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ジロ・デ・イタリア2015 第1ステージオリカ・グリーンエッジが開幕チームTTを“2連覇” サイモン・ゲランスがマリアローザ獲得

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 3週間で争われる世界最高峰のステージレースの一つ、「ジロ・デ・イタリア」(イタリア一周レース)が5月9日に開幕した。第1ステージはチームタイムトライアルが行われ、オリカ・グリーンエッジが19分26秒(平均時速54.34km/h)のトップタイムで優勝した。先頭でゴールしたサイモン・ゲランス(オーストラリア)が個人総合首位となり、ピンクのリーダージャージ「マリアローザ」に袖を通した。

表彰台で激しくシャンパンを掛け合うオリカ・グリーンエッジの選手表彰台で激しくシャンパンを掛け合うオリカ・グリーンエッジの選手

 日本から出場する2選手、別府史之のトレック ファクトリーレーシングは11位、石橋学のNIPPO・ヴィーニファンティーニは20位だった。両人ともチームから若干遅れる形でのゴールで、個人総合順位では別府が193位、石橋は161位となっている。

◇         ◇

 今年のジロは全21ステージ、総走行距離3486.0kmで争われる。第1ステージはサン・ロレンツォ・アル・マーレからサンレモまでの17.6kmで行われ、昨年と同じくチームタイムトライアルでの幕開けだ。コースは海沿いの鉄道廃線跡を利用した自転車道で、中間地点とゴール直前以外には急なコーナーやアップダウンはなく、純粋に各チームのエンジン勝負。現地は晴れて、過ごしやすい天候に恵まれた。

海沿いの自転車道を走るコース海沿いの自転車道を走るコース

 最初にスタートしたのは、地元イタリアのランプレ・メリダ。その後は22番目のアージェードゥーゼール ラモンディアルまで、各チームが5分間隔でスタートしていく。距離が比較的短いため、20分程度のタイムで次々にゴールしていく。石橋のNIPPO・ヴィーニファンティーニは2番目、別府のトレック ファクトリーレーシングは6番目のスタートだ。

 4番目にスタートしたアスタナ プロチームが19分39秒と、最初に20分の壁を破ってきた。イタリア期待の若手、ファビオ・アールが先頭でゴールを切り、暫定のマリアローザとなる。この好タイムを破るチームはなかなか現れず、10番目スタートで、中間地点の計測で2秒上回っていたエティックス・クイックステップも、ゴール地点では逆に6秒遅れてしまった。

 ゴール地点の暫定トップの席に座り、笑顔で待ち続けるアールの表情を曇らせたのは、16番目にスタートしたオリカ・グリーンエッジだ。中間計測で10秒もアスタナのタイムを上回ってきた。そのままゴールでもトップタイムを13秒上回ってフィニッシュ。ついに暫定1位が入れ替わった。

アスタナのトップタイムをついに更新したオリカ・グリーンエッジの走りアスタナのトップタイムをついに更新したオリカ・グリーンエッジの走り

 残すはあと6チーム。個人総合優勝争いの最右翼、アルベルト・コンタドール(スペイン)擁するティンコフ・サクソは20番目のスタートだ。絶対エースのコンタドールを援護するため、強力アシストをそろえてきている。

 ティンコフ・サクソは中間計測でオリカ・グリーンエッジのタイムをわずかに上回ったものの、後半はタイムを伸ばせず、ゴールでは7秒遅れの2位でゴールした。この瞬間、優勝を確信したオリカ・グリーンエッジの選手らが、立ち上がってお互いを祝福。残る2チームのタイムは伸びず、チームの優勝とゲランスのマリアローザが確定した。

 オリカ・グリーンエッジは、昨年のジロでも第1ステージのチームタイムトライアルを制しており、1年前の再現となる開幕レース2連覇だ。チームに3週間の総合優勝を狙う選手はおらず、第1ステージの優勝と序盤でのマリアローザにまず目標を絞り、最高のスタートを切ってみせた。

マリアローザに袖を通したゲランスマリアローザに袖を通したゲランス

 35歳のゲランスは昨シーズン、オーストラリア選手権優勝や地元オーストラリアでのツアー・ダウンアンダー総合優勝、またクラシックレースのリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝など、キャリア最高ともいえる結果を残していた。ところが昨年12月、シーズンオフのトレーニング中に鎖骨を骨折し、今年3月の復帰戦のレースでもヒジを骨折するなど、今シーズンは前半を棒に振る形となっていた。

 この日のチームタイムトライアル、ゲランスが先頭でゴールすることは、チームの作戦で決まっていたという。度重なるケガから復帰したベテランへの、粋な計らいだ。長いキャリアのなかで2度目のジロ出場となるゲランスは、自身初となるマリアローザに笑顔で袖を通した。

 続く第2ステージは翌5月10日、アルベンガからジェノバに至る177kmで行われる。各チームのスプリンターによる優勝争いが予想されている。

(文 米山一輝/写真 砂田弓弦)

第1ステージ結果
1 オリカ・グリーンエッジ 19分26秒
2 ティンコフ・サクソ 19分33秒
3 アスタナ プロチーム 19分39秒
4 エティックス・クイックステップ 19分45秒
5 モビスター チーム 19分47秒
6 イアム サイクリング 19分51秒
11 トレック ファクトリーレーシング 19分55秒
20 NIPPO・ヴィーニファンティーニ 20分23秒

個人総合(マリアローザ)
1 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 19分26秒
2 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
3 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
4 ピーテル・ウイーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
5 サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
6 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)
7 マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、ティンコフ・サクソ) +7秒
8 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ・サクソ)
9 マイケル・ロジャース(オーストラリア、ティンコフ・サクソ)
10 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
161 石橋学(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1分12秒
192 別府史之(日本、トレック ファクトリーレーシング) +3分20秒

新人賞(マリアビアンカ)
1 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 19分26秒
2 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
3 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ)

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