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ツアー・オブ・ジャパン2015 第1ステージ(堺)ドラパックのジョーンズが2.65kmのショートTTを制覇 オセアニア勢が上位を独占

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 大阪・堺で5月17日に開幕したツアー・オブ・ジャパン(TOJ)は、午前中のエキシビションレースに続き、午後から第1ステージの個人タイムトライアル(TT)が開かれ、ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナルサイクリング)が2.65kmのショートコースで3分19秒17の最速タイムをマークして優勝した。これによりジョーンズは個人総合時間賞、ポイント賞、ヤングライダー賞の3枚のリーダージャージを獲得。日本勢では中根英登(愛三工業レーシング)がトップから3秒差の8位に食い込んだ。 (文・写真 福光俊介)

3分19秒17でステージ優勝を果たしたブレントン・ジョーンズ3分19秒17でステージ優勝を果たしたブレントン・ジョーンズ

コーナーが連続 テクニカルなレイアウト

会場の大仙公園は選手・関係者、ファンでいっぱいに。公式来場者数は7万1000人と発表された会場の大仙公園は選手・関係者、ファンでいっぱいに。公式来場者数は7万1000人と発表された

 レースは、午前中に開かれた堺国際クリテリウムと同じく大仙公園の周回コースで実施。17チーム、全100選手が6つのグループに分かれて順にスタートを切り、1周の速さを競った。コースは道幅が狭く、鋭角コーナーが連続するテクニカルなレイアウト。おおむねフラットではあるものの、ラスト300mは若干の上り基調となるため、ハンドリングに加えてペース配分もカギとなる。コースレコードは、昨年の大会でウィル・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナルサイクリング)がマークした3分14秒09だ。

昨年、驚異的な強さを発揮したタブリーズ ペトロケミカルチーム。今年も富士山での走りに注目が集まる昨年、驚異的な強さを発揮したタブリーズ ペトロケミカルチーム。今年も富士山での走りに注目が集まる
プロコンチネンタルチームのドラパック プロフェッショナルサイクリングは実力者をそろえるプロコンチネンタルチームのドラパック プロフェッショナルサイクリングは実力者をそろえる
現在ジロ・デ・イタリア参戦中のNIPPO・ヴィーニファンティーニは、TOJにも主力を送り込んできた現在ジロ・デ・イタリア参戦中のNIPPO・ヴィーニファンティーニは、TOJにも主力を送り込んできた
ランプレ・メリダはチームプレゼンテーションでセルフィーに興じるランプレ・メリダはチームプレゼンテーションでセルフィーに興じる

 各選手が30秒間隔でスタート。第1グループでは、昨年までランプレ・メリダに所属していたアンドレア・パリーニ(イタリア、スカイダイヴ ドバイ プロサイクリングチーム)が3分21秒13をマークして暫定トップに立った。しばらくこのタイムを上回る選手は現れなかったが、第3グループでアダム・フェラン(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナルサイクリング)が3分20秒76を記録。後半にスタートするグループでは、誰が3分20秒を切るかが焦点となった。

 第5グループではトーマス・デイヴィソン(ニュージーランド、アヴァンティ レーシングチーム)が好走。3分20秒32と、わずかながらフェランのタイムを上回って暫定トップに立ち、各チームのエース級がそろう最終グループの出走を待った。

3分20秒76でステージ4位のアダム・フェラン3分20秒76でステージ4位のアダム・フェラン
3分20秒32でステージ3位のトーマス・ディヴィソン3分20秒32でステージ3位のトーマス・ディヴィソン
前回、富士山で驚異的な走りを見せたミルサマ・ポルセイェディゴラコールはトップから14秒差の61位。総合2連覇に向けて発進した前回、富士山で驚異的な走りを見せたミルサマ・ポルセイェディゴラコールはトップから14秒差の61位。総合2連覇に向けて発進した
最初に3分20秒の壁を破ったニール・ヴァンデルプローグ最初に3分20秒の壁を破ったニール・ヴァンデルプローグ

優勝のジョーンズ「スピードに自信あった」

 迎えた最終の第6グループ。最後から4人目でスタートしたニール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム)がついに3分20秒の壁を突破し、3分19秒78で暫定トップに立った。すると、ヴァンデルプローグの次にフィニッシュしたジョーンズがわずかにトップタイムを更新する3分19秒17をマーク。残る2選手はこの記録を上回ることができず、ジョーンズの優勝が確定した。

優勝を決め、満足そうな表情を見せるジョーンズ優勝を決め、満足そうな表情を見せるジョーンズ

 23歳のジョーンズは、2年連続のTOJ出場。昨年は第5ステージ(伊豆)でリタイアしたものの、今回と同じコースで行われた第1ステージ(堺)で5位、第2ステージ(美濃)では3位に入っている。昨シーズンはオセアニア、アジアを中心に転戦してツアー3勝をマーク。今シーズンはこれが嬉しい初勝利だ。

