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ジロ・デ・イタリア2015 第5ステージポランツェが逃げ切りで頂上ゴール制す コンタドールがマリアローザを獲得

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 ジロ・デ・イタリアの第5ステージが5月13日、ラ・スペツィアからアベトーネまでの152kmで開催され、今大会最初の頂上ゴールをヤン・ポランツェ(スロベニア、ランプレ・メリダ)が逃げ切りで制した。また、総合優勝候補たちの争いが繰り広げられ、アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)が総合首位に浮上し、リーダージャージのマリアローザに袖を通した。日本の別府史之は10分33秒、石橋学は19分34秒遅れでゴールしている。

マリア・ローザに袖を通したアルベルト・コンタドール。ティンコフ・サクソのチームロゴをアピールマリア・ローザに袖を通したアルベルト・コンタドール。ティンコフ・サクソのチームロゴをアピール

 リグリア海沿岸のラ・スペツィアをスタートし山間部に向かうコース。登坂距離17.3km、平均勾配5.4%、最大勾配10%の2級山岳アベトーネ峠の頂上にゴールが設定された。勾配からすると難易度の高い山岳ではないが、総合勢の好不調が明らかになる、大会前半における重要なステージだ。

逃げ集団に入ったシルヴァン・シャヴァネル逃げ集団に入ったシルヴァン・シャヴァネル

 スタートから10kmほど過ぎてから、5人の逃げ集団が形成された。メンバーはポランツェのほかシルヴァン・シャヴァネル(フランス、イアム サイクリング)、アクセル・ドモン(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアル)、セルゲイ・ツヴェトコフ(ルーマニア、アンドローニジョカットリ)、シルヴァン・ディリエ(スイス、BMC レーシングチーム)という構成だ。

 メーン集団では総合首位のサイモン・クラーク(オーストラリア)を擁するオリカ・グリーンエッジがコントロール役を担った。逃げ集団のなかで総合最上位のポランツェでも19分19秒遅れのため、オリカ・グリーンエッジとしては逃げ切りを許してもいい展開。10分ほどのタイム差を与えながらレースを進めていった。

 アベトーネ峠まであと10kmほどまで近づくと、NIPPO・ヴィーニファンティーニなどさまざまなチームがメーン集団前方に上がってペースアップ。逃げ集団とは6分半の差で上りに突入した。

 逃げ集団では、残り14kmでシャヴァネルがアタックを仕掛けたことでツヴェトコフが脱落。さらにシャヴァネル、ドモン、ディリエらがアタックを試みるも、いずれも不発に終わった。ポランツェはそれらにうまく対処しながら、ライバルたちが苦しそうなことを確認するとするりと抜け出した。独走態勢に入ると、勾配10%の厳しい区間でも勢いを落とさず、リードを広げていった。

アベトーネでアタックするアルベルト・コンタドールアベトーネでアタックするアルベルト・コンタドール

 上りでメーン集団の主導権を握ったのはティンコフ・サクソ。アスタナがアシスト選手を先行させ揺さぶりをかけようとすると、すぐにチェックして動きを封じた。さらに残り約5km、アスタナのトレインが集団前方に集まり始めると、コンタドールがアタックして一気に局面を変えた。ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム)とリッチー・ポート(オーストラリア、チーム スカイ)がチェックに入り、総合優勝候補のグループが形成された。

 ポート、アールが続けざまにアタックを仕掛けるが、いずれも決まらず。すると後方からアールのチームメート、ミケル・ランダ(スペイン)が合流してきた。これによって、後続の選手たちとのリードを広げることで思惑が一致したのか、ランダのアシストにアールら3人が続く展開になった。

 先頭のポランツェは2番手で追走するシャヴァネルに対し、1分半以上の差をつけていた。それでも最後まで懸命に踏み続け、頂上ゴールでの鮮やかな逃げ切りステージ優勝を飾った。23歳のポランツェにとってはキャリア最大の勝利。UCIワールドチームでは唯一のイタリア籍であるランプレ・メリダにとっても貴重な1勝だ。ポランツェは昨年のジャパンカップで9位に入っており、第4ステージを制したダヴィデ・フォルモロ(イタリア、チーム キャノンデール・ガーミン)に続いて、ジャパンカップ上位の若手選手が躍動した。

初のステージ優勝を飾ったヤン・ポランツェ初のステージ優勝を飾ったヤン・ポランツェ

 コンタドールらのグループでは、残り400mからアールがスプリント。シャヴァネルに続く3位に入り4秒のボーナスタイムを獲得した。この結果、コンタドールが総合首位に浮上し、2秒差でアール、20秒差でポートが続いている。このステージの走りで、総合争いの“3強”が見えてきたといえるだろう。

 第6ステージは、モンテカティーニ・テルメからカスティリオーネ・デッラ・ペスカーイアまでの181km。コース中盤に4級山岳と細かいアップダウンがあるものの、それ以外はおおむね平坦。ピュアスプリンターにとっては優勝を狙いたいステージだ。

第5ステージ結果
1 ヤン・ポランツェ(スロベニア、ランプレ・メリダ) 4時間9分18秒
2 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、イアム サイクリング) +1分31秒
3 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム)
4 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
5 リッチー・ポート(オーストラリア、チーム スカイ)
6 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ プロチーム) +1分44秒
7 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ プロチーム) +1分53秒
8 ユーリ・トロフィモフ(ロシア、チーム カチューシャ)
9 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMC レーシングチーム)
10 ホンダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMC レーシングチーム)
75 別府史之(日本、トレック ファクトリーレーシング) +10分33秒
172 石橋学(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +19分34秒

個人総合(マリアローザ)
1 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) 11時間54分48秒
2 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +2秒
3 リッチー・ポート(オーストラリア、チーム スカイ) +20秒
4 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ・サクソ) +22秒
5 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ プロチーム) +28秒
6 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +37秒
7 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム) +56秒
8 ミケル・ランダ(スペイン、アスタナ プロチーム) +1分1秒
9 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、チーム キャノンデール・ガーミン) +1分15秒
10 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター チーム) +1分18秒
100 別府史之(日本、トレック ファクトリーレーシング) +46分
188 石橋学(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1時間24分47秒

ポイント賞(マリアロッサ)
1 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チーム スカイ) 53pts
2 マルコ・フラッポルティ(イタリア、アンドローニジョカットリ) 40pts
3 モレノ・ホフラント(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ) 35pts

山岳賞(マリアアッズーラ)
1 ヤン・ポランツェ(スロベニア、ランプレ・メリダ) 14pts
2 パヴェル・コチェトコフ(ロシア、チーム カチューシャ) 15pts
3 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、チーム キャノンデール・ガーミン) 14pts

新人賞(マリアビアンカ)
1 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 16時間5分56秒
2 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +35秒
3 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、チーム キャノンデール・ガーミン) +1分13秒

チーム総合
1 アスタナ プロチーム 47時間39分59秒
2 BMC レーシングチーム +43秒
3 チーム スカイ +2分23秒

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