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RENの「自転車のススメ」<15>MTBの楽しさが詰まった新競技“エンデューロ”に初挑戦 野山を思う存分駆け巡ろう!

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 ギラッとした日差しに初夏の到来を感じる今日この頃。皆さん自転車には乗っていますか? 今回の「RENの自転車のススメ!」では、エンデューロレースにチャレンジします。

 「チャレンジ? REN君いつもエンデューロに出場しているじゃない?」

 そう思われるかも知れませんが、皆さんが頭に思い浮かべたエンデューロレースとは、もしかしたら違っているかもしれませんよ。

木々の間を駆け抜けるは気持ちいい! エンデューロレース初体験。レッドブルガールも駆けつけました!木々の間を駆け抜けるは気持ちいい! エンデューロレース初体験。レッドブルガールも駆けつけました!

ラリーのような新競技

使用したバイクはカーボンバイク。エンデューロバイクは軽さと走破性を両立させたいですね使用したバイクはカーボンバイク。エンデューロバイクは軽さと走破性を両立させたいですね

 今回参加したのはこちら! 「エンデューロナショナルシリーズ(ENS)」です。ロードバイクではなくマウンテンバイク(以下MTB)によるレースで、「MTBって野山を駆け回るのが楽しいよね!」ということをシンプルに追求した競技スタイル。世界的には3年ほど前から流行していて、各MTBブランドが最新機材(カーボンフレームや新機能を盛り込んだバイク)を投入し、盛り上がっています。

 簡単に説明すると、モータースポーツの世界ラリー選手権(スプリントラリー)に似た競技。コースはスペシャルステージ(タイムトライアル)と、一般道を含む移動区間(リエゾン)とで構成され、各ライダーはそれそれのスタート時刻に出走してゴールを目指します。

 計測はスペシャルステージのみ。競技中ずっとタイムを計測されている訳ではないところが、一般的な自転車レースとは少し違いますね。リエゾンはそれぞれのペースでスタート地点へ向かうことができるので、体力的に不安がある人も安心。ただし、ゆっくり走りすぎてスタートに間に合わない場合はペナルティとなります。

MTBの“総合格闘技”?

長野県富士見町にある富士見高原スキー場。トップクラスからホビーまで、さまざまなMTBイベントの開催で知られていますね長野県富士見町にある富士見高原スキー場。トップクラスからホビーまで、さまざまなMTBイベントの開催で知られていますね

 長野県富士見町の富士見高原スキー場の駐車場には、スタート時刻が近づくにつれ、だんだん人が集まってきました。さて、このレースに挑む参加者のバイクをチェックしてみましょう。

 ふむふむ。ずらりとMTBが並んでいます。でも様々なタイプのバイクみたいですね。ハードテールだったり、最新のサスペンション付きのバイクやファットバイクの姿も。まさにMTBの総合格闘技のようです。

 選手のウェアも、フルフェイスのヘルメットを用意している選手もいれば、普段から里山を走り回っているままの様な身軽な選手がいたりと、多種多様です。とっても自由な雰囲気ですね。

会場は終始和やかなムードが流れていました。しかし、お互いにタイヤ空気圧の探り合いをしている様子(笑)会場は終始和やかなムードが流れていました。しかし、お互いにタイヤ空気圧の探り合いをしている様子(笑)
ダウンヒルやエンデューロシーンを牽引するトップライダーの方々。競技中は走っている姿を見ることができないのが残念だダウンヒルやエンデューロシーンを牽引するトップライダーの方々。競技中は走っている姿を見ることができないのが残念だ

 いよいよ全長9km、スペシャルステージ3つを含むエンデューロレースがスタートです。まずはSS1(スペシャルステージ1)のスタート地点までリエゾン。スタート時間に応じて、それぞれ時間差でリエゾンスタートしていきます。

 ステージングでは、お立ち台(スタート台)にバイクと一緒に登壇します。ここもモータースポーツのラリーと一緒ですね。DJからインタビューを受ければ、気分はプロライダーです。

MTB用のウェアをコーディネートし、フルフェイスヘルメットで参加しました。安全第一!MTB用のウェアをコーディネートし、フルフェイスヘルメットで参加しました。安全第一!
オフィシャルの横に張り出された各スペシャルステージのスタート時刻を自分でチェックします。遅れるとペナルティがオフィシャルのボードに張り出された各スペシャルステージのスタート時刻を自分でチェック。遅れるとペナルティが科されます
ステージでは一人ひとり名前を呼ばれるので、とても嬉しいですステージでは一人ひとり名前を呼ばれるので、とても嬉しいです

