事故撲滅と運転マナーの向上図る滋賀・草津市で自転車飲酒検問を実施 約2時間で254人中5人が飲酒運転

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 自転車がらみの深刻な交通事故が全国的に問題となる中、自転車を対象にした飲酒検問が4月15日夜、滋賀県草津市内でおこなわれた。同市は自転車が当事者となる交通事故の多発地域で、自転車の飲酒運転による死亡事故も発生したため、滋賀県警草津署が県内で初めて取り組んだ。同署は今後も取り締まりを継続し、自転車の事故撲滅と運転マナー向上を図る。

「自転車で検問を受けるなんて…」

自転車の運転者に対し、滋賀県内で初めておこなわれた飲酒検問(桑波田仰太撮影)自転車の運転者に対し、滋賀県内で初めておこなわれた飲酒検問(桑波田仰太撮影)

 「お酒飲んでいますね」

 「酔っ払って自転車に乗れば、刑事罰を受ける恐れがあります」

 草津市のJR南草津駅周辺の道路で、草津署員が4カ所に分かれ、自転車に乗った人を対象に約2時間、飲酒検問を実施した。署員は、アルコール検知器を手に、行き交う自転車を呼び止めて乗っていた人の呼気を調べた。

 同署はこの夜、計254人を調べ、うち5人が飲酒運転だった。酒気帯び状態で自転車を運転したとして、口頭注意を受けた男子大学生(24)は「自転車に乗っていて、検問を受けるなんて」と驚いた表情。「『少量ならかまわない』と思っていた。気をつけます」と反省していた。

 県警交通企画課によると、自転車がからんだ交通事故は、県内では昨年1年間に1050件発生した。このうち、草津署管内(草津市と栗東市)は244件で、県内の12警察署で最も多かった。

 今年3月には、草津市野路の市道で、自転車に乗っていた立命館大の韓国人留学生=当時(23)=が深さ1メートルの側溝に転落し、死亡。その後の捜査で、留学生は自転車に乗る前、かなりの量を飲酒していたことが分かった。昨年2月にも、自転車の飲酒運転が原因とみられる50代男性の転倒死亡事故が、同市追分町の市道で発生。こうした事故を減らそうと、飲酒する機会の増えるこの時期に、同署が検問を実施した。

改正道交法では自転車の安全講習義務も

 飲酒運転は、呼気1リットル当たりのアルコール濃度が0.15ミリグラム以上の場合に適用される「酒気帯び運転」と、酒の影響で正常な運転ができないとみなされた場合の「酒酔い運転」の2種類がある。自転車運転者に対しては、酒気帯び運転の罰則規定はないが、酒酔い運転には罰則規定(5年以下の懲役又は100万円以下の罰金)がある。

 また、今年6月からは、酒酔い運転や信号無視などで3年以内に2回以上摘発された自転車運転者に、安全講習を義務づけた改正道交法が施行される。

 草津署の村林一寿交通課長は「自転車の酒酔い運転に罰則規定があるのを知らない人が多い。今後も検問や広報活動を続け、『自転車は多少ルールを破っても構わない』という意識を少しずつ変えていきたい」と話している。

産経新聞・滋賀版より)

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