KTC × Cyclist コラボレーション企画基礎から学んで“工具アレルギー”を解消 女性サイクリスト向け「自転車メンテナンス講習」開催

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 初心者の女性サイクリスト向けイベント「第2回 自転車メンテナンス講習」が3月14日、東京都墨田区のショールーム「48HQ」で開かれた。講師は「Cyclist」で連載「工具はともだち」を執筆しているKTC(京都機械工具)の小池覚さんが務め、参加した7人の参加者たちは“女子会”のように交流を深めながら、愛車を自らメンテナンスするための第一歩を踏み出した。

「Cyclistスペシャル号」のネジを締めながら、デジタル型トルクレンチの使い方を説明する小池覚さん「Cyclistスペシャル号」のネジを締めながら、デジタル型トルクレンチの使い方を説明する小池覚さん

知らなかった工具の基礎知識を吸収

工具の基礎知識を学ぶ参加者たち工具の基礎知識を学ぶ参加者たち

 この日は暖かい日差しに恵まれ、参加者のほとんどが自走で来場した。また会場には、参加者に体験しながら使い方を覚えてもらえるように、KTCの工具が多数用意された。

 講習は座学からスタート。ネジの種類など基礎的な知識や、「ドライバーは押しながら回す」「六角レンチはしっかり差し込んでから回す」など工具を安全に使うための基本動作が説明された。参加者たちは知らなかった知識を吸収しようと、プラスドライバーなど基本的な工具の解説にも真剣に聞き入っていた。使い方を間違えれば故障につながってしまうことや、正しい使い方をすれば自分でもメンテナンスができる、ということを自覚することが初心者にとっては重要な過程だ。

ドライバーの正しい使い方やサイズの選び方を、真剣な表情で教わる参加者たちドライバーの正しい使い方やサイズの選び方を、真剣な表情で教わる参加者たち
Cyclistの連載「工具はともだち」を執筆するKTCの小池覚さんが講師を務めたCyclistの連載「工具はともだち」を執筆するKTCの小池覚さんが講師を務めた
「自転車メンテナンス講習」のために用意されたKTCの工具「自転車メンテナンス講習」のために用意されたKTCの工具

トルク管理の難しさを体感

「Cyclistスペシャル号」のネジを締めながら、デジタル型トルクレンチの使い方を説明する小池覚さん「Cyclistスペシャル号」のネジを締めながら、デジタル型トルクレンチの使い方を説明する小池覚さん

 基礎を学んだら、自転車を使って実践へ。「ペダルを外したい!」「梱包する時のためにハンドルを曲げてみたい」「サドルの角度調整方法は?」というように、それぞれが希望するパーツを工具を使って外したり調節したりすることになった。自転車のネジを初めて回す参加者も多く、「どのくらいの力で締めればいいかわからない」という声が聞かれた。

 そこでタイミングよく実施されたのは、KTCのデジタル式トルクレンチ「デジラチェ」を使った「トルク当てゲーム」。設定されたトルク値にどれだけ近い数値を出せるかを競うゲームで、目標のトルクは5N・m(ニュートンメートル=トルクの単位)に決められた。

わずかな誤差で「トルク当てゲーム」で優勝した草薙千絵さんわずかな誤差で「トルク当てゲーム」で優勝した草薙千絵さん

 デジタル表示が見ながら練習したあとに、表示を隠して自分の感覚を頼りに挑戦するのだが、参加者のほとんどが設定トルクをオーバーしてしまった。練習時の感覚を再現できず、「こんなにすぐ超えちゃうんだ…」とトルク管理の難しさを実感していた。優勝した草薙千絵さんは、ただ1人設定トルクを下回り、4.8N・mで優勝。小池さんが「なかなか出ない記録です」と驚くほどの好成績だった。

「トルク当てゲーム」では、まずは表示を見ながら練習。このあとデジタル表示を隠して挑戦する「トルク当てゲーム」では、まずは表示を見ながら練習。このあとデジタル表示を隠して挑戦する
優勝した草薙千絵さんには、BMXファンに人気のアパレルブランド「430」とKTCによるコラボTシャツがプレゼントされた優勝した草薙千絵さんには、BMXファンに人気のアパレルブランド「430」とKTCによるコラボTシャツがプレゼントされた
楽しいガレージライフを提案するショールーム「48HQ」が会場となった楽しいガレージライフを提案するショールーム「48HQ」が会場となった

 会場の48HQは、東京スカイツリーから350mというロケーションにある。ショールームには、ガレージなどの屋内に収納場所を作れるフレーム「ハウスインナー」が設置され、ロードバイクやさまざまな工具が飾られていた。自転車をメンテナンスするにはうってつけの空間だ。

お茶会ですっかり仲良しに

おいしいスイーツを食べながらの交流タイムおいしいスイーツを食べながらの交流タイム

 クイズで盛り上がったあとは、お待ちかねのスイーツタイム。東京スカイツリーのソラマチにあるケーキ店「キルフェボン」の桜クリームとフルーツのタルトがテーブルに登場すると、参加者からは「おいしそ~」「うれしい!」と歓声が上がった。お茶会では自転車トークに花が咲き、すっかり“女子会モード” に。「1人でツール・ド・フランスを見に行きました」「私は昨年のツール・ド・フランドルを見ました」という行動力あるエピソードも飛び出し、大いに盛り上がって交流が深まった。

星型の「桜クリームとフルーツのタルト」星型の「桜クリームとフルーツのタルト」
東京スカイツリーを背景に記念撮影東京スカイツリーを背景に記念撮影

 千葉県から参加した松浦弘子さんは「“工具アレルギー”がなくなったので、きょうは来てよかったです」とコメント。松浦さんと同じように「工具を使って自分の自転車を調整するのは怖い」という思いを抱えていたほかの参加者たちも、それを解消できたことを喜んでいた。

 東京都の三代(みよ)幸子さんは「ドライバーのこともよく知りませんでしたが、工具を身近に感じられるようになりました。『工具はともだち』という連載もこれから真剣に読みます」と、工具への関心を深めたようだ。

ロードバイク暦2カ月という鈴木夏子さんは、持参したボトルケージを自分で取り付けたロードバイク暦2カ月という鈴木夏子さんは、持参したボトルケージを自分で取り付けた
参加者と講師陣全員で記念撮影参加者と講師陣全員で記念撮影

 小池さんは講習を終えて、「工具に興味を持って、自転車屋さんでやってもらっていることを、少しでもご自分でやっていただけたら嬉しい。自転車は使い方を間違えると人命に関わる乗り物なので、安全に楽しんでもらえるよう、このようなイベントを続けていきたい」と語った。

(レポート 平澤尚威)

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