集団走行で安全走行を学ぶ機会に大阪のメーンストリートで「御堂筋サイクルピクニック」 約200人が都心をアピール走行

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 大阪のメーンストリート・御堂筋への自転車レーンの設置と自転車の適正な利用をアピールする「御堂筋サイクルピクニック」が4月19日に開催され、約200人のサイクリストが大阪のど真ん中をアピール走行した。中之島中央公会堂に設けられた会場では最新自転車の試乗会などが催され、多くの来場者で賑わった。
(レポート 岡田由佳子)

中之島の中央公会堂前にサイクリストが集まった中之島の中央公会堂前にサイクリストが集まった

大動脈を「安心して移動できる環境」に

 御堂筋は阪急梅田駅と南海難波駅の間を結ぶ延長約4km、幅員43.6mの幹線道路。地上の6車線は全て北から南に向かっての一方通行で、地下には地下鉄御堂筋線が走る。電車、自動車、自転車、歩行者、全ての移動が集結している。

 1937年に完成して以降、いつの時代も都市の大動脈として栄え、またその時々交通問題を抱えてきた。2014年10月には両端にある幅約5メートルの側道を活用して自転車専用道にする社会実験が行われ、飲食提供ブースの出店、まちかどコンサートなどのイベントで賑わった。御堂筋に求められているのは、全ての人が安心して移動できる環境づくりだ。

ウェディングランで祝福される下田祐樹さんと渡辺直美さん。「走っている間、ずっと皆さんが祝福してくれてとても感動的でした」ウェディングランで祝福される下田祐樹さんと渡辺直美さん。「走っている間、ずっと皆さんが祝福してくれてとても感動的でした」

 御堂筋サイクルピクニックは2010年に初開催され、近は1年に2回のペースで今回が8回となった。当日は雨の予報だったが、スタート前に天候は回復。スタート直前には、運営スタッフの渡辺直美さんと下田佑樹さんが婚約を発表するサプライズ企画があり、ウェディングドレス&タキシード姿でタンデム自転車に乗った2人を参加者たちが祝福した。

会話できなくても伝わる手信号

 メーンイベントのアピール走行では、参加者は10人ずつに分かれ、安全確保や手信号などの指導に務める走行リーダーとともに一列になって走行した。

 心斎橋の辺りでは路肩に駐停車するクルマが多く、歩行者も増え、十分に気をつけていても危険なシーンに遭遇することがある。自転車の運転者は常に緊張感が必要で、危険な道路をいかに安全にマナーよく走れるようになるかを学ぶ機会にもなった。

アピール走行する参加者たち。前方に駐停車があるため、手信号を駆使するアピール走行する参加者たち。前方に駐停車があるため、手信号を駆使する
大阪市内初の自転車レーンのある本町通りでもアピール走行大阪市内初の自転車レーンのある本町通りでもアピール走行
クロスバイクにサイクルウェアで参加した高士弥生さん(左)と瀬賀友加里さんクロスバイクにサイクルウェアで参加した高士弥生さん(左)と瀬賀友加里さん

 自転車が大好きで、大阪市内での通勤にも利用しているという高士弥生さんは、「左折する車と直進する自転車が交錯しそうな場面があった。また、タクシーが背後ろからクラクションを鳴らしてきてびっくりした」と、ヒヤリとした場面を振り返った。

 高士さんの友人で、松原市から八尾市まで自転車通勤している瀬賀友加里さんは、「手信号を出したら、なんとなく(クルマの)運転者にも伝わっている気がした。走行中は会話ができない分、手信号のサインが役立った」と話した。

グッズやスクール、フードなど充実の会場

ウィーラースクールのコースで自転車に乗る正田政宗くん(中央)と、それを見守る真介さんウィーラースクールのコースで自転車に乗る正田政宗くん(中央)と、それを見守る真介さん

 会場では最新自転車の試乗や、自転車グッズの販売などが行われ、フードコーナーも充実。おいしい飲み物と食事に加え、アコースティックギタリスト「ぷう吉」さんの演奏も行われ、参加者はオシャレな雰囲気でゆったりとしたひと時を楽しんだ。

 子ども自転車教室(ウィーラースクール)を目当てに参加した正田真介さん(42)は、5歳の政宗くんと2人で都島区から自転車で来場した。「道路には危ないシーンがたくさんあり、心配が尽きない。このイベントでは子どもと一緒に、自転車について楽しく教えてもらえるのでとてもいい」と感想を述べた。

 会場では御堂筋や大阪市内の駐輪場に関するアンケートのブースが設けられたほか、駐輪場や自転車利用環境について意見を書き込める「ちゅうりんマップ」も設置された。

自転車でおいしいコーヒーをお届け「エコプレッソ」自転車でおいしいコーヒーをお届け「エコプレッソ」
関西シクロクロスなどにも出店する、サイクリストにおなじみの名店「タベルタエスキーナ」関西シクロクロスなどにも出店する、サイクリストにおなじみの名店「タベルタエスキーナ」

 アンケートブースでは、「自転車と自動車のバランスを考慮してほしい。荷物の配送業者のことも考えるべき!」「(自転車専用道にするのは)片側の側道だけでいい」など、クルマのドライバーの立場から述べられた意見もあった。

 ちゅうりんマップには、市内の具体的な場所とともに「大阪には逆走の意識がない。また道路の真ん中を走っている自転車もある」「自転車レーンを設置するか、路肩を広くしてほしい。狭い歩道を自転車が走るのは危険」「タクシーの違法停車をなくすべき」「堀江にオシャレなラックを作ってほしい♪」などさまざまな意見が書き込まれた。

 次回の御堂筋サイクルピクニックは、今年秋の開催が予定されている。

参加者で仲良く集合写真参加者で仲良く集合写真

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