プロ・ロードレーサーの別府史之も賛同挑戦をシェアする「勇気のビーズ」を病と闘う子供たちへ 「チーム・ビーズ・オブ・カレッジ」

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2014年は「ジロ・デ・イタリア」をはじめとする20レースで首もとにビーズを着用して参戦した別府史之(トレック ファクトリーレーシング)2014年は「ジロ・デ・イタリア」をはじめとする20レースで首もとにビーズを着用して参戦した別府史之(トレック ファクトリーレーシング)

 小児がんや重い病気と闘う子供たちに勇気を与えるサポートプログラム「チーム・ビーズ・オブ・カレッジ」。サポーターは、自身がレースや試験といった大きなチャレンジをする際にハンドメイドビーズを身につけて挑み、チャレンジ終了後にそのビーズを子供たちの手元へメッセージとともに送るシステムだ。プロ・ロードレーサーの別府史之(トレック ファクトリーレーシング)も、チーム・ビーズ・オブ・カレッジに賛同するひとり。2015年もアンバサダーとして、ビーズとともに世界各地のレースへ参戦する。

2014年、別府は20レースで着用

 チーム・ビーズ・オブ・カレッジは、日本ではNPO法人「シャイン・オン・キッズ」が国内14カ所のこども病院や小児病棟で実施しているプログラムだ(2015年1月現在)。参加するサポーターはまず、2つのビーズを身につけて困難な挑戦をこなし、乗り越えた際にはそのうち1つを子供たちへ送る。プログラムを通じて集まった「Bead of courage=勇気のビーズ」は、重い病気と闘う子供たちが不安や恐怖、ストレスを乗り越えるための「心のケア」に役立てられる。

別府史之選手のフェイスブックページには、チーム・ビーズ・オブ・カレッジへの取り組みが紹介されている別府史之選手のフェイスブックページには、チーム・ビーズ・オブ・カレッジへの取り組みが紹介されている

 別府は2012年から同プログラムに参加しており、2014年は「ジロ・デ・イタリア」を含む20レースで、計66個のビーズを着けて参戦した。

 2015年は、3月23日から29日にスペインで開催される「ヴォルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ(カタルーニャ1周)」にはじまり、4月28日から5月3日にスイスで開催される「ツール・ド・ロマンディ」、そして5月9日から31日に開催される「ジロ・デ・イタリア」などへ参戦する際にビーズを身につけて走る予定だという。

手作りビーズをチカラに

 使われるビーズは、日本国内の工房で手作りされたガラス玉。シャイン・オン・キッズでは、数人のガラス玉作家からの寄贈をプログラムに役立てている。

ビーズを製作する谷村友絵さん(手作りガラスの 友音色 ~ともねいろ~)ビーズを製作する谷村友絵さん(手作りガラスの 友音色 ~ともねいろ~)

 自身もがんの闘病経験があるというガラス玉作家の谷村友絵さんは、「患者側の気持ちも家族側の気持ちも、少しはわかる。大人でも辛い治療を子供たちが闘っていることや、その親御さんたちの気持ちを考えると、何かできることをしたいと思う」と、ビーズの寄贈を継続している。

みずからも闘病経験がある谷村友絵さんは「何かできることをしたい」とビーズを寄贈するみずからも闘病経験がある谷村友絵さんは「何かできることをしたい」とビーズを寄贈する
工藤正昭さん(北の匠の会・環の華トンボ玉工房)は「シャイン・オン・キッズ」へビーズを寄贈する作家のひとり工藤正昭さん(北の匠の会・環の華トンボ玉工房)は「シャイン・オン・キッズ」へビーズを寄贈する作家のひとり

治療過程を記録していく「ビーズ・オブ・カレッジ」

「ビーズ・オブ・カレッジ」では子供たちがビーズを選び治療過程を記録していく「ビーズ・オブ・カレッジ」では子供たちがビーズを選び治療過程を記録していく

 挑戦する勇気を分かち合うチーム・ビーズ・オブ・カレッジは、アメリカで生まれた小児がん患者支援の取り組み「ビーズ・オブ・カレッジ」の一環として行われている。ビーズ・オブ・カレッジは、小児がんの子どもたちがさまざまな種類の治療を行うたびに、その治療を象徴するビーズが医師や看護師、セラピストなどから手渡される仕組みだ。

 子どもたちは平均9カ月から1年におよぶ治療期間を通じて、何種類もの色や形のビーズをおよそ800個も手にするという。集めたビーズを見ればどんな治療を重ねてきたかがわかり、子どもたちが治療過程を自ら記録し、可視化する意味合いもある。アメリカやニュージーランドなどで治療のひとつとして導入されている。

「ビーズ・オブ・カレッジ」で、小児がんの治療を受ける子が集めるビーズの例(©シャイン・オン・キッズ)「ビーズ・オブ・カレッジ」で、小児がんの治療を受ける子が集めるビーズの例(©シャイン・オン・キッズ)

 別府選手らが挑戦の証として分かち合う「チーム・ビーズ・オブ・カレッジ」のビーズは、病院でビーズ・オブ・カレッジに取り組む子どもらに贈られ、長いビーズの列に連ねられる。そして、子供たちが乗り越えてきた治療を振り返り、勇気や希望を実感するために役立てられている。

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