RISAのこれから楽しむセーフティー・サイクリング<1>身近な存在だからこそ押さえたい“基本のキ” 自転車を安全・快適に楽しむために 

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 自分の力で長距離を進むことができ、エコでカラダにも良いスポーツ自転車。ここ数年で自転車通勤や趣味として楽しむ人がグッと増えた。また日常生活でも、買い物や子どもの送り迎え、通勤・通学の足としてシティサイクルを利用する機会は多い。そんな中、最近良く耳にする自転車事故のニュース。悲惨な結果や高額の賠償金が社会問題として取り上げられたこともある。万が一の事故に保険で備えることは大切で、また事故にあわないようにリスクを減らす努力も必要だ。そこでCyclistでは、スポーツ自転車の初心者に登場していただき、安全に、安心してサイクリングを楽しむための基本のセッティングから乗り方、装備、服装などについて専門家に聞いた。

サイクリングに挑戦する七野李冴さん(右)と、講師の内山靖樹さんサイクリングに挑戦する七野李冴さん(右)と、講師の内山靖樹さん

前後ライト&ベルは基本装備

内山靖樹さんの愛車でブレーキのチェック方法を教わる七野李冴さん。レバーを握り車体を押し出した時にしっかりと効いて、不具合がないか確認を内山靖樹さんの愛車でブレーキのチェック方法を教わる七野李冴さん。レバーを握り車体を押し出した時にしっかりと効いて、不具合がないか確認を

 今回、教えてくれるのは元プロロードレーサーで、プロチームの監督を10年務めた自転車に詳しい人、内山靖樹さん。そして、教わる人は最近クロスバイクに乗り始めたというモデルの七野李冴さんだ。まずは、自転車に乗る時のウェアと必要な装備から確認していこう。

 この日は自宅から待ち合わせの公園まで、白い愛車を走らせ颯爽と現れた七野さん。七野さんのクロスバイクは、「スタッガード」と呼ばれるタイプ。フレームの上部のパイプが深く傾斜した設計で、乗り降りがしやすく女性に人気が高い。さっそく、内山さんのチェックが入る。

ハンドルには充電式のフロント用ライトと昔ながらの「チン」と鳴るベルを装備。法律で定められている大切な安全装備だハンドルには充電式のフロント用ライトと昔ながらの「チン」と鳴るベルを装備。法律で定められている大切な安全装備だ
後方の赤のライトは後ろから見やすい位置に取り付けよう。サドルの下以外にもヘルメットの後ろやチェーンステーに取り付けるタイプもオススメ後方の赤のライトは後ろから見やすい位置に取り付けよう。サドルの下以外にもヘルメットの後ろやチェーンステーに取り付けるタイプもオススメ

内山「ハンドル周りにはベルとライトが付いていますね!」
七野「はい、ライトはよく使うと思ったので、充電式タイプにしました」
内山「リアのライトも見やすい位置で良いと思います」
七野「反射板ではなく、ライトを薦められたのでこれにしました」
内山「ライトは見通しが悪くなる夜間だけでなく、トンネルを通る時にも点灯させるんですよ」

 公道を走る自転車には前は白、後ろは赤の反射板かライトが必需品。もちろん、自分の自転車の存在を積極的にアピールできるライトのほうがより望ましい。クルマや歩行者からの視認性を高め、さらには自転車が走っている向きを周囲に知らせるためにも、前後正しく装備しよう。夜間走ることが多い人は特に、後ろの赤いライトはヘルメットの後ろなど、高さを変えて複数装備すると、大型車からも見やすく、より安全性が高まる。

自転車乗車時に適したファッション

深くかぶり、あご紐をしっかりと顔に沿うように調節した正しいヘルメットのかぶり方深くかぶり、あご紐をしっかりと顔に沿うように調節した正しいヘルメットのかぶり方

内山「ヘルメット、グローブ、アイウェアは、街乗りには大げさに感じるかもしれませんが、身を守るために必要な装備です」
七野「うまく着こなすコツはありますか?」
内山「カラーコーデは七野さんのほうが上手だと思うのでお任せして、着用については、ヘルメットはおでこを隠すように深くかぶり、アイウェアとの隙間を小さくするとカッコイイですよ。あご紐が緩んでいると頭を守るヘルメットが肝心な時に脱げてしまいますから、苦しくない程度にピタリと調節しましょう」
七野「安全装備はしっかりと身につけなければダメですね!」

ヘルメットが上を向き、あご紐がゆるゆるなままだと、転倒の際に脱げてしまう可能性もあり危険ヘルメットが上を向き、あご紐がゆるゆるなままだと、転倒の際に脱げてしまう可能性もあり危険

 転んだ時に手を守るグローブは、自転車専用であれば手のひら側は滑りにくい生地を使用してグリップ力を高め、甲側は反射素材や通気性、汗を拭けるタオル地などの安全で快適に使える機能が充実している。季節に応じたものがあるので、自転車屋さんなどでチェックしよう。