 ここ富士見高原スキー場は、他のイベントでも訪れたことのある地。その時は、スキー場内のジープロードと木々の間を走るコースでしたが…あれ? スタート地点へ導く矢印が指しているのは、スキー場に背を向けた方向です。一般道を横切り森の中へ―今回のエンデューロのために特別にルーティングしたコースのようです。

緊張のスペシャルステージ

 少し走ると、スタートしたライダーが並んで待っているのが見えてきました。SS1のスタート地点です。設定された時刻に合わせてライダーが次々にスタートしていて、否応なしに緊張感が高まります。

 スターターにゼッケンとスタート時刻のチェックを受け、スタートラインに前輪を合わせる。脇には大型の時計が設置されている。いつもゆっくりと時を刻んでいるような感覚。

スペシャルステージの計測開始地点に、続々とライダーが集まってきます。様々なバイクが賑やかな印象スペシャルステージの計測開始地点に、続々とライダーが集まってきます。様々なバイクが賑やかな印象
競技の特性上、腕時計も必須アイテムですね。心拍計が一緒になっていればなお良し競技の特性上、腕時計も必須アイテムですね。心拍計が一緒になっていればなお良し

 いよいよスタート!

 計測区間となるスペシャルステージは、ENSのために設定されたシングルトラック(人が1人走れる道幅)を走ります。基本的に下り基調のコース。しかし、油断してはなりません。途中に上り返しが設けてあるので、常に先を見て適切なギア比で漕がなければなりません。

 一気に息が上がる。

 「おっと。失速しないように走るのは結構難しいぞ」

 体力的にも鍛えておかないと、集中力が切れます。走り応えがありますね。ダウンヒルのような過激なコースではないので、スピードもそこそこ。ですが、木々の間を縫うように走るのでスピード感はあります。

スペシャルステージ1の下り。恐怖心は転倒に直結するので、ある程度練習が必要になります。どのようなスキルが必要か? それはMTBを得意とするライダーやショップに相談してみてくださいスペシャルステージ1の下り。恐怖心は転倒に直結するので、ある程度練習が必要になります。どのようなスキルが必要か? それはMTBを得意とするライダーやショップに相談してみてください
コースには雪が残っていました。斜面とグズグスになった雪は難易度を上げます。転倒者続出コースには雪が残っていました。斜面とグズグスになった雪は難易度を上げます。転倒者続出

 「クゥー、難しい!」

 上下左右に揺さぶられるコースに思わずニヤリ。

 大きなジャンプやドロップオフが設けられているわけではないので、私のような一般ライダーには安心。もちろんトップライダーは速度域が上がり、走行ラインも自由自在。派手に飛んでいるようです。

休みながらのリエゾン オーバーヒートに注意

 息が上がった状態で無事にスペシャルステージが終了。ゆっくり休みたいところですが、パンク等のトラブルが起きる可能性もあるので先を急ぎます。トラブルには全部自分で対処しなければなりません。プロテクターを背中のバッグにしまい、次のSSのスタート地点へ移動します。

 スキー場内や近辺を使用したコースなので坂が多く、登坂が中心のリエゾン区間は少し大変です。今回フルフェイスヘルメットを被っていたので、登坂中は熱がこもってしまってオーバーヒート寸前に。フルフェイスヘルメットと軽量なヘルメットを2個使い分けている人もチラホラ。「あ、それもありだ」と納得してしまいました。

特別に設定されたコースはフカフカな走り心地。しっかりとグリップしました特別に設定されたコースはフカフカな走り心地。しっかりとグリップしました
Cyclistも含め様々な媒体で執筆活動をしている中村浩一郎さんの姿も。「いやぁ〜楽しいねぇ」Cyclistも含め様々な媒体で執筆活動をしている中村浩一郎さんの姿も。「いやぁ〜楽しいねぇ」
待ち時間にInstagramをせっせとアップ。同じレースを走っている人を見つけると親近感が湧きます待ち時間にInstagramをせっせとアップ。同じレースを走っている人を見つけると親近感が湧きます
木の間をすり抜ける。上手な選手は傾斜を利用して加速していきます。そう、ブランコのように木の間をすり抜ける。上手な選手は傾斜を利用して加速していきます。そう、ブランコのように

 リエゾン区間は、次のスタートの時刻に間に合えばいいので、小休止を挟みながらゆっくりと上っていきます。仲間と一緒にコースについて語り合いながら移動できる点もエンデューロならでは。レースであってレースでないような、不思議な時間ですね。

SS3のスタートの様子。 最終計測区間!怪我なく走りきる! #enduro #エンデューロ #MTB #自転車

REN(小林廉)さん(@ren19790209)が投稿した動画 –


 スペシャルステージ3つを含む全行程は、3時間ほどで終了。ほどよい疲れが気持ちいいです。スタート地点へのリエゾン区間は和気あいあいと20名程でクルーズ。いいですね! こういうの!

