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6都府県・全7ステージ、総距離642.45kmの熱戦日本最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」 5月17日に大阪・堺で開幕

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 日本最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」が5月17日に大阪・堺で開幕する。レースは三重、岐阜、長野、静岡各県を転戦し、24日の東京ステージまで8日間・全7ステージ、総走行距離642.45kmで争われる。大会には世界トップレベルの強豪ランプレ・メリダ(イタリア)、日本に縁の深いNIPPO・ヴィーニファンティーニ(同)など海外勢8チーム、そしてチームUKYO、宇都宮ブリッツェンなど国内勢9チームが出場し、個人総合優勝やステージ優勝を目指して熱い戦いを展開する。

2014年のツアー・オブ・ジャパン、東京ステージのゴールシーン。毎年多くのサイクルロードレースファンが会場に詰めかける2014年のツアー・オブ・ジャパン、東京ステージのゴールシーン。毎年多くのサイクルロードレースファンが会場に詰めかける

歴史ある国際大会 三重・いなべステージを新設

新設される「いなべステージ」のコースマップ  ©ツアー・オブ・ジャパン組織委員会新設される「いなべステージ」のコースマップ  ©ツアー・オブ・ジャパン組織委員会

 TOJは、1982年から14回開催された「国際サイクルロードレース」をルーツとし、1996年にUCI(国際自転車競技連合)の公認大会となったことで、名称を「ツアー・オブ・ジャパン」に改めた。「自転車月間」に合わせて毎年5月に開催され、TOJになってから今年で18回目を迎える。UCIアジアツアーの1クラス認定で、日本国内で開かれるステージレース(複数日に渡って行われるロードレース)では最もランクの高い大会だ。

 今年は17日の堺(大阪府)、19日のいなべ(三重県)、20日の美濃(岐阜県)、21日の南信州(長野県)、22日の富士山(静岡県)、23日の伊豆(静岡県)、24日の東京(東京都)の7ステージで開催。昨年は6ステージだったが、新たに「いなべステージ」が加わった。

スピード系の前半戦、山岳対決の後半戦

スピード系となる第2、第3ステージスピード系となる第2、第3ステージ

 第1ステージの堺ステージは、個人タイムトライアルが行われる。2.65kmと短い平坦コースのため、大きな差はつきにくいが、ここで生まれた1秒の差が最終的に順位を決めるかもしれない。

 第2ステージのいなべステージが、本格的なロードレースのスタート。アップダウンのスピードコースで、各チームが互いの手の内を探ることになる。第3ステージの美濃ステージは、清流沿いの平坦基調だが、周回に1カ所丘越えがあり、逃げが決まることもある。堺、いなべ、美濃の前半3ステージはスピード系やスプリンターの選手が活躍しやすいコースだ。

第4~6ステージは上りでの戦い第4~6ステージは上りでの戦い

 第4ステージの南信州ステージは、最初の本格的な山岳コース。約2km続く急勾配の上りや細かいアップダウンでのクライマーの攻撃に、集団はバラバラに分解するだろう。第5ステージはヒルクライムの富士山ステージ。富士山を上る3ルートの舗装路のなかで、最も勾配が厳しいふじあざみラインでの、五合目を目指す上り一発勝負だ。第6ステージの伊豆ステージは、激しいアップダウンで知られる自転車用サーキットコース「日本サイクルスポーツセンター」で開催。個人総合優勝争いの最終決戦となる。

 第7ステージの東京ステージは、都心の日比谷をスタートし、大井埠頭を周回する。第4~6ステージの厳しい山岳ステージを生き残った選手たちがハイスピードの集団で駆け抜け、最後はスプリンターの競演で1週間のレースは幕を閉じる。

欧州・アジア6カ国から強豪チームが来襲

 参加する海外勢8チーム、国内勢9チームからは、各6人ずつの選手が出場し、それぞれチームメートが力を合わせてエースの勝利を目指す。

3年連続出場となるランプレ・メリダ。写真は昨年の出場メンバー3年連続出場となるランプレ・メリダ。写真は昨年の出場メンバー
前回大会で個人総合・チーム総合で1位を獲得したタブリーズ ペトロケミカル前回大会で個人総合・チーム総合で1位を獲得したタブリーズ ペトロケミカル
NIPPO・ヴィーニファンティーニは山本元喜(左)と黒枝士揮、2人の日本人選手が出場 ©NIPPO Vini FantiniNIPPO・ヴィーニファンティーニは山本元喜(左)と黒枝士揮、2人の日本人選手が出場 ©NIPPO Vini Fantini
来日常連のドラパックは、昨年大会序盤の2ステージを連取した来日常連のドラパックは、昨年大会序盤の2ステージを連取した

 海外チームは、ワールドチーム(UCIの最高カテゴリー)に属するランプレ・メリダをはじめ、プロコンチネンタルチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア)、ドラパック プロフェッショナル サイクリング(オーストラリア)、コンチネンタルチームのアヴァンティ レーシングチーム(ニュージーランド)、タブリーズ ペトロケミカル チーム(イラン)、RTSサンティック レーシングチーム(台湾)、ピシュガマン・ジャイアント チーム(イラン)、スカイダイヴ ドバイ プロサイクリングチーム(アラブ首長国連邦)が出場する。

 国内チームはブリヂストン アンカー サイクリングチーム、愛三工業レーシングチーム、チームUKYO、宇都宮ブリッツェン、那須ブラ―ゼン、シマノレーシングチーム、マトリックス パワータグ、キナンサイクリングチームのコンチネンタル8チームと、U23の若手選手で構成された日本ナショナルチームが出場する。

チームUKYOは来季のプロコンチネンタルチーム昇格を目指し、強力な日本人・外国人選手をそろえるチームUKYOは来季のプロコンチネンタルチーム昇格を目指し、強力な日本人・外国人選手をそろえる
若手選手の成長著しいブリヂストン アンカー若手選手の成長著しいブリヂストン アンカー
宇都宮ブリッツェンは地域密着型プロチームのトップランナー宇都宮ブリッツェンは地域密着型プロチームのトップランナー
現日本チャンピオンの佐野淳哉擁する那須ブラーゼンがTOJ初出場 ©YUKIO MAEDA/M-WAVE現日本チャンピオンの佐野淳哉擁する那須ブラーゼンがTOJ初出場 ©YUKIO MAEDA/M-WAVE

日本人のステージ優勝に期待

昨年の個人総合優勝、ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリーズペトロケミカル)。今年も出場予定だ昨年の個人総合優勝、ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリーズペトロケミカル)。今年も出場予定だ

 レースは各ステージで順位を競うほか、最高の栄誉となる個人総合優勝が、全ステージの合計タイムで争われる。個人総合トップの選手はその証として、緑のリーダージャージを着用。このほかにも総合ポイント賞、山岳賞、新人賞があり、それぞれ青、赤、白のリーダージャージが用意される。富士山ステージが非常に厳しい上りであることから、個人総合優勝は例年、山岳に強い選手が獲得している。

 昨年の個人総合優勝はミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリーズペトロケミカル)で、山岳での強さに定評のあるイラン勢が、勝負どころとなる富士山と伊豆のステージで大差をつけた。今年もイランから2チームが出場するため、個人総合優勝を狙う国内勢は、山岳での差を最小限にとどめながら、他のステージで攻撃を仕掛けてタイム差を稼ぐことが重要になる。昨年は見られなかった日本人選手のステージ優勝にも期待がかかる。

文 米山一輝

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