開幕戦「宇都宮クリテリウム」はとちぎテレビが生中継自転車を通じた国際交流にも注力 宇都宮ブリッツェンがチームプレゼンテーション

  • 一覧

 栃木県を本拠地とするプロ・ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」が2月21日、宇都宮市内で2015年のチームプレゼンテーションを行った。7シーズン目となる今年は、チームスローガンに「NEXT ―勝利の先にあるもの―」を掲げ、国内ツアー戦「Jプロツアー」参戦を活動の核としながら、国際交流などチームの新たな役割の創出を目指す。(レポート 米山一輝)

宇都宮ブリッツェンの2015年メンバー。(左から)阿部嵩之、堀孝明、鈴木譲、増田成幸、鈴木真理、城田大和、青柳憲輝、大久保陣、小坂光宇都宮ブリッツェンの2015年メンバー。(左から)阿部嵩之、堀孝明、鈴木譲、増田成幸、鈴木真理、城田大和、青柳憲輝、大久保陣、小坂光

地元開催の全日本のタイトル獲得を目指す

2年目となる清水裕輔監督(右)と廣瀬佳正GM2年目となる清水裕輔監督(右)と廣瀬佳正GM

 チームは年間の重要な目標として、Jプロツアーの団体連覇と個人総合優勝、また地元栃木県で開催される全日本選手権ロードレース(エリート、U23、個人タイムトライアル)での優勝を掲げる。全日本選手権優勝は、チームがまだ一度も獲得できていない“悲願のタイトル”だ。また国内外で行われるUCI(国際自転車競技連合)公認の国際レースでの優勝や、宇都宮市で開催されるジャパンカップでの表彰台(3位以内)などを具体的なチーム目標とした。

 ロードチームの選手8人と清水裕輔監督は、昨年と全く変わらない布陣で臨む。清水監督は「今年のJプロツアーはさらにレベルが上がって、まさに戦国時代。しかし強いチームが増える(戦力が分散する)ことで、逆にブリッツェンも選手の個性を出していけるのでは」と期待を語った。

キャプテンを務める鈴木真理。40歳の大ベテランだが、若々しい気持ちでチームを引っ張るキャプテンを務める鈴木真理。40歳の大ベテランだが、若々しい気持ちでチームを引っ張る
昨年、国内UCIレースで日本人唯一の優勝をツール・ド・おきなわで飾った増田成幸昨年、国内UCIレースで日本人唯一の優勝をツール・ド・おきなわで飾った増田成幸
エースの一角を占める鈴木譲。今シーズンは全日本選手権を大きなピークに位置付けるエースの一角を占める鈴木譲。今シーズンは全日本選手権を大きなピークに位置付ける
阿部嵩之は目標を全日本個人タイムトライアル優勝に定める阿部嵩之は目標を全日本個人タイムトライアル優勝に定める
大久保陣は「浪速のキッテル」を目指すチャラ男系スプリンター大久保陣は「浪速のキッテル」を目指すチャラ男系スプリンター
青柳憲輝は数年来体調不良に泣いたが、力が戻りつつあるという青柳憲輝は数年来体調不良に泣いたが、力が戻りつつあるという
U23を卒業しエリート1年目となる堀孝明U23を卒業しエリート1年目となる堀孝明
唯一のU23選手となった城田大和。U23全日本優勝が目標唯一のU23選手となった城田大和。U23全日本優勝が目標
シクロクロスチームに所属する小坂光(ロードでは那須ブラーゼン所属)シクロクロスチームに所属する小坂光(ロードでは那須ブラーゼン所属)

開幕戦は「宇都宮自転車王国」 テレビ生中継が実現

 シーズン開幕戦となる3月15日のJプロツアー「宇都宮クリテリウム」は、ブリッツェンのチーム運営会社と「とちぎテレビ」が共同主催となり、「宇都宮自転車王国」と銘打って大々的に行われる。地元テレビ局が主催に名を連ねることで、Jプロツアーの大会としては初のテレビ生中継が実現する。

 また、那須どうぶつ王国から移動動物園が出展し、人気自転車マンガ「弱虫ペダル」作者の渡辺航さんを招いてのトークショーなども開かれる。昨年7100人だった来場者数は今年、「目標1.5万人。1万人には届かせたい(廣瀬佳正GM)」という。