 服装も安全面で気を付けたいことがある。ポイントは回転部に巻き込まれる危険のある長いものは避けることだ。長すぎるマフラーやロングスカート、靴紐などに注意しよう。ズボンの裾も余裕がありバタバタするような場合は、バンドを巻くなどして留めておこう。

自転車専用グローブは転んだ時に手を守り、走る時に大切な機能が裏にも表にも備わっているのだ自転車専用グローブは転んだ時に手を守り、走る時に大切な機能が裏にも表にも備わっているのだ
このシューズには紐を束ねる機能が備わっている。スニーカーの中でも、このように紐をまとめられるものや、ソールは固めのものがサイクリングには適しているこのシューズには紐を束ねる機能が備わっている。スニーカーの中でも、このように紐をまとめられるものや、ソールは固めのものがサイクリングには適している
競技用のシューズは、ほどける危険性や風の抵抗を避けるため靴紐を使うものが少ない。調整のしやすいダイヤル式やラチェット式、面ファスナーなどが採用されている競技用のシューズは、ほどける危険性や風の抵抗を避けるため靴紐を使うものが少ない。調整のしやすいダイヤル式やラチェット式、面ファスナーなどが採用されている
自転車のホイールやチェーンなどの回転部、駆動部に衣類が巻き込まれると危険。長いものを避けて走りやすい服装で出かけよう自転車のホイールやチェーンなどの回転部、駆動部に衣類が巻き込まれると危険。長いものを避けて走りやすい服装で出かけよう

快適ライドのためにはきちんと整備・確認

 次に内山さんがチェックを始めたのは自転車の調整と、カラダにあっているかどうかのセッティングだ。スラリと身長の高い七野さんには、サドルとハンドルの位置がちょっとだけ近かったようだ。正しい乗車フォームは快適に走れるだけでなく、正確な操作性にも影響する。改めて確認しよう。

七野さんの乗車姿勢をみて、さらに走りやすくなるようにサドルの高さと後退比を調整する内山さん。安全に走るためには操作性の良い快適な乗車姿勢が大切だ七野さんの乗車姿勢をみて、さらに走りやすくなるようにサドルの高さと後退比を調整する内山さん。安全に走るためには操作性の良い快適な乗車姿勢が大切だ

内山「乗る前に、いつも自転車の状態はチェックしていますか?」
七野「いいえ、特にしていません」
内山「自転車のメンテナンスも安全に走るためには必要なことなんです。一緒にブレーキやタイヤなどを確認してみましょう。タイヤの空気はいつもどのくらいの期間で入れ直しますか?」
七野「うーん、月に1回くらいかな~」
内山「ボクが乗るロードバイクは毎日、毎回適正空気圧まで入れるんですよ。クロスバイクでも週1回くらいを目安にしてくださいね。乗る前には指でタイヤを押して、前回空気を入れた時よりも減っていないか確認してみてください」
七野「わかりました」

タイヤは指で押して、前回空気を入れた時よりも減っていないか確認する。いつも適正な空気圧を保とう。適正空気圧はタイヤ側面に記載されているタイヤは指で押して、前回空気を入れた時よりも減っていないか確認する。いつも適正な空気圧を保とう。適正空気圧はタイヤ側面に記載されている
ハンドル周りにガタつきがないか、緩みや歪みがないかどうかを確認。不具合は調整してから乗ろうハンドル周りにガタつきがないか、緩みや歪みがないかどうかを確認。不具合は調整してから乗ろう
ホイールを外したことがなかった七野さんも、クイックレバーの緩みがないか確認して安全点検ホイールを外したことがなかった七野さんも、クイックレバーの緩みがないか確認して安全点検
片効き状態で、パッドがホイールの横面に擦っていた。これでは快適な走行もできず、安全なブレーキングの妨げになるのですぐに調整片効き状態で、パッドがホイールの横面に擦っていた。これでは快適な走行もできず、安全なブレーキングの妨げになるのですぐに調整

 そして、ブレーキの効きを確かめる内山さんが、前のブレーキシューパッドがホイールにちょっとあたって擦れたままだったのを発見! 七野さんはいつからか不必要な負荷がかかった状態で走っていたのだった。すぐにブレーキを調整し、レバーの握り方も再確認した。

 乗り続けている自転車は調整が必要になるし、不意に倒してしまった時などには不具合が出やすい。少しでも不調を感じたら、自転車屋さんなどで再調整をしよう。

ブレーキの種類はロードバイクやクロスバイク、MTBなどの同じ車種の中でも採用されているものが異なることがあるが、確実に調整が必要な点は全てに共通しているブレーキの種類はロードバイクやクロスバイク、MTBなどの同じ車種の中でも採用されているものが異なることがあるが、確実に調整が必要な点は全てに共通している

