本格シーズンインの学生レース全日本学生選手権クリテリウムで朝日大学が男女アベック初制覇 男子は秋田拓磨が優勝

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 滋賀県東近江市の東近江ふれあい運動公園で4月25日、「第17回全日本学生選手権クリテリウム大会」が開催された。日本学生自転車競技連盟によるクリテリウム部門の選手権大会で、優勝した選手にはチャンピオンジャージが与えられる。今年は朝日大学(岐阜)が、男女ともに初優勝を成し遂げた。 (レポート 中尾亮弘)

クリテリウムはポイント形式で争われる。規定周回ではスプリント合戦になるクリテリウムはポイント形式で争われる。規定周回ではスプリント合戦になる

クリテリウムの学生チャンピオンを懸けた大会

 会場は琵琶湖の湖岸から近くの愛知川の河川敷。チャンピンジャージが獲得できる格式のレースとあって、北は北海道の北海道大学から、南は鹿児島の鹿屋体育大学まで、全国から21の大学が集まった。

全日本学生選手権クリテリウム大会のスタート全日本学生選手権クリテリウム大会のスタート

 男子レースのクラス1・2は、ポイントレース形式で行われた。規定周回ごとに着順に応じてポイントが付与され、最も多く獲得した選手が優勝となる。選手にはスプリント力と、全体のポイントを意識してレースの展開を作る能力が求められる。コースは公園内の1周2kmで、高低差は0m。時折琵琶湖から強い風が吹き、うまく風向きを読むことも重要になる。

 83人がエントリーし、まずは予選が2組で行われた。それぞれ上位25人が決勝に進む。2013、14年に大会を連覇した橋本英也(鹿屋体育大学)は体調不良により欠場となった。

 決勝は20周・40kmで争われた。2周ごとのポイント周回では先頭から5・3・2点が与えられ、ゴールでは2倍の10・6・4点となる。

レースを制した秋田拓磨(朝日大学4年)レースを制した秋田拓磨(朝日大学4年)

 1回目のポイントは小林和希(明治大学)が先取。2回目は重田兼吾(順天堂大学)、3回目は再び小林が先頭でポイントを獲得する。4回目は、序盤の転倒から復帰した秋田拓磨(朝日大学)が浦佑樹(東京大学)と逃げて秋田が獲得。秋田を援護する朝日大学が後続集団をコントロールしたことで、秋田は5〜8回目も連続でポイントを獲得して大差をつけた。伊藤宏人(順天堂大学)らが追うものの、秋田の優勝は確定。秋田は最終周もトップでゴールして2位に16点差の圧勝となった。

 優勝の秋田は「前半に落車して不安でしたが、そこからエンジンを掛け直して毎周回動けた」とコメント。

 女子は着順で争う形式で行われ、宮田菜摘(朝日大学)と中井彩子(鹿屋体育大学)のマッチレースとなり、ゴールスプリントで宮田が競り勝った。男子クラス3でも朝日大学がワン・ツーを決め、この日は朝日大学が完全制覇となった。

宮田菜摘(朝日大学3年)と中井彩子(鹿屋体育大学1年)の争い。宮田がスプリントで振り切った宮田菜摘(朝日大学3年)と中井彩子(鹿屋体育大学1年)の争い。宮田がスプリントで振り切った
アベック優勝を果たした朝日大学の秋田拓磨と宮田菜摘アベック優勝を果たした朝日大学の秋田拓磨と宮田菜摘
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全日本学生選手権クリテリウム大会・女子表彰全日本学生選手権クリテリウム大会・女子表彰
クラス3表彰クラス3表彰

第17回全日本学生選手権クリテリウム大会 男子決勝
1 秋田拓磨(朝日大学) 35点
2 伊藤宏(順天堂大学) 19点
3 小林和希(明治大学) 18点
4 浦佑樹(東京大学) 13点
5 仲沢優祐(朝日大学) 10点

女子決勝
1 宮田菜摘(朝日大学) 41分26秒838
2 中井彩子(鹿屋体育大学) +1秒2
3 神庭睦実(順天堂大学) +5秒4
4 江藤里佳子(鹿屋体育大学) +5秒5
5 三浦涼香(中京大学) +5秒8

クラス3
1 浦田真成(朝日大学) 36分08秒139
2 成貞琳平(朝日大学) +00秒1
3 橋本直(鹿屋体育大学) +52秒5
4 貫名将人(東京大学) +53秒5
5 吉岡優斗(立命館大学) +55秒8

