溝畑宏のサイクルツーリズム <6>復興ボランティアに圧倒され、外国人観光客と抱き合った中尊寺参拝

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 “みちのくひろし”こと溝畑宏です。今回のコラムは、前回に引き続き世界遺産の中尊寺から。東北の魅力をご堪能下さい。
<5>平泉町の「弁慶の力餅競技」に挑戦

観光客で溢れる中尊寺観光客であふれる中尊寺
菅原町長と参拝平泉町の菅原正義町長と参拝

 シーズン1の5月5日、岩手県平泉町の菅原正義町長の案内で、「弁慶の力餅競技大会」を体験した後、いよいよ世界遺産指定で昨今の話題を集め、国の特別史跡に指定されている「中尊寺」に行きました。こどもの日で天気も快晴だったこともあり、信じられないくらいの観光客であふれていました。

 案内してくれた平泉町観光商工課の千葉課長が語った「私もここまで人が来ている様子は見たことがありません」という言葉が印象的でした。そんな中、素晴らしい出会いが2つありました。

 まず1つめは、復興ボランティアツアーの一行です。このツアーは、復興支援ボランティア活動と東北観光を組み合わせたもので、参加者は人的支援&経済活性化に寄与し、自らも楽しむ、という素晴らしい方々です。彼らの元気は凄まじく、スーパーハイテンションの私も押されてしまうほどでした。

復興ボランティアツアーの一行と記念撮影復興ボランティアツアーの一行と記念撮影
外国人観光客とガッツポーズ外国人観光客とガッツポーズ

 2つめは、東日本大震災以降、原発事故の影響で激減し、懸命なPRにより少しずつ戻ってきた外国人観光客に出会ったことです。私が観光庁長官在任中の最後の1年間は、東北の風評被害の払拭に全てを捧げてきたと言っても過言ではありません。東北の地で、外国人観光客に直接会うことができ、涙が出るほど嬉しかったです。私のテンションは最高潮に達し、「ウエルカム・トゥー・ジャパン! ウエルカム・トゥー・東北!!」と抱き合いました。

 そんな嬉しい出会いで気合い満タンになった後は、愛用の自転車“みちのくひろし号”に乗ってグイグイ北上です。天気は快晴、ひろしは快調! 進みましたよ、この日の自転車は。嬉しいことがあった後は、疲れないものですね。この旅は行く先々で嬉しい出会いがあり、そのたびにエネルギーをもらい、自転車を漕ぐ力が湧いてきます。

東北の“お母さん”大澤幸子女将東北の“お母さん”大澤幸子女将

 そんなゴキゲンなひろしが目指したのは、西和賀町の岩手湯本温泉。夜は、ここの対滝閣(たいりゅうかく)という温泉旅館に宿泊です。

 そして…いつものごとく予定時間を大幅に遅れた夜更けに対滝閣へ到着しました。ここの大澤幸子女将は凄いんです。「いわておかみ会」の会長を務め、パワフルなんだけどとても優しい方。私がいつも“お母さん”と呼ぶ、まさに東北におけるひろしのお母さんなのです。

 想像通り、到着すると勢いよくハグで迎えてくれたので、大澤女将と、娘さんの若女将を挟んでのスーパーハグをしました! 嬉しいですねえ…自転車の疲れは全てふっとびました、最高です!! この日も、ホスピタリティあふれる旅館でぐっすりと眠りました。

西和賀の一本桜西和賀の一本桜力強く生きるカタクリの群生力強く生きるカタクリの群生

 翌6日は東京で用務があり、午前中に旅館紹介番組&周辺観光をした後に帰京しなければならない日でした。そこで朝、早起きをして、大澤女将の案内で西和賀の名所である一本桜とカタクリの群生を見に行きました。

 美しく壮大な一本桜、強く生きているカタクリの群生。自然の美しさを感じ、大澤女将の素晴らしい解説もあって、ひろし旅は人生の糧になる素晴らしい時間であると改めて認識しました。どこに行っても東北には楽しめる観光地がある、なんとすばらしきことかな◎ そんな自然を堪能し過ぎて、いつものごとく予定時間を押してしまい、急いで新幹線の駅に向かいました。

 その道中に、なんと雹(ひょう)が降ってきました! 大粒の雹が激しい音と共車にぶつかり…最後まで驚きの連続でした。

 さて、東京での用務を終え、再び東北に戻ってきた翌7日。晴天の中、地元の方々に励まされてのスタートです。快調にとばし、途中で立ち寄ったコンビニで嬉しい出来事が。一般の方から「テレビで見ました。Ustreamも見てますよ。頑張って!」と励まされ、なんとドリンクの差し入れをいただきました。ひろし旅が東北で認知されてきたことを知ると共に、人の温かさに触れ、幸先の良いスタートとなりました。想いのつまった飲み物は、この上なく喉を潤してくれます。やっぱり自転車旅っていいですねえ~。

今日も走るぜ!みちのくひろし今日も走るぜ!みちのくひろし
最高の差し入れ!最高の差し入れ!
厳美渓でカップルに対抗!?厳美渓でカップルに対抗!?

 この日は、何としても晴れた日に行きたかった景勝地「厳美渓」(げんびけい)を訪れました。国の名勝と天然記念物に指定されている美しい渓谷です。ただ、周りはカップルの観光客が多く、独身で寂しがり屋のひろしには羨ましくてなりません。“いつか自分も…”と考えながら、同じく独り身のスタッフT小出と一緒に厳美渓を楽しみました。
「みちのくひろし旅」USTREAMサイト

溝畑宏溝畑宏(みぞはた・ひろし)
1960年生まれ。1985年自治省入省。2002年大分県企画文化部長。04年大分フットボールクラブ(大分トリニータの運営母体)代表取締役。10年から第2代観光庁長官。12年3月に退任。現在は内閣官房参与。

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