 コースレイアウトは、昨年は単純な長方形だったが、今年はバックストレートの中間点からコースを中心側に引き込み、180度ターンを含む3コーナーを新設。難易度を上げることで、さらにエキサイティングなレース展開を目指す。

将来につなげる地域貢献

 地域貢献活動として行っているウィーラースクール(子供向け自転車教室)は、過去6年間での受講者が約3万人にのぼり、交通安全教育を通じての地域貢献に加え、チームの知名度向上にも役立っている。自転車競技に対する関心を高めることで、現在は他のスポーツに取られている才能ある子供たちを呼び込むことも、長期的な目標の一つだ。

下部育成チーム「ブラウ・ブリッツェン」は30人のうち3分の1が20歳以下のメンバー下部育成チーム「ブラウ・ブリッツェン」は30人のうち3分の1が20歳以下のメンバー

 下部育成チーム「ブラウ・ブリッツェン」には今季、3人の中学生が加入する。育成は成果を結びつつあり、昨シーズンには同チームの卒業生である堀孝明がJプロツアーU23賞「ピュアホワイトジャージ」を獲得した。堀と争った雨澤毅明(那須ブラーゼン)も同チーム出身だ。

「ツール・ド・台湾」に初出場 国際交流に期待

 シーズン開幕直後の3月22〜26日には、台湾で行われる国際レース「ツール・ド・台湾」への出場が正式に決まった。チームは昨年より出場を熱望していたが、今年は佐藤栄一宇都宮市長らが台湾を訪れて、同国観光局やメリダ本社と直接交渉するなど全面バックアップ。初出場に結びつけた。国際交流をきっかけに、観光面で市の活性化を図る狙いがあるという。チームは増田成幸を総合エースに据え、増田での総合表彰台と、他の選手を含めたステージ優勝を目標としている。

 また、宇都宮市の姉妹都市であるフランス・オルレアン市と協力して、宇都宮から十代を中心とした若い選手を派遣。フランスのアマチュアレースを走るなど、自転車を通した国際交流事業の準備も進めているという。

チームプレゼンテーションパーティーでは、サポーターに向けて今季体制やチーム目標が発表されたチームプレゼンテーションパーティーでは、サポーターに向けて今季体制やチーム目標が発表された

パーティーでは地元支援者やファンと交流

 報道陣向けの発表会に続いて、夕方からは支援者やファンを迎えてのチームプレゼンテーションパーティーが開催された。会場となったホテルの宴会場には170人以上が所狭しと集まり、佐藤栄一・宇都宮市長をはじめ地元選出国会議員、県議会や市議会の議長らが祝辞を述べ、トークショーや抽選会などが賑やかに行われた。

大歓迎を受けてパーティー会場に入場する選手たち大歓迎を受けてパーティー会場に入場する選手たち
船田元衆議院議員は「数年後にツール・ド・栃木の開催を実現したい」と“宣言”船田元衆議院議員は「数年後にツール・ド・栃木の開催を実現したい」と“宣言”
「ブリッツェンを宇都宮の大看板に育てたい」と語った佐藤栄一・宇都宮市長「ブリッツェンを宇都宮の大看板に育てたい」と語った佐藤栄一・宇都宮市長
今年は群馬県に新しいJプロツアーチーム「群馬グリフィン」が誕生。ブリッツェンと那須ブラーゼンとの3チームで「北関トークショー」を行った今年は群馬県に新しいJプロツアーチーム「群馬グリフィン」が誕生。ブリッツェンと那須ブラーゼンとの3チームで「北関トークショー」を行った
ブリッツェン前監督の栗村修さんは終始リラックスムードでパーティーを楽しんでいたブリッツェン前監督の栗村修さんは終始リラックスムードでパーティーを楽しんでいた
チーム専属のレースクイーンによる「ブリッツェンフェアリー自転車部」の結成も発表。リーダーは伊藤怜さん(中央)、監督はタレントの棚橋麻衣さん(左端)が務めるチーム専属のレースクイーンによる「ブリッツェンフェアリー自転車部」の結成も発表。リーダーは伊藤怜さん(中央)、監督はタレントの棚橋麻衣さん(左端)が務める

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

JPT2015・チーム Jプロツアー Jプロツアー2015 宇都宮ブリッツェン

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載