シリーズ戦では鹿屋体育大学が雪辱

レースを支配した橋本英也(鹿屋体育大学)。落車したものの、獲得ポイントで優勝したレースを支配した橋本英也(鹿屋体育大学)。落車したものの、獲得ポイントで優勝した

 翌4月26日には同じ会場で、ワールドサイクル・ベックオンカップと共催となる「全日本学生ロードレース・カップシリーズ第2戦」が行われた。

 男子のレースは前日と同じくポイントレース形式で行われ、前日は欠場した橋本英也(鹿屋体育大学)がレースを支配。後半落車するアクシデントあったが、十分なポイントがあったためそのまま優勝となった。女子は中井彩子(鹿屋体育大学)が江藤里佳子(同)とともにワン・ツーを決め、前日の鹿屋体育大学勢が前日の雪辱を果たした。

 今年の日本学生自転車競技連盟のレースは、各地で開催されるシリーズ戦のロードレースカップ(RCS)が14戦と、トラックレースカップ(TRS)が6戦で争われる。いっぽう、チャンピオンジャージが懸かる選手権大会が、今回のクリテリウムのほかにトラック、個人ロード、タイムトライアルなどが行われる。そして全大学が優勝を狙うのが、大学対抗の「インカレ」こと、全日本大学対抗選手権自転車競技大会だ。

 大会に集まった各大学に、今シーズンの意気込みを聞いた。

全国の大学生レーサーが集まった。先頭の日本大学は、伝統のピンクジャージ全国の大学生レーサーが集まった。先頭の日本大学は、伝統のピンクジャージ

 昨年の男子インカレで総合2連覇を達成した鹿屋体育大学は、今年もインカレ総合優勝を狙う。昨年インカレではロードレースで3位までを独占し、トラックレースでも強さを発揮。9種目中6種目を制する強さを見せた。「『自転車をメジャー化に』をモットーに頑張っています」とのコメント。

 2012年まで30年もの間、インカレ男子連続総合優勝を続けた日本大学は、「2年連続総合優勝を逃し、昨年は3位という結果で終わりました。今年は練習内容を変えチームの底上げをしています。新入生も入りいいムードで来ています」と王座奪還をめざす。

 このほかの大学も、自チームをアピールする。

 朝日大学「日々厳しい練習ですが、切磋琢磨して頑張っています」

 順天堂大学「個人の力ももちろんですが、チームの総合力で戦い抜きます」

 慶應義塾大学「大学から競技を始める部員がほとんどですが、日々切磋琢磨を続けて目標に向かって努力しています。インカレで結果を残すことはとても難しいことですが、残された日々を無駄にしないよう精進しています」

女子のレースを制した中井彩子(鹿屋体育大学1年)女子のレースを制した中井彩子(鹿屋体育大学1年)
前日の雪辱を果たした鹿屋体育大学のメンバー前日の雪辱を果たした鹿屋体育大学のメンバー

 中京大学「少数精鋭で果敢にアタックを決めるチームです!!」

 関西大学「能力の高い新入部員が入ってきたので、今年はいい結果を残せるよう頑張ります」

 中央大学「今年の目標は狙わずして勝つ。個性あふれるメンバーなので見てて飽きないレースをします!」

◇      ◇

 今年のインカレは、8月27日から30日に長野県松本市でトラックレース、大町市美麻地区でロードレースが行われる。

ロードレース・カップシリーズ第2戦男子表彰ロードレース・カップシリーズ第2戦男子表彰
ロードレース・カップシリーズ第2戦女子表彰ロードレース・カップシリーズ第2戦女子表彰
ロードレース・カップシリーズ第2戦クラス3表彰ロードレース・カップシリーズ第2戦クラス3表彰
シリーズリーダージャージは、昨年度シリーズ総合優勝の相本祥政(法政大学)シリーズリーダージャージは、昨年度シリーズ総合優勝の相本祥政(法政大学)

全日本学生ロードレース・カップシリーズ第2戦 男子決勝
1 橋本英也(鹿屋体育大学) 34点
2 黒枝咲哉(鹿屋体育大学) 21点
3 相本祥政(法政大学) 19点
4 伊藤宏人(順天堂大学) 10点
5 入佐直希(鹿屋体育大学) 8点

女子決勝
1 中井彩子(鹿屋体育大学) 22分55秒468
2 江藤里佳子(鹿屋体育大学) +2秒
3 神庭睦実(順天堂大学) +3秒
4 宮田菜摘(朝日大学) +3秒
5 浅田愛里(中京大学) +3秒

クラス3
1 木下怜也(朝日大学) 13点
2 寺崎源(朝日大学) 10点
3 久保田冬吾(東北学院大学) 10点
4 鈴木隼輔(東北学院大学) 6点
5 大田尚之(順天堂大学) 5点

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