ヴィンチェンツォ・ニバリのレース活動に影響もUCIがアスタナ プロチームのライセンス取り消しを要求へ ドーピング問題の審査レポート受け発表

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 国際自転車競技連合(UCI)は2月27日、アスタナ プロチーム(カザフスタン)からプロチームのライセンス剥奪を求めるとするプレスリリースを発表した。それによると、同チームのドーピング問題に対する第三者機関の監査結果と、UCIがチームから受けた説明に大きな隔たりがあったという。ライセンスが剥奪された場合、同チームのエースで昨年のツール・ド・フランス総合優勝者、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)の今季のレース活動に支障が出る可能性もある。

ツール・ド・フランス2014 第21ステージで、総合優勝が確実となったヴィンチェンツォ・ニバリ(右端)をシャンパンで祝福するアスタナ プロチームの選手たち =2014年7月27日(砂田弓弦撮影)ツール・ド・フランス2014 第21ステージで、総合優勝が確実となったヴィンチェンツォ・ニバリ(右端)をシャンパンで祝福するアスタナ プロチームの選手たち =2014年7月27日(砂田弓弦撮影)

レポートと実態に隔たり

 UCIのプレスリリースによると、アスタナはローザンヌ大学スポーツ科学研究所(ISSUL)からドーピング問題に関する監査を受けていたが、その膨大な監査レポートを慎重に検討した結果、アスタナがUCIに対し昨年12月にプレゼンテーションしたドーピングに対するポリシーや組織的対応と、実態に大きな隔たりがあったという。

アスタナ プロチームのエース、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)。ツール・ド・フランスなど世界三大ステージレースをすべて制したスーパースターだが、今季のレース出場が危ぶまれる事態となった =2015年2月18日、ツアー・オブ・オマーン第2ステージ(砂田弓弦撮影)アスタナ プロチームのエース、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)。ツール・ド・フランスなど世界三大ステージレースをすべて制したスーパースターだが、今季のレース出場が危ぶまれる事態となった =2015年2月18日、ツアー・オブ・オマーン第2ステージ(砂田弓弦撮影)

 さらに、イタリア警察による調査結果もUCIに提供された。その中には、アスタナチームのメンバーがドーピングに関係していることを示すいくつかの証拠ファイルも含まれているという。

 このためUCIは、ライセンス委員会を招集せざるをえないとし、アスタナのプロチームライセンスの取り消しを求めることを検討するとしている。

 UCIは発表の中で、ライセンス委員会が判断を下すまではコメントしないと述べている。

イグリンスキー兄弟らによるドーピングの責任は?

 ISSULによる審査は、アスタナ プロチームが2015年のライセンスを申請した際に付された条件のひとつ。2014年に連続した同チームのドーピング問題を調査するよう、UCIのライセンス委員会から委任されていた。

 ISSULは、アスタナのマキシム・イグリンスキーとワレンティン・イグリンスキー(ともにカザフスタン)のEPO使用、研修生だったイルヤ・ダヴィデノク(カザフスタン)のアナボリック・ステロイド使用の責任が、チームやマネジメント陣にあるかどうかを判断するため、2014年8月1日から審査を行っていた。その中では、チームの内部組織、文化、マネジメント体制を評価し、倫理基準が維持されているかどうかが問われていた。

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