工具はともだち<68>パーツを付け替えれば1本でマルチに活躍できる「ヘッド交換式」トルクレンチ 

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先端ビットの種類が豊富なKTCの「ラチェットドライバ」。今回は「ヘッド交換式」の工具をご紹介先端ビットの種類が豊富なKTCの「ラチェットドライバ」。今回は「ヘッド交換式」の工具をご紹介

 この頃は寒い日と温かい日の繰り返し。三寒四温とはよくいったもので、春が近付いていますね。自転車に乗っていると、引越し屋さんが荷物を搬出しているシーンを多く見かけるようになりました。知り合いの自転車メカニックの方からは、今シーズンの活動についての報告がきましたし、KTC(京都機械工具)の本社がある京都が2016年からツアー・オブ・ジャパンのステージに追加されることが発表されるなど、徐々にロードレースの盛り上がりを感じられます。

プラスとマイナスの付け替え可能

 このところ「工具はともだち」ではデジタル型トルクレンチをご紹介していて、ラチェットタイプに加え、前回はモンキヘッドタイプも登場しました。こうしてさまざまな種類があると「どれを選べばいいの?」とか「頭の部分を替えられれば便利なのに…」なんて思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

プラスとマイナスのビットが付属する「差替えドライバセット」。ビットは1本で2サイズに対応プラスとマイナスのビットが付属する「差替えドライバセット」。ビットは1本で2サイズに対応

 そんな方のために、パーツを付け替えることで、使い道が広がる工具が存在します。代表的なのは差し替え式のドライバー。本来、ドライバーは軸が固定されており、プラスドライバーならプラスのネジを回すことしかできませんが、差し替え式のドライバーなら軸を交換することで、プラスとマイナスのネジを回すことができます。

 グリップにラチェット機構がついているタイプは、交換できる先端形状も多く、1本で多くの作業に対応できるようになる優れものなんです。

「裏返し」で使えるメリット

ヘッド交換式のデジタル型トルクレンチヘッド交換式のデジタル型トルクレンチ

 そんな便利なものがトルクレンチにもあるのかというと…、実はご用意しています。「ヘッド交換式」という優れもので、プレセットタイプにもデジタル式にも存在しています。ラチェットヘッドや六角棒ヘッドなど先端部を変更するだけで、さまざまな作業用途におけるトルク管理を1本のレンチで行えます。もちろん精度の高さも確保されています。

 さらにヘッド交換式には、先端のヘッド部を裏返して使える、というメリットがあります。無理な姿勢で表示部を確認するのではなく、先端を裏返して使用することで、安定した姿勢を確保し、確実な作業を実現してくれるんです。

交換ビットを裏返しで使えば、無理な体勢にならずに作業できる場面も交換ビットを裏返しで使えば、無理な体勢にならずに作業できる場面も

 スポーツバイクが趣味の男性のなかには、クルマやバイクも楽しんでおられる方が少なくないようです。そういう方にとっては、ヘッド交換式を持っているとメンテナンスの幅が相当広がります。可能な限り少ない本数のレンチでトルク管理ができれば、経済的でもありますしね。気に入った愛車をちょくちょく交換される方は少ないと思いますが、工具は適度に交換して使うのが賢い使い方といえるかもしれませんね。

 次回も、トルク管理にオススメなアイテムをご紹介しますね。

◇         ◇

 KTCとCyclistのコラボイベント「自転車メンテナンス講習」に応募いただいたみなさま、ありがとうございました。講習がうまくいくよう、内容を考えるのはドキドキしました。イベントレポートも後日掲載予定なので、そちらもお楽しみに。

小池覚(こいけ・さとる)

KTC(京都機械工具)へ入社後、販売企画や商品開発に携わる。学生時代から二輪、四輪が趣味で、整備経験が豊富。自転車は実は始めたばかりだが、工具のプロとして、サイクリストにも整備の“いろは”を伝えることに燃えている。

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