クレバーなレースで後半逆転新設のマウンテンバイクCJシリーズ 兵庫・菖蒲谷大会は門田基志が制し今季開幕2連勝

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 マウンテンバイクの公式シリーズ戦「Coupe du Japon MTB」(クップ ドュ ジャポン、略称:CJ)の今季第2戦となる菖蒲谷大会が4月12日、兵庫県たつの市にある菖蒲谷森林公園で開催された。男子の最高カテゴリーであるエリートでは、ベテランの門田基志(チーム ジャイアント)が優勝。2月の沖縄大会に続き2連勝を飾った。
(レポート 中尾亮弘)

菖蒲谷を制した門田基志(チーム ジャイアント)。今季2連勝だ菖蒲谷を制した門田基志(チーム ジャイアント)。今季2連勝だ

UCIルールに基づき公式シリーズ戦を一新

年代別カテゴリーで若年層の参加がしやすくなった年代別カテゴリーで若年層の参加がしやすくなった

 今年から新たに始まったCJは、昨年までのMTB公式シリーズ戦「Jシリーズ」から移行したもので、運営もJMA(日本マウテンバイク協会)からJCF(日本自転車競技連盟)主体となった。

 移行の大きな理由は、UCI(国際自転車競技連合)による国際ルールに則った大会運営をするため。カテゴリー分けはこれまでJシリーズ独自の実力別カテゴリー(エリート・エキスパート・スポーツ)だったが、UCIが定める年代別カテゴリーとなり、JCFが管轄する他の自転車競技種目と同様のものに統一された。このほかにもUCIルールに則った運営となり、競技規則も厳格に運用される。2020年の東京五輪を見据えて、海外での国際レースに出場する選手の競技者意識を高めるための改革といえよう。

 レースのランク分けはUCI公認国内開催大会(CJ-U)、全国レベル公認大会(CJ-1)、地区レベル公認大会(CJ-2)となり、今回の菖蒲谷大会は2月に沖縄で行われた「糸満市長杯マウンテンバイク大会」に続いてCJ-2クラスで開催された。

39歳ベテラン門田が若手を退ける

ライダーのテクニックが問われるドロップオフライダーのテクニックが問われるドロップオフ

 菖蒲谷公園に設けられた特設コースは一周4.3km。山の地形を生かした上り下りを繰り返す非常に厳しいコースで、テクニックを必要とするダブルドロップオフといったセクションなど、総合的な選手の力量が試される。レース前々日の雨の影響で、このコース特有の粘土質の泥が残り、タイヤの選択も重要なポイントとなった。

 5周回で行われた男子エリートは門田基志(チーム ジャイアント)のベテランに沢田時(ブリヂストンアンカー)、中原義貴(BHレーシングMTBチーム)、前田公平(ビオレーサー)といったU23クラスが挑む図式となった。スタートして先頭に飛び出したのは中原と前田。続いて門田、沢田が遅れて追走する。

男子エリートのスタート男子エリートのスタート
序盤飛び出した中原義貴(BHレーシングMTBチーム)と前田公平(ビオレーサー)序盤飛び出した中原義貴(BHレーシングMTBチーム)と前田公平(ビオレーサー)
自らのペースを崩さず先頭を追う門田基志(チーム ジャイアント)自らのペースを崩さず先頭を追う門田基志(チーム ジャイアント)
後半に追い上げた沢田時(ブリヂストンアンカー)後半に追い上げた沢田時(ブリヂストンアンカー)

 序盤先頭争いを演じていた前田だが、徐々に後退すると3周目、4番手を走行中にシングルトラックの下りで木にぶつかり、リタイアを喫してしまった。

 中原は3周目まで先頭をキープするものの、フロントシングルの歯数のチョイスミスからペースが落ち門田にパスされてしまう。先頭は門田、2番手に沢田が浮上する。終盤4周目では門田と沢田との差はほんのわずかだったが、門田はラストラップもその差を保ちゴール。今シーズン2勝目をあげた。

