内間康平は4秒差で総合2位ツアー・オブ・タイランド第4ステージで中島康晴が総合首位に浮上 先頭集団で逃げ切り逆転

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 4月4日に開催されたツアー・オブ・タイランドの第4ステージで、中島康晴(愛三工業レーシング)が15人ほどの集団で逃げ切りに成功し、総合成績で首位に浮上した。中島は第3ステージ終了時点で首位の内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)から49秒差の総合5位につけていたが、この日のステージでメーン集団に53秒の差をつけてゴール。内間が着ていたイエロージャージを引き継いだ。 (文 田中苑子・写真 Peloton Images Asia

イエロージャージを獲得した中島康晴(愛三工業レーシング)イエロージャージを獲得した中島康晴(愛三工業レーシング)

内間康平が第3ステージでも総合首位を守る

15人の強力な逃げが決まる

イエロージャージに身を包んでスタートラインに立つ内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)イエロージャージに身を包んでスタートラインに立つ内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)

 第4ステージはムクダーハーンからナコーンパノムまで、タイ王国の東端、ラオス国境のメコン川沿いに沿って北上する102kmで争われた。今大会のなかで最も距離が短いステージだ。

 しかし距離は短いものの、総合上位勢が僅差であることや、追い風の影響も受けやすいことから、選手たちは「荒れた展開になる」と話しながらスタートを切った。その予想どおり、真っすぐな道を使って激しいアタック合戦が始まり、序盤に15人ほどが逃げ集団を形成。そこへ鋭いレース勘をもつ中島も飛び乗った。

第4ステージも朝から暑い。車両の影でレースのスタートを待つ、リーダーチームのブリヂストンアンカー サイクリングチームの選手ら第4ステージも朝から暑い。車両の影でレースのスタートを待つ、リーダーチームのブリヂストンアンカー サイクリングチームの選手ら
レース前に念入りにコースをチームメートとともにチェックする中島康晴(右、愛三工業レーシング)レース前に念入りにコースをチームメートとともにチェックする中島康晴(右、愛三工業レーシング)
荘厳な寺院の前を通り抜ける先頭集団荘厳な寺院の前を通り抜ける先頭集団

 この逃げ集団には総合5位の中島のほかにも、総合上位につける選手が3選手含まれ、またステージ優勝を狙う選手も多かったために、2列になってローテーションを行いハイペースを維持。追い風にも乗って急速にタイム差を広げていった。

 メーン集団はレースリーダーの内間を擁するブリヂストンアンカーが中心となってコントロールするが、平均時速が50km/hを超えるハイスピードなレース展開で、なかなかタイム差が縮まらない。その結果、15選手がメーン集団に1分近く先行し、そのまま逃げ切ってゴールした。

ブリヂストンアンカーがコントロールするメーン集団。なかなかタイム差が縮まらないブリヂストンアンカーがコントロールするメーン集団。なかなかタイム差が縮まらない
メコン川に沿って北上していく先頭集団。川の対岸はラオスだメコン川に沿って北上していく先頭集団。川の対岸はラオスだ
ユエン・インホン(香港、アタック・チームグスト)が先頭集団でのゴールスプリントを制したユエン・インホン(香港、アタック・チームグスト)が先頭集団でのゴールスプリントを制した

 中島は49秒差を逆転し、総合5位から首位へとジャンプアップに成功。内間はリーダージャージを失う結果となった。しかし、その差はわずか4秒。また、総合3位に浮上した香港チャンピオンのチェン・キンロー(香港、チーム ホンコンチャイナ)も同じ4秒差につけているため、残る2ステージでも激しい総合優勝争いが展開されそうだ。

連覇目指す中島 残り2ステージ「攻撃につなげたい」

 昨年の総合優勝者であり、今回ゼッケン1番を付けて出走している中島。ツアー・オブ・タイランドのイエロージャージに1年ぶりに袖を通した。実は、中島は前日の第3ステージでも逃げ集団でゴールし、メーン集団から4秒を奪っていた。その頑張りが、この日の総合首位浮上に結びついた。

 中島はレース後、次のようにコメントした。

 「今日は狙って、総合リーダーを取りにいった。総合上位のロー・シーケオン(マレーシア)が逃げに乗り、カザフ勢が追いたくても追えない状態だったので、その隙をついてアタックをかけた。するとチェン・キンローが付いてきて、2人で先行する逃げに追いついた」

快調に走る中島康晴(愛三工業レーシング)を含む15人の先頭集団快調に走る中島康晴(愛三工業レーシング)を含む15人の先頭集団

 「逃げのメンバーを見たときに総合順位で上にいるのが自分を含めて4人。そのなかでは自分の順位が一番上だった。そのまま逃げ切りの展開になるなら、日本人で総合リーダーを守れるので、タイム差が1分以上開いて、総合順位が動くようなら、必ず自分が総合リーダーを取ろうと思った」

各賞選手とともに中島康晴(愛三工業レーシング)が表彰台に立つ各賞選手とともに中島康晴(愛三工業レーシング)が表彰台に立つ

 「あす(第5ステージ)とあさって(最終ステージ)が200kmを超えるので、きょうは(総合リーダーを)取らないほうがいいのではないか?とも頭をよぎったが、きょう取って、あすからの攻撃につなげていきたいと思う。リーダージャージを守り、総合優勝をするために頑張りたい。今日のステージを終えて、日本人が総合成績のワンツーなので、日本勢でできるだけ多くの(UCIの)ポイントを稼いで帰りたい」

 5日の第5ステージは、ナコーンパノムからノーンカーイまでの205kmで開催される。これまで北上するコースレイアウトが続いていたが、第5ステージは東から西へとコースの向きが変わるため、これまでの追い風が横風になるのではないか、と予想されている。また、天気予報では最高気温が39℃。酷暑のなかでの厳しい消耗戦となり、総合優勝争いはまだまだもつれそうだ。


第4ステージ終了時の個人総合上位
1 中島康晴(愛三工業レーシング) 12時間23分33秒
2 内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) +4秒
3 チェン・キンロー(香港、チーム ホンコンチャイナ)

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2015ツアー・オブ・タイランド 田中苑子

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