バイクインプレッション2015「KESTREL LEGEND SL」 高い直進安定性で平坦に強い、実用的な超軽量フレーム

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 アメリカのバイクブランド「ケストレル」は、1986年に世界初のフルカーボンフレーム「ケストレル4000」をデビューさせ、アルミやクロモリフレーム全盛の時代に旋風を巻き起こした。IRONMANシリーズでも高いシェアを誇るなど、トライアスロン界で特に高い認知度を誇る。ロードでは、機材供給するチームが、2010、2011年にジロ・デ・イタリアに出場している。今回試乗するのは超軽量クラスのフラッグシップロード「LEGEND SL」だ。

KESTREL LEGEND SL(ケストレル レジェンドSL)KESTREL LEGEND SL(ケストレル レジェンドSL)

KESTREL LEGEND SL(ケストレル レジェンドSL)
価格:295,000円(フレーム、税抜)
サイズ:48cm、51cm、53cm、55cm
カラー:Matt Carbon
問い合わせ先:アキボウ http://kestrelbikes.jp/

スペック

フレーム:800K High Modulus Carbon Fiber
フォーク:Kestrel EMS Pro SL Full Carbon
変速機:スラム・レッド(F)&(R)
ギヤ:スラム・レッド 53×39T、11-25T(11s)
ホイール:OVEL・724
重量:6.15kg(54サイズ完成車)

薄いブレード形状のフルカーボンフォーク。高い剛性とコントロール性の良さで、軽量フレームの走りを支える薄いブレード形状のフルカーボンフォーク。高い剛性とコントロール性の良さで、軽量フレームの走りを支える
ワイヤは外装式を採用するが、電動式コンポーネント用のケーブルルーティングは内蔵対応ワイヤは外装式を採用するが、電動式コンポーネント用のケーブルルーティングは内蔵対応
リヤ三角も800Kハイモジュラスカーボンを採用。フレームは高弾性に仕上げつつも900gを切る軽さを誇るリヤ三角も800Kハイモジュラスカーボンを採用。フレームは高弾性に仕上げつつも900gを切る軽さを誇る

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm

米山 ケストレルはこの連載では初登場のブランドだね。フレーム販売モデルのみで、試乗車はスラム・レッドで組まれていたけど、かなり軽く仕上がっていて、持ち上げると「おおっ!」と驚くクラス。

松尾 手に持って、その軽さに驚きました。アッセンブルされていたアルミリムのクリンチャーホイールも決して重たいエントリーグレードというわけではありませんが、特別軽いものでもないので、それで6.15kgとは……。

米山 うん。フレームは軽いけど、剛性も十分だし、乗り心地も良いほうだと思う。もっと飛び道具的な感じかと思ったら、上りも下りもオールラウンドにこなしていた。

松尾 そうですね、剛性はパリッとしている剛性感ではなく、詰まっている感じの剛性感。軽量バイクですが印象は軽量バイクとは違った感じでした。全体の印象はフロントフォークがしっかりしていて強めです。上るときにフォークの強さが目立ってつっぱり感も感じましたが、慣れてしまえば気にならなさそう。下りはそのかいあって安定感が高いです。

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm

米山 直進安定性が良くて、コーナーも思い通りに曲がる。軽いバイクだけど乗ると重量感にも似た安定感があった。フワフワしているところがないのが良かったな。

松尾 ええ、平坦での直進安定性がとても良かったです。ハンドリングもクセがなく、弱アンダーステアで不安感はなかったですね。軽量な車体なので、上りはもちろんよく走りましたが、意外にも平坦での良さが際立っていたのが印象的です。

米山 同感。超軽量の部類に入るのに、上りよりも平地のほうが楽しく感じる。気持ちの良い加速を見せていたね。

松尾 軽量バイクとは思えない落ち着いたハンドリングとどっしり感。ダッシュやスプリントにも反応し、スピードの上げ下げ、マックススピードも伸び上々でした。意外性がありましたが、基本的にレースでもイベントでも何にでも使えるバイクだと思います。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


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