終盤、門田と沢田の先頭争い終盤、門田と沢田の先頭争い

 門田はレースを振り返り、「前に中原選手が先行していましたが、テクニックの差はあったので、彼がペースが落ちたところ見計らって無理なく抜くことができました。数週間前にインフルエンザにかかって体調が悪くなって、仕事の出張とかで体調の悪いなかで、上手く走れたかなと思います。これからは(次戦の)朽木は難しいかもしれませんが、(5月17日の)八幡浜には体調を合わしたい」と語った。

 CJについては、「そんなに変わったという印象はないね。新しい取り組みで穴があったりするかもしれませんが、世界に打って出ようする取り組みは大歓迎なので、改革で痛みが伴うものの将来を見据えてやっていくことはいいことだと思います。選手としてためになるなら協力したいと思います」と前向きに受け止めているようだ。

 CJの本格的な開幕となる、「CJ-U国際びわこ高島ステージ」は5月1日〜5日にかけて、滋賀県高島市の朽木スキー場(クロスカントリー)と箱館山スキー場(ダウンヒル)で開催される。UCIポイントが懸かる国際大会だ。

男子エリート表彰。(左から)2位の沢田時(ブリヂストンアンカー)、優勝の門田基志(チーム ジャイアント)、3位の中原義貴(BHレーシングMTBチーム)男子エリート表彰。(左から)2位の沢田時(ブリヂストンアンカー)、優勝の門田基志(チーム ジャイアント)、3位の中原義貴(BHレーシングMTBチーム)
女子エリートは末政実緒(スラム/ライテック)が制した女子エリートは末政実緒(スラム/ライテック)が制した
女子エリート表彰。(左から)2位の中島崚歩(SY-Nac)、優勝の末政実緒(スラム/ライテック)、3位の橋口陽子(TEAM 轍屋)女子エリート表彰。(左から)2位の中島崚歩(SY-Nac)、優勝の末政実緒(スラム/ライテック)、3位の橋口陽子(TEAM 轍屋)
男子マスターズ表彰。(左から)2位の山田敬士朗(Q-MAX)、優勝の酒居良和(マウンテン☆ポテト)、3位の筧太一(BUCYOcoffee.CLT)男子マスターズ表彰。(左から)2位の山田敬士朗(Q-MAX)、優勝の酒居良和(マウンテン☆ポテト)、3位の筧太一(BUCYOcoffee.CLT)
男子チャレンジA優勝の松木健治((有)村上建具TeamHighlander)男子チャレンジA優勝の松木健治((有)村上建具TeamHighlander)

男子エリート
1位 門田基志(チーム ジャイアント) 1時間21分13秒
2位 沢田時(ブリヂストンアンカー) +09秒
3位 中原義貴(BHレーシングMTBチーム) +3分40秒
4位 大渕宏紀(DECOJA RACING TEAM) +6分16秒
5位 萬谷和也(FUJIMOTO FARM) +6分37秒

女子エリート
1位 末政実緒(スラム/ライテック) 1時間24分54秒
2位 中島崚歩(SY-Nac) +8分15秒
3位 橋口陽子(TEAM 轍屋) +9分21秒
4位 鈴木美香子(Cyclery KIRIN/KMC/iPlan) +19分39秒
5位 重兼みゆき(焼鳥山鳥R) -1Laps

男子マスターズ
1位 酒居良和(マウンテン☆ポテト) 1時間17分14秒
2位 山田敬士朗(Q-MAX) +13秒
3位 筧太一(BUCYOcoffee.CLT) +1分02秒 
4位 佐野光宏(ストラーダレーシング) +1分51秒
5位 多田尚史(チームスポーツキッド) +2分14秒

男子ジュニア
1位 松本佑太(WESTBERG/ProRide J) 56分00秒
2位 上野蓮(八代農高 泉分校) +48秒
3位 笠井章生(八代農高 泉分校) +3分28秒

男子ユース
1位 梶鉄輝(Sonic-Racing) 36分07秒
2位 村上功太郎(こけむしろ) +04秒
3位 山口創平(WESTBERG/ProRide J) +2分40秒

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