バイクインプレッション2015「SPECIALIZED S-WORKS VENGE Di2」 パワー伝達の速い平地番長エアロロード

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 アメリカのバイクブランド、スペシャライズドのロードバイクには、トップレーサーが使用するレースマシンとして性格の異なる、空力性能に優れた「ヴェンジ」、超万能型の「ターマック」、快適性が高く滑らかに速い「ルーベ」がある。今回試乗したのは、タイムトライアルバイクの「シヴ」をベースにした空力性能と、ターマックから受け継いだ剛性を融合させて誕生したヴェンジの、最上位グレード「S-WORKS VENGE Di2」だ。

SPECIALIZED S-WORKS VENGE Di2(スペシャライズド S-ワークス ヴェンジ Di2)SPECIALIZED S-WORKS VENGE Di2(スペシャライズド S-ワークス ヴェンジ Di2)

SPECIALIZED S-WORKS VENGE Di2(スペシャライズド S-ワークス ヴェンジ Di2)
価格:980,000円(完成車、税抜)
サイズ:49、52、54、56、58、61
カラー:Satin Carbon/Gloss Flo Red/White
問い合わせ先:スペシャライズドジャパン http://www.specialized.com/

スペック

フレーム:S-Works FACT 11r carbon
フォーク:S-Works FACT carbon
変速機:シマノ・デュラエース(F)&(R)
ギヤ:S-Works FACT carbon 52×36T、11-28T(11s)
ホイール:Roval・Rapide CLX 60,
重量:6.75kg(54サイズ完成車)

ボリュームのあるヘッド周りから中央にかけてシェイプされるダウンチューブ。空力性能をあらゆる角度から追求したフレーム設計だボリュームのあるヘッド周りから中央にかけてシェイプされるダウンチューブ。空力性能をあらゆる角度から追求したフレーム設計だ
シートポストはS-works Venge専用設計。それに合わせて、2本締めのクランプ部もオリジナルとなっているシートポストはS-works Venge専用設計。それに合わせて、2本締めのクランプ部もオリジナルとなっている
従来のバーに対して40kmあたり17秒のタイム短縮と、所要ワット数の軽減を可能にしたという、スペシャライズドのハンドルバー「S-Works Aerofly」従来のバーに対して40kmあたり17秒のタイム短縮と、所要ワット数の軽減を可能にしたという、スペシャライズドのハンドルバー「S-Works Aerofly」

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm松尾修作 NAUTS代表兼選手。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm

米山 エアロロードは今のレースシーンの中心的存在。スペシャライズドのヴェンジも数々の勝利を手にしているマシンで、数あるエアロロードの中でもルックスにはかなり個性があり、アーチ状のトップチューブもおもしろい。

松尾 スペシャライズドのロードバイクは用途がハッキリしているので、このマシンの特徴に合う人が乗ったとき、そのポテンシャルは光るものがあると思います。凄くいいバイクだけど、ターマックのほうが好きという人もいるでしょう。

米山 そうだね。ヴェンジはある程度スピードに乗せてからがおもしろいバイクだね。

松尾 トラックバイクのような剛性感で、バイクとリズムを合わたときの推進力は抜群です。ただ、これが合わないと疲れそうです。横より縦方向が硬いのでリズムが独特でした。ボク個人としては、縦の入力の際に、少し遅れて横方向にBBが動くリズムが合わない感じで、ターマックのほうが好きです。

米山 ボクはこういうタイプが、とても好きなんだよね。

松尾 スペシャライズドの特徴として剛性が高く、入力したパワーのロスは感じられません。ヴェンジはその中でも、パワーの伝達がかなり速いです。脚がある選手が乗ると鬼に金棒だと思います。

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm

米山 アウターギヤでガリガリ走る平地番長タイプのバイクだよね。レースマシンとしては乗り心地もまあまあ。悪く無いと思う。上りはどうだった?

松尾 しっかり踏んであげるとグイグイ進み、踏まずにゆっくり上ると疲れます。反発も感じるので、緩斜面などをゆっくり走る時などは足かせに感じるかも。その代わり、平地の巡航はさすがで、TTバイクに勝るとも劣らないくらいに感じたので、そのキャラクターが脚質や走るシーンに合致しているかが大切ですね。

米山 そういうことだね。これほどパワーのあるライダーのために的を絞ったバイクを用意しているところが、ビッグメーカーの凄みだ。ヴェンジは今回試乗したプロ仕様のS-ワークスのほか、3つのグレードがあるので、フレームのカーボン素材を変えた廉価版の「VENGE EXPERT」もおもしろいかもしれないね。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


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