は上り基調でゴールを目指すレイアウトだ。

 この日も一日を通して雨が降り、TTバイクの高いコントロールテクニックが要求されるステージとなった。ゴール1km手前にはコーナーが2つ設けられ、ここではスリップする選手が続出。個人TTの距離としても長い設定なので選手にとっては難しいステージとなった。

 序盤からTTスペシャリストが続々とトップタイムを更新するなか、アシストとして好調なキリエンカがパトリック・グレーチュ(ドイツ、アージェードゥーゼール ラモンディアル)のタイムを破り、1時間17分52秒でフィニッシュ。暫定1位のシートに腰を下ろした。この後はルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム)が平坦でタイムを稼ぎ、キリエンカのタイムに迫るも暫定2位でゴールした。

日本ナショナルチャンピオンジャージを着て出走した別府史之(トレック ファクトリーレーシング)日本ナショナルチャンピオンジャージを着て出走した別府史之(トレック ファクトリーレーシング)

 総合上位勢のスタートが始まり、ここまでトラブルが続き、総合タイムを落としているリッチー・ポート(オーストラリア、チーム スカイ)に注目が集まったが、タイムが思うように伸びない。その後、リゴベルト・ウラン(コロンビア、エティックス・クイックステップ)やアールがスタートするも、コース前半までにここまでの上位選手からはタイムを落としての通過となった。出走が遅い選手の時間帯に風が吹いたことが原因で、序盤の平坦区間でタイムをロスをしたとみられる。

 ここで奮闘したのがコンタドールで、険しい表情で第1計測地点を19位で通過するも、この時点でアールから48秒のリードを獲得。バーチャルでマリアローザを取り戻した。その後、コンタドールはアールに対し2分の差を築きながらゴールを目指す。また、出だしで後退したウランも徐々に遅れを取り戻し始めるが、ポートのスピードは一向に上がらない。

 後半のアップダウンが連続する区間では、TTバイクでもダンシングを多用するコンタドールが快走。最終的にはコース前半での1分ほどの遅れを挽回し、キリエンカから14秒遅れの3位でフィニッシュした。アールは3分1秒遅れの29位でゴールし、ウランは2分45秒遅れの22位だった。コンタドールの奮闘に肝を冷やすも、早い時間帯に好タイムを出したキリエンカが暫定1位を守りきりステージ優勝を果たした。

 キリエンカはインタビューで「チームは2勝目をあげ、コンタドールにもTTで勝てたので良い一日となった。ポートは運も影響しているから、一日一日をチームとして大事にして走りたい」と話した。

コンタドールがマリアローザに返り咲いたコンタドールがマリアローザに返り咲いた

 このステージではタイムが大きく変化し、総合成績も動いた。コンタドールはマリアローザを取り戻し、同時に2位のアールに2分28秒の大差をつけた。アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター チーム)が総合8位から3位にジャンプアップし、ユルヘン・ヴァンデンブロック(ベルギー、ロット・ソウダル)も5位まで順位を上げている。対照的にタイムを失ったミケル・ランダ(スペイン、アスタナ)が3位から7位まで後退した。

 日本の別府史之(トレック ファクトリーレーシング)はTTナショナルチャンピオンジャージを着用して出走し、6分39秒遅れの97位でゴールしている。

 翌日の第15ステージはマロスティカからマドンナ・ディ・カンピーリオまでの3つ山岳を含む165kmで行われる。1級山岳となる2つ目の上りと山頂ゴールでは、ステージ優勝を狙うクライマーと総合上位選手の勝負が繰り広げられることになるだろう。

文 松尾修作・写真 砂田弓弦

第14ステージ結果
1 ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チーム スカイ) 1時間17分52秒
2 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム) +12秒
3 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) +14秒
4 パトリック・グレーチュ(ドイツ、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +23秒
5 スティーフェン・クルイシュウィック(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) +1分09秒
6 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ プロチーム) +1分17秒
7 ユルヘン・ヴァンデンブロック(ベルギー、ロット・ソウダル) +1分25秒
8 ファビオ・フェッリーネ(イタリア、トレック ファクトリーレーシング) +1分26秒
9 トビアス・ルドヴィグソン(スウェーデン、チーム ジャイアント・アルペシン) +1分27秒
10 ルーク・ダルブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +1分36秒
97 別府史之(トレック ファクトリーレーシング) +6分39秒

個人総合(マリアローザ)
1 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) 55時間39分00秒
2 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +2分28秒
3 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター チーム) +3分36秒
4 リゴベルト・ウラン(コロンビア、エティックス・クイックステップ) +4分14秒
5 ユルヘン・ヴァンデンブロック(ベルギー、ロット・ソウダル) +4分17秒
6 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ プロチーム) +4分50秒
7 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ プロチーム) +4分55秒
8 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMC レーシングチーム) +4分56秒
9 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ・サクソ) +4分57秒
10 レオポルド・ケニッグ(チェコ、チーム スカイ) +5分35秒
132 別府史之(日本、トレック ファクトリーレーシング) +2時間21分26秒

ポイント賞(マリアロッサ)
1 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チーム スカイ) 119pts
2 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック ファクトリーレーシング) 119pts
3 ニコーラ・ボエム(イタリア、バルディアーニ・CSF) 109pts

山岳賞(マリアアッズーラ)
1 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) 61pts
2 シモン・ゲシュケ(ドイツ、チーム ジャイアント・アルペシン) 53pts
3 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼール ラモンディアル) 46pts

新人賞(マリアビアンカ)
1 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 55時間41分28秒
2 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、チーム キャノンデール・ガーミン) +6分37秒
3 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +49分46秒

チーム総合
1 アスタナ プロチーム 166時間21分46秒
2 チーム スカイ +7分59秒
3 モビスター チーム +10分37秒

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