内山「もう少しペダルを回しやすくするために、サドルを僅かに後退させますね。それと、ハンドルが少しだけ曲がっていたので、これも直します」
七野「乗りやすくなるのは嬉しいです。これも安全に走るために大事なことだったんですね」
内山「そうです。さぁこれで走ってみて。変わっていると思いますよ」
七野「ホント、漕ぎやすい!」
内山「あとはペダルを踏む足の位置が大事です。土踏まずではなく、少し前の厚みのあるところ(拇指球)に力をかけられるように」
七野「そうか、ペダルから足がずり落ちそうになったことがあったのはそのせいだったんですね。気を付けます」

走りやすく、急な動作にも対応できるようにペダルを踏む位置も安全な走行に大切。土踏まずよりは少し前にペダルをあわせる走りやすく、急な動作にも対応できるようにペダルを踏む位置も安全な走行に大切。土踏まずよりは少し前にペダルをあわせる
土踏まずやかかと寄りに足を置くと、力を逃がしてしまうし不安定なので危ない。正しい足の位置で漕ぎやすいようにサドルの高さも今一度確認を土踏まずやかかと寄りに足を置くと、力を逃がしてしまうし不安定なので危ない。正しい足の位置で漕ぎやすいようにサドルの高さも今一度確認を

◇         ◇

内山「それでは、この公園内を一周りしてから、都内のサイクリングに行きましょう」
七野「よろしくお願いします!」

調整が終わった愛車に乗り、新たに感じるその快適な乗り心地に笑みがこぼれる七野さん。これでサイクリングの準備が整った調整が終わった愛車に乗り、新たに感じるその快適な乗り心地に笑みがこぼれる七野さん。これでサイクリングの準備が整った

<2>手信号と気配りでコミュニケーション 事故に遭わない走り方

文・齋藤むつみ、写真・大星直輝

携帯電話から簡単に申込める「ドコモ サイクル保険」

「ドコモ サイクル保険」ウェブサイトの画面「ドコモ サイクル保険」ウェブサイトの画面

 自転車を安心・安全に楽しむために、自分でできる準備や取り組みは必ずやっておきたい。それに加えて、自転車事故で自分がけがをしたり、相手にけがをさせてしまったり、モノを壊してしまった場合に補償を受けられる自転車保険にも、ぜひ加入しておきたい。
 
 ドコモが提供する「ドコモ サイクル保険」は、携帯電話から簡単に申込むことができ、自分自身のけがに加え、加害者になってしまった場合の賠償責任にも最大2億円まで補償されるのが特長だ。
 
 加入方法は簡単。ドコモのスマートフォン・携帯電話を利用し、「ドコモプレミアクラブ」の会員であれば、サイクル保険のウェブサイト/iモードサイトを表示して生年月日とネットワーク暗証番号を入力するだけ。月額料金は月々の携帯電話の支払いに合算できるので、クレジットカード番号の登録などは不要だ。
 
 ■スマートフォン
  dメニュー → サービス一覧(一覧を見る)→ ドコモの保険 → サイクル保険
 ■iモード
  iメニュー → メニューリスト(最下部)→ ドコモの保険 → サイクル保険
 <※ドコモ サイクル保険のご利用には別途パケット通信料がかかります>
  
 家族プラン(月額980円)、夫婦プラン(640円)、個人プラン(440円)の3プランがあり、例えば「家族プラン」の場合、家族と一緒にサイクリングを楽しみたい方や、子供が自転車通学している保護者が安心して加入できる。

※上記は、ドコモ サイクル保険の概要についてご紹介したものです。取扱商品、各保険の名称や補償内容は引受保険会社によって異なりますのでご契約にあたっては必ず「重要事項説明」や各保険のパンフレットをよくお読みください。ご不明な点がある場合は、「ドコモの保険お問い合わせセンター(0120-141-458)」までお問い合わせください。
※引受保険会社:東京海上日動火災保険株式会社
※募集文書番号:14-T-12402(2015.3)

ドコモサイクル保険
七野李冴七野李冴(しちの・りさ)

モデル、ダンサー。「2014ミス・インターナショナル」日本代表では準グランプリ。食の情報を配信している「なでしこラジオ」(FMサルース)でレギュラー出演をする。去年の春からクロスバイクに乗り始め、都内の移動は自転車を利用する機会が増え、ロードバイクにも興味を持っている。公式ブログは「blahBLAHBLAH」。

内山靖樹内山靖樹(うちやま・やすき)

自転車ロードレースの元選手。プロチーム「湘南ベルマーレ」などで監督を10年務めた。現在は「ベルマーレサイクルストア」(神奈川県平塚市)の店長を務めながら、ベルマーレサイクルロードチームのユース・キッズスクールをつうじて若手育成に力を注いでいる。

【取材協力 NTTドコモ
【ウェア協力 マヴィック(アメアスポーツ・ジャパン)】
【サングラス協力 アディダス・アイウェア(マスターズ・アイプロテクション・ジャパン)】

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