山岳“鬼脚”コースは獲得標高3547m四国の山々や渓谷美を満喫 「ツール・ド・にし阿波2015」に約1000人が参加

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 徳島県西部の山々や渓谷美など、魅力ある自然を巡るサイクリングイベント「第6回 自転車王国とくしま ツール・ド・にし阿波2015」が5月10日、にし阿波地方の三好市、美馬市、つるぎ町、東みよし町と大豊町(高知県)を舞台に開かれた。遠くは関東、九州からの参加を含む993人のサイクリストが、にし阿波の自然や歴史にふれながら新緑を楽しんだ。 (レポート 石井敦大)

峠越えも頂上に来れば充実感でこの笑顔!峠越えも頂上に来れば充実感でこの笑顔! ©ツール・ド・にし阿波プロジェクト

渓谷巡りから超級山岳コースまで

吉野川運動公園のゲートから、参加者がつぎつぎスタートしていく吉野川運動公園のゲートから、参加者がつぎつぎスタートしていく ©ツール・ド・にし阿波プロジェクト

 コースは三好市池田町吉野川運動公園をスタート地点とし、日本三大暴れ川として「四国三郎」の異名を持つ吉野川やその支流の渓谷美などを堪能できる4コースが用意された。

 日本三大秘境の一つである祖谷(いや)や、吉野川の景勝地である大歩危小歩危峡(おおぼけこぼけきょう)などを巡るAコース(距離55km、獲得標高829m)。国指定重要伝統的建造物群である東祖谷「落合集落」などを訪れるBコース(距離95km、獲得標高1527m)。

 高知県大豊町まで足を伸ばし標高1123mの京柱峠や、徳島のみならず四国屈指の峠である標高1520mの落合峠を越えるCコース(距離130km、獲得標高2644m)。そして全国のヒルクライムマニアから熱い視線を集める、距離166kmで獲得標高3547m、その過酷さから完走者には「鬼脚」の称号が与えられるSSコースが、前年に続き設けられた。

今年もゲストライダーとして出場したモデルの日向涼子さん。多くの参加者と触れあう機会ができる専用コースを走った (福光俊介撮影)今年もゲストライダーとして出場したモデルの日向涼子さん。多くの参加者と触れあえる専用コースを走った (福光俊介撮影)

 大会にはゲストライダーとして、モデルでサイクリストの日向涼子さんが昨年に続いて出場した。日向さんは、すべてのコースの参加者と触れあう機会ができるよう、距離113km、獲得標高2403mの“日向さん専用コース”を、案内役のサポートライダーとともに走った。

思わず足をつく激坂も

峠に向けて激坂を上る峠に向けて激坂を上る ©ツール・ド・にし阿波プロジェクト

 Cコース、SSコースの最難関ポイントである落合峠の手前には、東祖谷の栃之瀬小学校にエイドステーションが設けられた。参加者は地元の皆さんが用意してくれた郷土食に舌鼓を打ち、気持ちを新たにして峠に挑戦していったが、中には「落合峠なんか上りたくない」と早くも弱音を漏らす人もいた。

 実際、健脚自慢のCコース、SSコース参加者でも、落合峠では自転車を降りて押しが入る参加者は少なくない。コースマップだけでは分からない峠の厳しさに、どの参加者も四苦八苦しているようだった。しかし、その苦しみを乗り越えてたどり着いた落合峠の頂上では、達成感と、四国山地を見渡す素晴らしい眺望が参加者の心と脚を軽くした。

難関のひとつ、標高1123mの京柱峠難関のひとつ、標高1123mの京柱峠 ©ツール・ド・にし阿波プロジェクト
ゲストの日向涼子さんはどこへ行っても人気者。エイドステーションで参加者と記念写真ゲストの日向涼子さんはどこへ行っても人気者。エイドステーションで参加者と記念写真 ©ツール・ド・にし阿波プロジェクト

たっぷりエイドや地元の歓迎に感動

半田素麺に舌鼓。太さとコシが魅力だ半田素麺に舌鼓。太さとコシが魅力だ ©ツール・ド・にし阿波プロジェクト

 ツール・ド・にし阿波の魅力は、厳しい峠道だけではない。Aコースには吉野川の船下りが組み込まれるなど、自転車だけでなく多面的に「にし阿波」を楽しめるようになっている。そしてエイドステーションやゴール地点では、にし阿波を代表する名物の「半田素麺」「そば米雑炊」「祖谷そば」「手打ちうどん」など、グルメフォンドかと思うほど充実した補給食が振舞われた。

 沿道では、住民の方々が参加者に声援を送る姿があちこちで見られた。参加者からは「にし阿波の自然や、地域のおもてなしに感動した」と好評で、来年もぜひ参加したいという声が多く聞かれた。

イチゴの補給食も。後ろは東みよし町の非公式キャラクター「オカザえんぬ」イチゴの補給食も。後ろは東みよし町の非公式キャラクター「オカザえんぬ」 ©ツール・ド・にし阿波プロジェクト
たっぷり食べてたっぷり走りましたたっぷり食べてたっぷり走りました ©ツール・ド・にし阿波プロジェクト

(※ゲストの日向涼子さんの参加レポートは、後日掲載します)

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