エンデューロは「MTBの楽しさの原点」

MTBやロードレースの会場MCでおなじみのMC Aleeさん(左)と大会ディレクターの内嶋亮さん。軽快なトークでレースを盛り上げますMTBやロードレースの会場MCでおなじみのMC Aleeさん(左)と大会ディレクターの内嶋亮さん。軽快なトークでレースを盛り上げます

 最後に、イベントの主催者であるダイナコの内嶋亮さんにお話をお伺いしました。内嶋さんは元ダウンヒル競技の全日本チャンピオン。今回のコースのディレクションも担当しています。

REN「日本初となるエンデューロシリーズ戦がスタートしました。このレースへの思いをお聞かせください」

内嶋亮さん「エンデューロはMTBの楽しさの原点と言えます。MTBでオフロード走行ができるようになれば、エンデューロは絶対楽しい! みんながのんびり楽しみ、時にピリッと走る、そんなイベントにしたいですね」

REN「確かに。和気あいあいとした雰囲気のスタート地点でしたね。でも淡々とスタート時刻が迫るにつれて皆、集中していきました。内嶋さんが作っていて思う、今回のコースの楽しいポイントと難しいポイントは?」

第1走者のスタートに合わせ、ホーンが鳴り響く! エンデューロ会場ではスタート時刻がバラバラなのでありがたい第1走者のスタートに合わせ、ホーンが鳴り響く! エンデューロ会場ではスタート時刻がバラバラなのでありがたい
リエゾンは言わばロードバイクのレースでいうニュートラル区間。選手と触れ合える時間でもありますリエゾンは言わばロードバイクのレースでいうニュートラル区間。選手と触れ合える時間でもあります

内嶋さん「楽しいポイントは、やはり今大会に限って走行可能なシングルトラックです。スピードは速すぎず遅すぎず。難しいポイントは、第3ステージスタート前のロックセクション…。今回は富士見高原という場所を生かしてトレール感を出しました」

REN「木々の間を駆け抜けるのは、テクニカルですが確かにとても楽しい! ただ下るだけではなく、思わず“ニヤリ”とさせられるような、いやらしいコース設定でしたね(笑)」

内嶋さん「楽しんでもらえて良かったです。限られた場所でいかに楽しく安全なコース設計するか、それをどれだけ元の地面の形を変えずに(自然の地形を生かして)作業できるかという点にも注目してもらいたいです」

REN「コース作りってとても深いお話なのですね。最後に、今後のエンデューロシリーズの展開をお聞かせください」

総合トップ3人は超接戦。流石です。スペシャルステージは真剣勝負なのです。年代別表彰ではハードテールバイクの選手が優勝する姿も。スキルが大事ですね総合トップ3人は超接戦。流石です。スペシャルステージは真剣勝負なのです。年代別表彰ではハードテールバイクの選手が優勝する姿も。スキルが大事ですね

内嶋さん「RENさんにも感じていただけたと思いますが、全てのクラスで楽しく参加できる雰囲気を継続したいです。海外で盛り上がっているように、国内でも大きなムーブメントになれば! エンデューロのプロライダーも生まれてほしいので、勝者をリスペクトでき、かつ参加者みんなが楽しめるようなレースフォーマットを構築したいです」

REN「ありがとうございました!」

◇      ◇

 ENSの次戦は開催場所を移し、6月6〜7日に、長野県松本市の乗鞍高原で開催されます。エントリー受付中ですので、是非チェックしてみてくださいね。

モデルおすすめの日焼け対策

 5月も半ばを過ぎ、どんどん暑くなりつつあります。ここで気になるのは「半袖焼け」。私もモデルという仕事上、日焼け止めが手放せません。真夏より紫外線が強かったりするこの季節、プロテクト力を優先したいです。

 ちなみに私はサラサラしたタイプの日焼け止めは使用しません。不快ではありますが、汗で流れないドロッとしたタイプがオススメですよ。一日乗った後の疲労度も変わってきます。

 さぁさぁ皆さん、自転車は梅雨が始まる前にたくさん乗っておきましょうね。

小林 廉(こばやし・れん)/REN小林 廉(こばやし・れん)/REN

数々のCM・雑誌・ファッションショーで活躍するトップモデル。08年より本格的にスポーツサイクルに乗り始める。自転車媒体で見ない日はないというほどの“乗れるモデル”。アイアンマン北海道完走。特技はウィリー(映像を見る)。身長188cm、体重74kg。千葉県在住。オフィシャルブログ「REN’s World」。取材のお問い合わせはStudioREN(http://studio-ren.jimdo.com)まで

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