東海地方のシリーズ戦ロードレース雨中の熱戦はラスト1kmで飛び出した奥村隆平が優勝 若手が活躍したAACAカップ第3戦

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 東海地方のロードレースシリーズ戦「AACAカップ」の今季第3戦が3月29日、岐阜県の国営木曽三川公園・長良川サービスセンターで開かれた。最高カテゴリーの1-1クラスでは、レース終盤に単独アタックを決めた奥村隆平(デストラ)がゴールまで逃げ切って優勝した。

僅差で逃げ切って優勝したのは奥村隆平(右、デストラ)。ゴール後に後ろを振り向く僅差で逃げ切って優勝したのは奥村隆平(右、デストラ)。ゴール後に後ろを振り向く

スタートラインに並ぶ水野貴行(右、ニールプライド・南信スバル)。昨年のシリーズ年間総合優勝者だスタートラインに並ぶ水野貴行(右、ニールプライド・南信スバル)。昨年のシリーズ年間総合優勝者だ

 1-1クラスのレースは、約100mの短い登りを含む1周3.1kmの特設ショートコースを23周する約71.3kmで争われた。あいにくの雨模様にもかかわらず、東海、関西地方などから多くの選手が集結。ただ、ホストチームのキナン サイクリングチームは主力選手がフランスに遠征中で、第1戦と第2戦を連勝したキナンの野中竜馬は不在だった。

 

雨が体力を奪うサバイバルレース

 レースがスタートした後も雨は降り止まず、気温が低く視界も悪いせいか、普段よりもアタックが少ない展開となった。そんな中でも各選手からマークされていたのは、水野貴行(ニールプライド・南信スバル)、そしてこのシリーズ戦のご意見番的な存在の筧五郎(イナーメ信濃山形)だった。

 なかなか大きな動きが見られず、アタックも単発となって逃げが決まるには至らない。ただ、寒さと雨の影響で選手たちの体力は徐々に奪われ、力のなくなった者が遅れていくサバイバルレースの様相に。ベルギーや北フランスを思い出させるこの悪条件でも元気なのが、佐藤大紀(知立高校)と竹村拓(北桑田高校)の、2人の高校生だった。

決まりそうに思われた3名の逃げ集団。(左から)福留康介(イナーメ信濃山形)、下島将輝(コラッジョ川西)、佐藤大紀(知立高校)決まりそうに思われた3名の逃げ集団。(左から)福留康介(イナーメ信濃山形)、下島将輝(コラッジョ川西)、佐藤大紀(知立高校)
レース中、時に激しく雨が降り注いだレース中、時に激しく雨が降り注いだ
周回賞は近藤良亮(キナンAACA)周回賞は近藤良亮(キナンAACA)

 混沌とする集団で争われた周回賞は近藤良亮(キナンAACA)が獲得。その後すぐに逃げを試みるも、一人では厳しい。この日は一人逃げをメーン集団が追うシーンが幾度となく見られたが、逃げる意思のあるメンバーが協調して動くには至らず、決定的な逃げがないまま終盤へ突入した。

紙一重の戦いを制した奥村

 最終周回に入る直前、阿曽圭佑(キナン サイクリングチーム)がアタック。集団が一瞬、躊躇した隙にタイム差を稼ぎ、独走を開始した。今大会にホストチームから唯一参加し、チーム“3連勝”を目指して疾走する。

一人逃げる阿曽圭佑(キナン サイクリングチーム)一人逃げる阿曽圭佑(キナン サイクリングチーム)
レースの流れを変えた筧五郎(イナーメ信濃山形)レースの流れを変えた筧五郎(イナーメ信濃山形)

 あわや逃げきりかと思われたが、筧がチームメートの福留康介(イナーメ信濃山形)を連れていくために捨て身の追走をみせた。この動きを上手く利用したのが奥村。集団が阿曽に追いつくタイミングで単独のカウンターアタックを決め、追いすがる集団からラスト1kmを辛くも逃げきってゴールに飛び込んだ。

 メーン集団のゴールスプリントはわずかに奥村にとどかず、集団先頭の下島将輝(コラッジョ川西)が2位、敢闘賞を獲得した竹村が3位でフィニッシュ。若手の活躍の目立つ結果となった。

レポート 加藤康則(キナン サイクリングチーム)

優勝の奥村隆平(デストラ)優勝の奥村隆平(デストラ)
敢闘賞の竹村拓(北桑田高校)敢闘賞の竹村拓(北桑田高校)

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