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ジロ2015 チームNIPPOの挑戦<第9ステージ>ジロ・デ・イタリア第9ステージでリタイアした石橋学が寄稿 「このままでは終われない」

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 NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザからジロ・デ・イタリアに出場している石橋学選手と、チームメカニックの福井響さんによるリレー寄稿。石橋選手は5月17日の第9ステージで残念ながらリタイアしました。今回は16日の第8ステージと、第9ステージについて、石橋選手がレポートします。

リタイアにより、石橋の今年のジロ・デ・イタリアは終わったが、まだまだ長いシーズンは続く(写真は第6ステージ)リタイアにより、石橋の今年のジロ・デ・イタリアは終わったが、まだまだ長いシーズンは続く(写真は第6ステージ) ©NIPPO Vini Fantini

◇         ◇

集団の先頭を引いた第8ステージ

 第8ステージは最後に一級山岳でゴールするハードなステージだった。スタート時は雨模様で、とても気温が低かった。スタート開始から登りでペースが一気に上がる。集団はばらけて遅れかけたが、前が落ち着いたタイミングでなんとか復帰。

出走前のサイン。身も心も引き締まる瞬間だ ©NIPPO Vini Fantini出走前のサイン。身も心も引き締まる瞬間だ ©NIPPO Vini Fantini
ファンの求めに応じてサインする石橋学 ©NIPPO Vini Fantiniファンの求めに応じてサインする石橋学 ©NIPPO Vini Fantini
第8ステージで集団の先頭に立った石橋学(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)第8ステージで集団の先頭に立った石橋学(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)

 逃げグループにチームから選手を乗せられなかったので、総合を狙うアスタナやティンコフが本格的に追いだすまでの間、逃げとの差を広げ過ぎないように前で引く。しばらくするとアスタナの選手が前に出できてペースを上げ始めた。自分は後退し、登りで遅れるもグルペットに入りゴールした。

「とにかく耐え切れ」の指示も…

 第9ステージは「距離も長いし登りも多いので、とにかく耐え切れ」という指示でスタートした。

石橋学 ©NIPPO Vini Fantini石橋学 ©NIPPO Vini Fantini

 最初からかなり速い。いきなり遅れてしまうも、一人ではなかったので、耐えて走っていた。「前でグルペットができているから頑張れ!」と無線で言われる。しかしそこを耐え切れなかった。ここでリタイアとなってしまった。

 終わった…という気持ちに一瞬なった。でもよく考えたらまだ5月。シーズンはまだ長いし、まだまだレースは続く。次に向けて今は全力を尽くすだけだ。

パワーの最高値が足りない

 具体的に今回のレースで感じたのは、今までのイタリアのレースと比べて最初からかなり速いこと。いつも最後の勝負どころでやってくるペースが最初からやってくる。しかもその持続時間も長い。だからといって永遠に続く訳ではない。つまり今の自分にはパワーの最高値が足りないのだと思う。そこでいっぱいいっぱいになると、その後がひたすらキツく感じてくる。

レース後、チームスタッフと話し合う石橋学 ©NIPPO Vini Fantiniレース後、チームスタッフと話し合う石橋学 ©NIPPO Vini Fantini

 後は勝負どころでの位置取り。強い選手が前で踏み出す時に、弱い選手が後ろにいたらすぐに千切れるのは当然だ。そういう時はみんな前に行きたいので、遠慮したりビビったりしたら一瞬で後ろに追いやられる。これは今の自分にとって一番の課題だと思っている。グルペットだって楽じゃなかった。上りこそペースを緩めるが、タイムアウトにならないように下りと平坦はかなりのスピード。

 この経験をどのように生かすかは、今後の自分の活動に反映され、それによって今回の経験が評価されるだろう。

トップにたどり着くまでヨーロッパで走る

 今までどれだけの人間がグランツールに出たいと渇望してきたかと考えると、このままでは終われない。必ずこの舞台に戻ってきて自分の走りを見せたいと思う。今はまだその途中経過。

 大学1年の頃は学生のレースすら完走できないレベルの選手だった。今は世界に出て同じような状況に。世界のトップなのだから甘くないのは当たり前だ。今はそこ(トップレベル)にたどり着くまでヨーロッパで走り、積み重ねていくだけだ。

 今回、本当にたくさんの人に応援してもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。その人たちの期待に応えるためにも、世界で活躍する選手に成長しようと思う。

(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ 石橋学)

「必ずこの舞台に戻ってきて自分の走りを見せたい」と誓った ©NIPPO Vini Fantini「必ずこの舞台に戻ってきて自分の走りを見せたい」と誓った ©NIPPO Vini Fantini

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