 ゴール直後には、「疲れた」と苦笑い。それでも「スピードには自信があったし、午前中の堺国際クリテリウム(3位)で手ごたえを感じていた。勝てて満足している」と喜んだ。手にしたリーダージャージについては、チーム全体で守っていきたいと話し、自身は今後のステージでスプリントでの活躍を誓った。また、このステージではジョーンズのほか、オーストラリア籍のドラパックやニュージーランド籍のアヴァンティといったオセアニア勢が上位を独占。平地でのスピードの高さを見せつける形となった。

第1ステージを制し、今大会最初の総合リーダーとなったジョーンズ第1ステージを制し、今大会最初の総合リーダーとなったジョーンズ
ジョーンズはポイント賞のブルージャージも獲得ジョーンズはポイント賞のブルージャージも獲得
25歳以下の選手が対象の新人賞もジョーンズがトップに立った25歳以下の選手が対象の新人賞もジョーンズがトップに立った

 ※ソニー「アクションカム」で撮影 

西谷泰治TDのアドバイスで好走した中根英登

日本勢最高の8位となった中根英登。第2ステージ以降はUCIポイント獲得のステージ5位以内を目指す日本勢最高の8位となった中根英登。第2ステージ以降はUCIポイント獲得のステージ5位以内を目指す

 日本勢の最高位は中根英登(愛三工業レーシングチーム)の8位。強豪選手が集う国際レースのTTでトップから3秒差という好成績に、自身も驚いた様子だった。昨年までチームのエースとして走り、2013年大会ではこのステージを制している西谷泰治テクニカルディレクターから、コースの特徴や走り方のポイントについてアドバイスを受けたことが奏功したという。第2ステージ以降は、ステージ上位や個人総合成績の上位選手に与えられる「UCIポイント」の獲得に主眼を置いて戦う考えだ。

 大会は18日が移動日となり、19日にはTOJ初開催となるいなべステージ(第2ステージ)が三重県いなべ市で開かれる。パレード走行(2.8km)を含む9.1kmを走ったのち、15.2kmを8周回。計130.7kmで争われる。周回コースはアップダウンの連続で、KOM(山岳)ポイント直前の1kmは激坂区間。テクニカルな下りが待ち受けるほか、フィニッシュは上り基調で、パワーが必要とされるコースだ。

第1ステージ(堺)結果
1 ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 3分19秒17
2 ニール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム) 3分19秒78
3 トーマス・ディヴィソン(ニュージーランド、アヴァンティ レーシングチーム) 3分20秒32
4 アダム・フェラン(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 3分20秒76
5 アンドレア・パリーニ(イタリア、スカイダイヴ ドバイ プロサイクリング) 3分21秒13
6 ピーター・コニング(オランダ、ドラパック プロフェッショナル) 3分21秒39
7 テイラー・ガンマン(ニュージーランド、アヴァンティ レーシングチーム) 3分22秒04
8 中根英登(日本、愛三工業レーシングチーム) 3分22秒73
9 ジェイソン・クリスティー(ニュージーランド、アヴァンティ レーシングチーム) 3分22秒94
10 ティノ・ソメル(ドイツ、RTSサンティック レーシングチーム) 3分23秒76

個人総合
1 ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 3分19秒
2 ニール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム) +0秒
3 トーマス・ディヴィソン(ニュージーランド、アヴァンティ レーシングチーム) +1秒
4 アダム・フェラン(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) +1秒
5 アンドレア・パリーニ(イタリア、スカイダイヴ ドバイ プロサイクリング) +2秒
6 ピーター・コニング(オランダ、ドラパック プロフェッショナル) +2秒
7 テイラー・ガンマン(ニュージーランド、アヴァンティ レーシングチーム) +3秒
8 中根英登(日本、愛三工業レーシングチーム) +3秒
9 ジェイソン・クリスティー(ニュージーランド、アヴァンティ レーシングチーム) +3秒
10 ティノ・ソメル(ドイツ、RTSサンティック レーシングチーム) +4秒

ポイント賞
1 ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 10pts
2 ニール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム) 9pts
3 トーマス・ディヴィソン(ニュージーランド、アヴァンティ レーシングチーム) 8pts

新人賞
1 ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 3分19秒17
2 トーマス・ディヴィソン(ニュージーランド、アヴァンティ レーシングチーム) +1秒
3 アダム・フェラン(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 3分20秒76

チーム総合
1 ドラパック プロフェッショナルサイクリング 10分00秒
2 アヴァンティ レーシングチーム +1秒
3 スカイダイヴ ドバイ プロサイクリングチーム +10秒

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