トップスプリンターが集結ジロ目前のステージレース「ツアー・オブ・ターキー」開幕 カヴェンディッシュが2連勝

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 4月26日から8日間の日程で、トルコ最大のステージレース「プレシデンシャル・ツアー・オブ・ターキー(UCI2.HC)」が開幕した。第1ステージ、第2ステージと平坦ステージが続き、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、エティックス・クイックステップ)が、圧巻のゴールスプリントで2連勝した。カヴェンディッシュは総合成績でも首位に立ち、第2ステージを終えて、ターコイズブルーのリーダージャージを着用している。 (レポート 田中苑子)

第1ステージに引き続き、第2ステージでも連勝したマーク・カヴェンディッシュ第1ステージに引き続き、第2ステージでも連勝したマーク・カヴェンディッシュ
開幕から2連勝したマーク・カヴェンディッシュがチームメイトに感謝する開幕から2連勝したマーク・カヴェンディッシュがチームメイトに感謝する
総合成績でリードし、ターコイズブルーのリーダージャージを受け取るマーク・カヴェンディッシュ総合成績でリードし、ターコイズブルーのリーダージャージを受け取るマーク・カヴェンディッシュ

ジロの前哨戦となるスプリンターステージ

 51回目の開催を迎えた歴史ある大会。その特徴としては、5月9日に開幕を控えるジロ・デ・イタリアの直前となり、平坦基調のステージが多く、快適な気候でもあるため、ジロへ向けた調整レースとして、世界トップのスプリンターが集うこと。またヨーロッパツアーのレースだが、大会はイスタンブールに架かるアジアとヨーロッパを結ぶ「ボスポラス橋」を通過するため、世界で唯一、2つの大陸にまたがるレースとしても知られている。

スタート準備をするドイツチャンピオンのアンドレア・グライペル。これまでに多くの勝利を挙げているが、第1、第2ステージのゴールスプリントでは表彰台に届かないでいるスタート準備をするドイツチャンピオンのアンドレア・グライペル。これまでに多くの勝利を挙げているが、第1、第2ステージのゴールスプリントでは表彰台に届かないでいる

 参加するのは、6つのUCIワールドチームと、14のプロコンチネンタルチーム、そして開催国トルコのコンチネンタルチームであるトルク・セケルスポールの全21チーム。

 カヴェンディッシュのほかにも注目の有力スプリンターとして、アンドレア・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)、サーシャ・モドロ(イタリア、ランプレ・メリダ)、カレブ・イーウェン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)らが出場している。気持ちのいい太陽の光のもとで、選手たちはいつもよりリラックスしている印象だ。

第1ステージ、賞品として抱えきれないほどのバナナを受け取ったマーク・カヴェンディッシュ第1ステージ、賞品として抱えきれないほどのバナナを受け取ったマーク・カヴェンディッシュ
チームバンのなかで、リラックスしてレースのスタートを待つランプレ・メリダの選手チームバンのなかで、リラックスしてレースのスタートを待つランプレ・メリダの選手

活躍を狙う山本元喜と黒枝士揮

ツアー・オブ・ターキーに出場している山本元喜と黒枝士揮ツアー・オブ・ターキーに出場している山本元喜と黒枝士揮

 日本からは、NIPPO・ヴィーニファンティーニの山本元喜と黒枝士揮が出場している。2選手とも渡欧後、北ヨーロッパのレースが続き、これまでに経験のない厳しい石畳と強風のレースに苦しんできた。鹿屋体育大学時代は、2選手とも国内レースで何度も勝利してきた実績をもつが、チームがプロコンチネンタル登録となり、出場するレースのレベルが上がったこともあって、これまで自分たちの思い描くような走りができないでいる。

 今大会で、アタッカーの山本は「逃げたい」、スプリンターの黒枝は「スプリントをしたい」と話す。言葉にすると、あたかも簡単なように感じるが、本場ヨーロッパのトップレースの厳しさに直面している彼らにとって、切実な重みのある言葉だ。今大会はUCIヨーロッパツアーのレースになるが、ヨーロッパのレースと比較するとコースはすべて道幅が広く、ヨーロッパ特有のテクニカルな区間は少ないためにコースの難易度は低い。そのため多くの選手に活躍のチャンスがあると言え、山本と黒枝も彼らの持ち味を活かした走りに大きな期待がかかっている。

第2ステージも逃げに乗ろうと積極的に動いた山本元喜第2ステージも逃げに乗ろうと積極的に動いた山本元喜
謎の大会マスコット「パルドゥス」。今年から大会に登場し、豹をモチーフにしている謎の大会マスコット「パルドゥス」。今年から大会に登場し、豹をモチーフにしている

ドタバタで開幕した大会 最終ステージはイスタンブールへ

 大会がスタートしたのはトルコ南部、地中海沿いのビーチリゾートであるアランヤ。すべての関係者は、イスタンブールで飛行機を乗り継いで、アランヤまで移動したが、大会の前々日、前日と飛行機のダイヤが大幅に乱れ、大会前日にいたっては、飛行機が緊急着陸し、滑走路から外れて停止してしまう事故があった。その事故の影響により滑走路が1本閉鎖され、飛行機の遅延とキャンセルが相次いだ。どのチームもロストバゲージは当たり前、選手によっては、フライトが変更になり、第1ステージがスタートする数時間前に到着したという。

アランヤの海沿いから第2ステージがスタートアランヤの海沿いから第2ステージがスタート

 しかし、その後は順調にレースは進んでいき、4月28日の第3ステージは大会の最難関、標高1850メートルの山頂にゴールする大会唯一の山岳ステージとなる。ここで総合順位は大きく動くことになるが、それ以後は再び平坦基調のステージとなる。トルコ西部の港街イズミルにゴールする第7ステージを終えると、一行は空路でトルコの首都イスタンブールに移動。最終ステージは、イスタンブールの観光地、歴史地区を使って開催される。レースの舞台となる美しいトルコの大地や、沿道に集まる人懐っこい子どもたちの声援にも耳を傾けながら、勝負の行方を見守りたい。

大会会場を歩くトルコの民族衣装を纏った子どもたち大会会場を歩くトルコの民族衣装を纏った子どもたち
第2ステージ、大きなモスクの前を選手たちが通過していく第2ステージ、大きなモスクの前を選手たちが通過していく
副賞のトルコ航空の飛行機の模型を手にするポディウムガール副賞のトルコ航空の飛行機の模型を手にするポディウムガール
トルコ国旗を手に、元気いっぱいに観戦するトルコの子どもたちトルコ国旗を手に、元気いっぱいに観戦するトルコの子どもたち

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